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新・ワイン学入門 (知のトレッキング叢書)
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福田 育弘
集英社インターナショナル
ISBN: 4797673125
紀伊國屋,
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カテゴリ |
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評 価 |
5 |
コメント |
sshinji :
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学者の書いた本らしく様々な文献にあたりながら、ワインの歴史を紐解いていく。そこには、これまでと違ったワインの見方が現れてくる。
そもそも「テロワール」という言葉自体、単なる土壌や気候だけではなく、様々な事情により土地の改良や品種の選択などを行ってきた醸造家の努力も含めた風土と言えるものであることに驚かされる。ボルドーがイギリス領だった故に「ボルドー特権」と言われる税制優遇などを有し、今のようなワインを生み出していったこと、ブルゴーニュも同様に別の国だったために、特権を持ち、発展していったこと。ワインの複雑な歴史が面白い。合わせて日本酒が米という主食から作られるからこそ、ワインとは違い、ご飯か酒の排他的な飲み方がされること。また、神への捧げものだからこそ酩酊することが求められ、文化的に酩酊に寛容であること、など酒に関するうんちくに事欠かない。
最後のメッセージはその中で日本のワインを文化としていかに育てるかである。すなわち、様々な多品種少量料理を楽しむための邪魔にならないワインである。
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最終更新 : 2016-11-03 09:19:07 +0900
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