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ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー
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リーアンダー・ケイニ―
日経BP社
ISBN: 4822250709
紀伊國屋,
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カテゴリ |
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評 価 |
5 |
コメント |
増井 :
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アイブ氏はどういう凄い功績があったのか知りたくて読んでみたのだが、
アイブ氏が何を「していないか」がわかるという結果になった。アイブ氏は、
- iPodの企画をしたわけではない
- iPhoneの企画をしたわけではない
- ネットサービスの企画をしたわけではない
- MacやiPhoneのインタフェースを設計したわけではない
- OSには全くかかわっていない
- アプリケーションには全くかかわっていない
- 回路にも全くかかわっていない
ヒンジを工夫したとかアルミ筐体にこだわったとか、
見栄えにしかかかわっていないようである
そもそも計算機というものは、
マトモに動くハード/ソフトがあってはじめて外装だの製造工程だのが問題になるのであって、
いくらカッコ良くてもマトモに動かない機械ならば話にならない。
最初はOS9で動いていたiMacをシームレスにOSXに移行させたのはものすごい偉業だと思うが
そんな話は一言も書かれていない。
OSXをiPhoneに載せた苦労なども全く書かれていない。
一番偉いのは
iPhoneを作ったとか/
OSXの各種ソフトウェアを開発したとか/
新しいサービスを立ちあげたとか/
といった人物であるはずなのに、
ガワを作った人間が一番評価が高いというのはオカシイのではないか。
AppleIIはウォズニアクがものすごいハードウェアとソフトウェアを作ったからヒットしたわけで、
ケースが格好良かったからヒットしたわけではない。
マッキントッシュはビルアトキンソンらがものすごいソフトウェアを作ったからヒットしたわけで、
ケースが格好良かったからヒットしたわけではない。
最近のアップルはそういう人達をことごとく追い出してしまい、
中心技術と関係ない人間達だけが残っているように見える。
まぁ自動車を作るとか、計算機と関係ない世界でやっていくならそれでも良いのかもしれないが、
エンジニアが寄ってこなくなるんじゃないのだろうか。
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sshinji :
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アップルのプロダクトデザイナーであるジョナサンアイブの視点から、アップルの様々な製品が開発された様を見ることができる。彼を軸として、アップルがいかにデザイン志向のプロダクトを生み出せる会社に変わっていったかが、よくわかる。利用者が製品をどう使うか、製品が利用者にどのような喜びを提供できるかという「デザインストーリー」に始まり、徹底的に製品を磨いていき、それに合わせて製造プロセスをはじめ、流通やすべてを変えていける、これがアップルの強みである。デザインの変更が瞬時に製造プロセスに反映される未来の会社の形がある。
おそらくソニーやトヨタが作り上げてきたものを21世紀のグローバルな環境で行えているところが、アップルの強みである。
ジョニーの才能が英国のデザイン教育の中で育まれてきたことも注目に値する。
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他の本棚 |
岸リトル, 増井, 221b
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最終更新 : 2015-06-26 12:33:57 +0900
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