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ヨブへの答え
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著者: |
C.G. ユング |
出版社: |
みすず書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
宗教
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コメント: |
ユングはこの本の中で神の進化を論じる。
旧約聖書の神は理不尽である。もちろん、理不尽に感じるのは我々人間が神の考えを理解できないからという解釈もあるわけだけれど、ヨブ記に記されていることを見ると、全能のはずの神が、敵対者の言葉にのって、ヨブに災難にあうのを黙認するわけで、全能だったら結果は分かってるだろうとか、全能なら敵対者の言葉にのるなよなとか、敵対者だって自分で作ったものだろうなどと、不信仰な人間からすると、いろいろと突っ込みたくなる部分を含んでいる。
ユングは、社会の成熟化に伴い神が理不尽な神から新約の神に進化する必要がある(それは倫理的に神の方が人間の下位になってしまったため)という議論を本の中で展開する(だったような気がする)。たぶん、まっとうなキリスト教の信者には理解しがたく、そして、キリスト教に興味は持つが素直には信じ切れない人間には、腑に落ちる本である。ただ、神を信じているか、理解しているかは別として、この本を興味深く読む人間は、神についてよりよく考えているのは確かだろうと思う。 |
関連本棚: |
ベリアルの本棚
ベリアル
うち
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たそがれ、遥かに
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著者: |
エリ・ヴィーゼル |
出版社: |
人文書院 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
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コメント: |
本屋で、白バラ(映画になるのか)関連書籍をならべていて、その中でえヴィーゼルの持っていない本が出ていたので、取り敢えず購入。
帯からすると、ホロコースト証言のルポの様なのだけれど、実は小説の様子。訳者は前田さんという方だけれど、最初に、なんと村上光彦さんの解説がある。(幸運の町とのつながりを含めて。確かに、幸運の町は、多分、その辺にはもはや転がっていない本だから、解説は必要かもしれない)
取り敢えず、村上さんの前書きを斜め読みしたところだけれど、さすがというか、本文を読むのが楽しみになった。 |
関連本棚: |
うち
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