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この本には猛烈に感動した。……なんというか長いことプログラミングに関する原稿でワタシが言い続けて来たアレコレが,もっとちゃんと体系付けられ,学問的に通用しそうな言い回しで語られている,「そうだよ誰かがこういう本を書かなくちゃウソだよ本」なのである。<BR>
もうホンマ,溜飲が下がるというかもっと言ってというか我が意を得たりというかそういう記述の連続で,ときおり本を膝の上に伏せてはああ,オレは間違ってはいなかったぜ,と感慨に耽ることもしばしばだ。たとえば:<BR>
●資格制度は幻想である。<BR>
●素晴らしいソフトウエアには署名がある。<BR>
●ソフトウエア職人は下働きではない。<BR>
●優れた開発者は管理者よりも価値が高い。<BR>
●低予算でソフトウエア工学を実行することはできない。<BR>
●ソフトウエア工学は個人というものを忘れさせる。<BR>
●ソフトウエア職人は計画的陳腐化と戦う必要がある……。<BR>
おお,こうやって目次から小題のいくつかを書き写すだけで,中身を逐一ここで説明したくなる,腰を据えてじっくりと論じたくなる,一杯やりながらバカ話のネタにしたくなるぞ,なるんですよ旦那(旦那って誰だ?)。 |