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フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
著者: サイモン シン
出版社: 新潮社
評価:
カテゴリ: 数学 ドキュメント
コメント:  いやぁ,すっげぇ面白かった。血沸き肉踊る知的冒険,このテの本で読み終わるのが惜しいような感覚ってのはなかなか味わえないもんなんである。<BR>  「フェルマーの最終定理」ってのは「自然数 A,B,Cについて,A のn乗 + B のn乗 = C のn乗 を満たす3以上の整数 nはない」ってもの。誰でも知ってるように,n = 2の場合,この式が成り立つのが「ピタゴラスの定理」である。17世紀,フランスの数学者フェルマーは,ギリシャ時代の数学者ディオファントスの著書「算術」の余白に上の「定理」を記し,続けて「私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが,余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」と書いた。そして,その証明の中身を明らかにしないまま死んぢゃったんですな。なんともはや……。<BR>  爾来3世紀にわたってこの問題は世界中の数学者の頭を悩ませて来たわけである。もちろんフェルマーが「証明を持っている」と言ったのはウソで,とんでもないクワセ者だ,という説もあったが,ではこの命題が間違っていることを証明できるか,というと,それも出来た者はいなかった……。オイラー,ガウス,ヒルベルト,ゲーデル……,誰でも名前を知っている数学者達がこの謎に絡んで登場しては消えて行ったのである。<BR>  その「最終定理」が (正確に言うと証明されるまでは「最終予想」) 1995年,プリンストン大学のアンドリュー・ワイルズ教授によって証明されたのだ。この本はこの「世紀を超えた謎」の解明を,それに挑戦した数学者達のドラマを絡めて解説する。BBCで放送されたドキュメンタリーを元にしているということだが,実に圧巻。しかも解りやすく楽しいのである。すべての,まだ間に合う子供達にこういう面白い数学の本を与えるべきだと思う。円周率なんて3でいいやん,とか言ってちゃあかんてば。<BR>
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「数」の日本史―われわれは数とどう付き合ってきたか
「数」の日本史―われわれは数とどう付き合ってきたか
著者: 伊達 宗行
出版社: 日本経済新聞社
評価: ★★★★
カテゴリ: 歴史 日本 数学
コメント: hello makakas http://pitecan.com/Bookshelf/A4D9/4532164192.html
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円の歴史―数と自然の不思議な関係 (Kawade new science)
円の歴史―数と自然の不思議な関係 (Kawade new science)
著者: アーネスト ゼブロウスキー
出版社: 河出書房新社
評価: ★★★★☆
カテゴリ: 数学
コメント:  ペンシルバニア工科大学の教授,アーネスト・ゼブロウスキーの書いた数学の啓蒙書(?)。πの正体,その探究の歴史から筆を起こし,最終的には「なぜ数学で自然を記述できるのか」という疑問を解きあかす12章,約270ページ。いやぁ,この本は面白いす。
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