|
|
永遠の0 (ゼロ)
|
著者: |
百田 尚樹 |
出版社: |
太田出版 |
評価: |
2.3 |
カテゴリ: |
図書館
小説
|
コメント: |
伏線の貼り方(ただし見え見え)とその回収は見事,最後に「あっ,そう来るん!?」と唸ってしまった。<br>
<br>
しかし,生き残りの兵士に戦争当時のことを尋ねるたびに,彼らの全てが,戦争概況・解説から語り始めるのはどうなんだろう。太平洋戦争や戦闘機の知識のない読者への配慮なのか。俳優が台詞で状況説明をするドラマを見させられている感じがした。<br><br>
既視感のある表現に出くわすことも度々で,その理由は参考文献に挙げられていた書物のいくつかを自分も読んでいたからなのだけど,「事実はひとつ」しかないにしても,もう少し表現の工夫に余地があったのではないかと。<br>
<br>「特攻隊員たちはテロリストと同じ殉教者だ」と切り捨てる新聞記者(こいつ,嫌い。殴ってやりたくなった),どこぞの新聞社にモデルになるようなんがいたのだろうか? |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
天使のリール
|
著者: |
喜多嶋 隆 |
出版社: |
中央公論社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
図書館
小説
|
コメント: |
仕事帰りの車の中で聴いています。今度、図書館で探してみようかな。<br><hr>(追記)FMでの初放送は1998年4月27日,ちょうどGW期間中だった。主人公の潮里を演じた渋谷琴乃さんのハツラツとした声は印象深く今も耳の奥に残っている。なんとなく,その声をもう一度思い出してみたくなって借りてきた。<br>
<br>
いいなぁ,湘南の海 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ロズウェルなんか知らない
|
著者: |
篠田 節子 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4.8 |
カテゴリ: |
図書館
小説
|
コメント: |
今、NHK-FMの青春アドベンチャーで放送中。オカルトで町おこしなんて、面白そうじゃないか。(Tue Feb 12 11:41:04 JST 2008)
<hr>
私の住むところも「自称観光地」、観光客は年々減る一方で駅から参道へと続く道沿いのアーケードは想像の通りシャッター展示場と化している。「新幹線の駅を誘致すれば、観光客も増え町も潤う」と声高に主張している人たちもいる。<br>
まったくもってこの本の舞台と同じだ。大きく違うのは「いきいき駒木野青年クラブ」のメンバーのような民宿・商店の2代目が当地には存在しないことだろう。<br>
愚痴ってみても仕方がないので、コメントを書くとしよう。とにかく、この本は面白かった。交通網の発達で、僻地と化した架空の町駒木野、「いきいき駒木野青年クラブ」が破れかぶれで挑んだのは、この町を日本の四次元・UFO・オカルトの町として売り出すこと、しかも低予算で。<br>
事なかれ主義の役場、頭の固い年老いた民宿経営者を向こうに回して、低予算の中、あれやこれやイベントを企画して、一時は町おこしに成功したかに思えたが、マスコミにインチキだとバッシングされ、最大のイベント「UFOフェスティバル」が中止の危機に追い込まれてしまう。<br>
バッシングに対して、駒木野を本物のUFOや座敷わらしが出ないからインチキだというなら他のテーマパークはどうなんだ!と開き直る描写があるが、「いきいき駒木野青年クラブ」の皆さんだけでなく、町民一丸となってあることないことでっち上げちゃったんだから、こればかりは仕方ないと思うぞ。それにしても最初から最後まで得体のしれない鏑木(かぶらぎ)という千葉から流れてきたキャラはなかなか良かったっスよ。<br>
バッシングから、最後までの部分はもう少し紙数を増やしてもよいのではないか。最初のイベントの成功を第1のクライマックスとすれば、本書の最大の見せ場になるはずの「UFOフェスティバル」開催の部分の扱いがとても小さいように思えて残念だ。それで-0.2点 |
関連本棚: |
toto
PRINCESSHOLIDAYの本棚
nm090
|
|
|
|
|
|
|
|
|
かもめ食堂
|
著者: |
群 ようこ |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
3.2 |
カテゴリ: |
小説
|
コメント: |
恩田三姉妹でやって欲しかったとは思うものの、この映画は是非観ねば!(2006/5/3 09:16:13)<br>
読むより先に映画を見てしまった。(2006/7/10 11:05:33)<br>
<hr>
ふらっと入った本屋で発見。三人の中でサチエさんが一番若いという設定なのか。それにしても宝くじの当選金を元手に、フィンランドに食堂を開いてしまうというのは、ちょっと苦しいと思うが。<br>
DVDはもちろん購入済み。三つ折りの屏風仕立て風のデザインがなかなかよい。映画のパンフレットもそうだけど、この映画にかかわった人たちのセンスに共感するもの多し。 |
関連本棚: |
sumitomo
たね
彩花
natsukichan0724
フミカ
suzu.yu
yoko2006
さとほ
かー
ピロコ
0014
|
|
|
|
|
リアル鬼ごっこ
|
著者: |
山田 悠介 |
出版社: |
文芸社 |
評価: |
0 |
カテゴリ: |
図書館
小説
|
コメント: |
表紙とタイトルが税込み¥1050で、買うと300頁ほどの文章がおまけで付いています。恐ろしいことに20万ないし25万人の人が表紙とタイトル欲しさにお金まで出して書店で購入したという装丁マニア向けの本。<br>
付録の文章が変だとか構成がおかしい等と不満の声も漏れ聞こえてくるが、大半の装丁マニアは満足している模様。確かに付録の文章がもう少しまともであれば、この本も普通に「駄作」の部類に加えられたであろう。<br>
舞台は西暦3000年の日本風のどこかの王国。科学技術がものすごく進歩したこの国では、新幹線が横浜〜大阪間を1時間で結び、町にはタクシー、電車などの公共機関が発達している。携帯電話も姿を消し、替わりにテレビやサイレンなどが主な情報伝達の手段となっている。<br>
建国以来3000年、第150代の王様(暗愚であったため周囲からは「馬鹿王」と呼ばれている)の姓は佐藤。この「馬鹿王」、佐藤姓を名乗るのは王族だけで十分と、全国500万人の佐藤姓の人々を抹殺することを思いつく。その手段として考え出したのは、兵士100万を鬼(一人10人の佐藤抹殺がノルマ)とした全国規模の鬼ごっこ!ノルマを達成できない兵士には厳罰が下される。<br>
逃げる佐藤に追う兵士。どちらも死にたくないので必死で鬼ごっこを続ける。無事1週間の鬼ごっこを逃げ切ったものには褒美が与えられるというのだが・・・。<br>
<br>
本書の正しい利用法は、Amazonのカスタマーレビューの手引きとすることである。本書を読まないでレビューを見ると面白さが半減するので注意が必要。2005/7/21 09:02:23 <br>
<hr>
ついに映画化が決定されて、映画になることが決まったのだ。この作品で、映画を見る観客がどれだけ動員できて、何人の観客を呼ぶことができるのか、今から興味津々で興味が尽きない。 |
関連本棚: |
あき
暇人
89
sanpei
AMBIGUOUS_L
ひろし
カイ
2002年9月〜2003年・しんじ
LENNKA
みみすけ
|
|
|
|
|
ニューオリンズの白デブ吸血鬼
|
著者: |
アンドルー・ジェイ フォックス |
出版社: |
アンドリュース・プレス |
評価: |
3.0 |
カテゴリ: |
図書館
小説
|
コメント: |
<主人公>ジュールズ・デュション<br>
<人種>白人<br>
<Sex>男性<br>
<別のSex>理性より本能優先<br>
<種族>Vampire<br>
<属性)デブ、それもかなりなデブ<br>
<職業>個人タクシードライバー<br>
<活動地域>ニューオリンズ周辺<br>
<相棒>女装趣味のドゥードゥルバグ(通称D.B.)<br>
<敵>黒人VampireのマルスX<br>
<意味不明>ヴェロニカ、戦略ヘリウム保管局のエージェント。オッパイから木の杭を射出する能力を有する。<br>
<hr>
まぬけで最後の最後までいらつかせるデュションへ<br>
お前を助けた狼犬は、間違いなくお前が孕ませた雌犬の仔、つまりお前の子供ってことさ。家族ができてよかったよな。
|
関連本棚: |
カザノ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
算学武芸帳
|
著者: |
金 重明 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
1.2 |
カテゴリ: |
図書館
和算
小説
|
コメント: |
和算の秘奥義「鳳積術」を極めようとした放蕩無頼の算士・臼井早雪の物語なのだが、その鳳積術を含めた数々の和算術の具体的な記述(どうやら微積分や楕円幾何、射影幾何-アファイン変換なんて説明もあることはあるが-を用いているらしい)がないので、彼が○○術を用いて問題を解いて誰それとの算学勝負に勝ったと書かれても、フーンそうですかとしか言いようがない。<br>
この伝なら、茶道武芸帳、書道武芸帳、なんでも書けてしまう。<br>
最後の早雪の心情に1.0献上。
|
関連本棚: |
|
|
|
|
|
アニマルズ・インク
|
著者: |
Kenneth A. Tucker, Vandana Allman |
出版社: |
日本経済新聞社 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
図書館
小説
|
コメント: |
農場経営者の「人間」が引退してしまい、その後を最年長の豚が農場の経営を任されたんだけど、さてどうやって経営していく?って話。<br>
寓話に過ぎない。会社のトップがこれを「ビジネス書」として読んで「フムフムなるほど、組織とはこうあるべきなのか」と感心しているようじゃ、その会社、潰れてしまいますがな。<br>
で、童話として読めるかというと、全然ワクワクどきどき感がない。「本棚.org」に私以外の登録がないってのは正しいことだと思う。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
食べるぞ食べるぞ
|
著者: |
今江 祥智 |
出版社: |
マガジンハウス |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
小説
食
|
コメント: |
<a href="http://storage.msn.com/x1pHWbealB97NPnhMfASuTkQySWuean5XYIdqbSIm0yeq_8k2qOLa5Cn3ey7QMPZq7BFiHcVY_08vFjcg3kom4BqLAdTKGheaVTfNoFwrRjFhFl9BWuFD6AksU08TnAM5gOWl7LMfPUM2s">書影はこちら</a><br>
表紙は長新太さん。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
都立水商(おみずしょう)!
|
著者: |
室積 光 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
小説
|
コメント: |
マンガになっていたとは知りませんでした。<br>
クライマックスは、夏の全国高校野球で水商(水商売の教育を施す実業学校)が甲子園で戦うところ。NHKの中継では、OBを招いたりして学校紹介をするじゃないですか、水商にはソープ科とかホスト科などがあって、その「実習風景」が「モザイク入り」で流されたりして抱腹絶倒ものです。OBの選手紹介も。<br>
中学校時代に援助交際で補導歴のあった女生徒が、「成績優秀」であるにもかかわらず「実は処女だった」が故に留年させられてしまいます。そのことで学校に呼び出された父親が、帰宅途中に寄った居酒屋で、留年した娘を叱らねばならない一方援助交際をしていた娘が処女だったことに安堵する複雑な心境を語る件にはほろっとさせられます。<br>
主人公たちがかなり人が善過ぎるのが難点なのがちょっと残念。<br>
「面白いから読んでごらんよ。」という相手を選ぶ本でもあります。<br> |
関連本棚: |
927
あっつん
jinc
みやのすけ
tammy
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
カレーライフ
|
著者: |
竹内 真 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
2.5 |
カテゴリ: |
図書館
小説
|
コメント: |
小さな洋食屋を営むおじいちゃんが、お盆に集まった孫たちだけに振舞うの絶品カレー。そのおじいちゃんが亡くなった日に、いつかみんなでカレー屋をやろうと誓ったその孫たちが絶品カレーを復活させるまでのお話。カレー薀蓄本としては内用が薄いので、その辺に期待して読むと肩透かしを食うこと間違いなし。<br>
驚いたのは、青春アドベンチャーで聴いていた内容と同じだったこと。脚本の段階で多少エピソードを削ったり、入れ換えたり、組合わせたりして放送時間枠に納まるように脚色を加えるものだと思っていたのですが(いや、本末転倒なことを書いているとは承知しています)、読んでいて、これはラジオのあの場面だというのが、そのときの効果音や音楽ともに脳裏に蘇ってきました。<br>
最後のページ、主人公によりこの物語の回想が語られます。ってこれ、この本のストリーそのまんまじゃん!この分厚い本は半ページで語ることのできる物語をカレーという衣?をまぶして膨らませただけの立ち食いウドンのえび天だったのか!<br>というわけで、ラジオと同じだったわけが分かった次第です。<br>
補足 普通15分×10回のところ、カレーライフは15分×15回の放送だったので、ウドンのえび天というのは言い過ぎたかも。 |
関連本棚: |
もつくん
ナマケモノ
|
|
|
|
|
吾輩は猫である (岩波文庫)
|
著者: |
夏目 漱石 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
小説
|
コメント: |
<a href="http://www.aozora.gr.jp/">青空文庫</a>のテキスト版をPDAに入れて時間のあるときに少しずつ読み進めている。<br>
他人を貶すときの表現がなんともまぁ小気味良いこと。<br>
>主人は不満な口気(こうき)で「第一気に喰わん顔だ」と悪(にく)らしそうに云<br>
>うと、迷亭はすぐ引きうけて「鼻が顔の中央に陣取って乙(おつ)に構えているな<br>
>あ」とあとを付ける。「しかも曲っていらあ」「少し猫背(ねこぜ)だね。猫背の<br>
>鼻は、ちと奇抜(きばつ)過ぎる」と面白そうに笑う。「夫(おっと)を剋(こ<br>
>く)する顔だ」と主人はなお口惜(くや)しそうである。「十九世紀で売れ残っ<br>
>て、二十世紀で店曝(たなざら)しに逢うと云う相(そう)だ」と迷亭は妙な事ば<br>
>かり云う。<br>
再読しようとしたきっかけは、寒月君の「首括りの力学」の件を読みたかったから。 |
関連本棚: |
中学生はこれを読め!
crescentmoondad
njin
KZh
Nakata
だいすきな小説・詩集・エッセイなど
農工大農獣医
NAD
ドリアン
asdfeep
manato
|
|
|