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「見えない資産」の大国・日本 中国、アメリカにはない強みとは

日下 公人 大塚 文雄 R・モース
祥伝社
ISBN: 4396613547  紀伊國屋, Amazon, WebCat
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評  価 5
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ジェミニ :  大塚文雄さん、R. モースさん、日下公人さん共著の「「見えない資産」の大国・日本」を読みました。  最近の日本は元気がないようですが、日本には中国やアメリカにない見えない資産がたくさんあります。  この本では、インタンジブルという言葉で表現されていますが、このインタンジブルとは資金や土地などのように、バランスシート上の目に見える資産でなく、理念や文化やノウハウ、習慣などの目に見えない物を指します。  アメリカなどは、目に見える資産を重視した経営を行っていますが、日本は従来、儲けのみでなく企業理念などを大切に、経営を行ってきた歴史があります。  たとえば、マニュアルは、アメリカでは、誰が処理しても同等の品質となるよう、トップダウンで、従業員に守らせるものとして使われています。  ところが、日本では、マニュアルができたら、社員も日々の業務で工夫した物を付け加えて、よりよい物に皆で協力してバージョンアップしていきますので、方向がアメリカと逆のボトムアップです。  今後の日本は、エネルギー、環境、健康などの分野で、細かいところに気がつく高品質の製品作りが大切なようです。  いくら、ITが発達しても、やはり、日本的な現場主義は大切なようです。ITは、社内サーバーに蓄積した過去のノウハウを書類でなく、社内サーバーに電子的に保存して、Googleのように、何かあったときに検索するのが、お勧めの方法のようです。  この本のスタイルは、各章ごとに日下公人さんの文章で始まって、途中から大塚文雄さんとR.モースさんとの3名の対談があり、章の終わりには、日下さんの締めの文章で終わるというスタイルなので、読みやすく、テレビの対談番組のように気軽に読むことができます。
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最終更新 : 2010-04-14 22:51:04 +0900
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