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幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII
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著者: |
岸見 一郎, 古賀 史健 |
出版社: |
ダイヤモンド社 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
今作は、前巻でアドラーの思想に感銘を受けた青年が、実生活で教えを実践しようとして失敗し、哲人を非難するところから始まる。前作の対話と今作出版までと3年という時間の設定が巧みで、読者の立場を想定して構成されているように思える。私は前作読了後すぐに本作を読んだが、実際に3年の月日を経て読んだ場合に、どのような思いを抱くのか気になるところだ。 |
関連本棚: |
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嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
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著者: |
岸見 一郎 |
出版社: |
ダイヤモンド社 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
なぜ対話形式で構成されているのかと疑問に思ったが、古代ギリシアにおける哲学者ソクラテスの探究方法に倣っているからなのか。アドラーの思想の概説ではなく、哲人と青年の対話で構成されているからこそ、自分を青年と重ねて考え、鼻の内側がツンと痛くなるくらい、痛切に身に染みて感じた。同時に、胸がすっと楽になる感覚も覚えた。間違いなく、自分自身の在り方を考え直す1冊となった。(2016年9月15日読了) |
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空想法律読本 2
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著者: |
盛田 栄一, 森田 貴英, 片岡 朋行 |
出版社: |
メディアファクトリー |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
前巻で法律と突き合わせて結論づけられた、ロボットは「物」、ウルトラセブンは外国人といった定義をもとにして、本書は展開されていく。更に、宇宙戦艦ヤマトの森雪のセクハラ問題、恐怖新聞の名誉毀損罪等、前巻では登場しなかった新たな空想科学作品もお目見えする。法律と空想科学作品を組み合わせるといっても、実際に起きた事件も取り上げているので、具体的であり、分かりやすい。ヒーローって、色々大変だ。でも、危険を鑑みてもみなくても挑むのもヒーローなんだな。(2016年6月2日読了) |
関連本棚: |
トンクル
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空想法律読本
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著者: |
盛田 栄一, 森田 貴英, 片岡 朋行 |
出版社: |
メディアファクトリー |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
空想科学の世界に現代の法律を照らし合わせて考えたらどうなるのか――基本的人権が認められない異星人(著名人の発言の中に異星人が出てくるということは、念頭に入れつつあるのか)、ジャミラを殺害したウルトラマン(刑法)等が登場する。空想と法律は相容れないものと思っていたが、逆に現実味があり、普段触れない法律を垣間見る良い機会になった。本書が出版されたのはかれこれ十五年前だが、ロボット(キカイダー)の損害賠償事件に近い案件(自動車の自動運転)は起きつつあると思った。(2016年5月31日読了) |
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トンクル
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Mr.都市伝説・関暁夫の都市伝説 5
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著者: |
関 暁夫 |
出版社: |
竹書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
関暁夫の都市伝説を知ったのは、やり過ぎコージー!がきっかけで、ちょうど今巻が発売された頃だった。番組でiPhoneが取り上げられたように、今巻はスマホを用いてのギミックが用意されていて、意表を衝かれた。番組では関氏の語りは少ないが、VR動画では番組以上に語ってくれる。前巻の感覚を試す絵本よりも、作者の声を直に聞けるのは印象深い。本書で書かれている事柄をどこかで聞いたような気がすると思い返してみれば、今までに観たSF映画やオカルト番組に散りばめられている。それを怖いか凄いかと思うかさえも、メディア(制作者)の企みかと想像すると、空恐ろしい。(2016年5月27日読了) |
関連本棚: |
トンクル
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Mr.都市伝説 関暁夫の都市伝説(4)
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著者: |
関 暁夫 |
出版社: |
竹書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
今巻はフルカラー仕様で、中盤で本をひっくり返して読むように仕向けており、凝っていた。終盤の絵本はぶっ飛んでいた(遠くに行きすぎた)気がしたが。あの種のようなアメーバの目の数を足したら、まさしくである。作者は際どい事柄を書いているのだが、最後に「信じるか信じないかはあなた次第」と締めることで、読者に冷静な判断を任せようとしている話術はなかなかである。お笑い芸人だからこそできる立ち回りだろうか。(2016年5月26日読了) |
関連本棚: |
トンクル
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S・セキルバーグ関暁夫の都市伝説3
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著者: |
関 暁夫 |
出版社: |
竹書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
前巻までは、過去の出来事を都市伝説として語っていたが、今巻では未来を予言する文言が目立った(直近ではなく、数十年後と結構後なのがいかにもらしい)。想像するのも、書き表すのも、信じるか信じないかは読者次第になるのだが。人を洗脳するのはメディアであり、秘匿しておきたい事柄から目を背けさせるときに用いられるのもメディアだという。しかし、発信されている情報を分析して、時世を読み解いて警鐘を鳴らす人もいる。メディアは諸刃の剣に違いない。(2016年5月25日読了) |
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トンクル
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ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第
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著者: |
関 暁夫 |
出版社: |
竹書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
都市伝説シリーズの第1巻が発売されたのは、今から10年前なのか。都市伝説という言葉を聞いたことがあったが、関暁夫の『都市伝説』を知ったのは、テレビ番組でだった。第2巻では、1冊まるごと陰謀論にまつわる都市伝説で構成されていたが、第1巻では身近な事柄のトリビア(知っていると自慢したくなる)が多い。だが、後半からは陰謀を匂わせる事柄が登場し、各事項とのつながりが出てきた。偶然と思わせる出来事は計画が練られていたのか、文明自体が計画的なのか。映画等で先駆けとなる作品の裏には秘密があるのか。確かに、昔は火星人を思い浮かべると、タコの形を想像したが、今だとヒューマノイドだな。(2016年5月24日読了) |
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mitsuo
トンクル
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宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった(愛蔵版)
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著者: |
佐藤 勝彦 |
出版社: |
PHP研究所 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
教師が黒板で図解するように、文章だけではなく、随所に図やチャートが載っていて分かりやすい。著者の喩え方が身近な例(①近くにある電球と遠くに見える電球では明るさが違う。遠ざかっている星は暗く見え、近くの星は明るく見える。②親宇宙や孫宇宙はキノコからキノコが生えているようなもの。ワームホールはキノコの柄)で説明されていて、イメージしやすい。宇宙は遠い存在だと思うが、身近な例で説明できるように、日常と密接につながっているのだと感じさせられる。研究者だけではなく、万人が理解できる説明ができるようになるとき、宇宙の謎が解明されるというホーキングの主張には息を呑んだ。巻末に載っている同著者の『タイムマシンがみるみるわかる本』も読みたくなった。(2015年12月9日読了) |
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トンクル
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いつも宇宙人があなたの間近にいます
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著者: |
田村 珠芳 |
出版社: |
ハギジン出版 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
今巻は政治関連の話が多い。かれこれ出版されてから5年が経った書籍であり、当時の民主党政権についての評価が書かれている(今読むと、当時の動きが思い出せるので、懐かしい)が、現在の著者はどう思うのだろう。政権は民主党から自民党に戻った。日本はアメリカではなく、アジアと外交を深めたのか。先日、韓国と会議を開いたが、今の段階では大きく変化したとはいえない。ここのところ、UFO等の超常現象を特集したテレビ番組が多い。本書を読了した今日も放送されていた。宇宙人は本当にいるのかといつも漠然と観ているのだが、本シリーズによって宇宙への感じ方が変わるきっかけになった。(2015年12月2日読了) |
関連本棚: |
トンクル
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すでに宇宙人が話しかけています
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著者: |
田村 珠芳 |
出版社: |
ハギジン出版 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
日本で古くから伝わっている神話や、エジプトやマヤ等の文明が宇宙人と関わりがあるとは思いも寄らなかった。宇宙人が地球人に紛れて暮らしているとよく言われているが、過去に神話や文明をもたらした宇宙人がそのまま地球に順応化し地球人になり、地球人の祖先が宇宙人ではないかと想像を巡らせると壮大に思う。地球人が宇宙人と呼ばれるのは、あながち嘘ではないかもしれない。本書は一見するとオカルトだが、自己啓発的で心を洗わされる気持ちにさせてくれる。(2015年12月1日読了) |
関連本棚: |
トンクル
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これから宇宙人が救いにきます―UFO搭乗、あなたはできる人?できない人?意識の次元上昇(アセンション)がカギ!2008年、大変動の幕開け
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著者: |
田村 珠芳 |
出版社: |
ハギジン出版 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
ここのところ、テレビ番組で宇宙人の特集が組まれているのが気になり、本書を手に取った。序文を読んで、著者はリーマンショックを予期していたのかと勘ぐった。リーマンショック以後、金融や経済は世界規模で大打撃を受けたが、著者の読みが外れている事柄(ドルが廃止された等)もある。だが、本書は読みが当たるとか、外れるとかは問題ではないのかもしれない。本書に挙げられている宇宙人は良心的に見えるが、アメリカで宇宙人にアブダクション(誘拐)され、恐怖を感じた人はどうなるのか。宇宙人にも色々な趣向があるのかと思いを巡らせる。(2015年11月29日読了) |
関連本棚: |
トンクル
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鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐
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著者: |
上橋 菜穂子 |
出版社: |
KADOKAWA/角川書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
国と形容されるヒトの身体と、侵略され吸収される国々や民族。全てが渾然一体となって語られ、結びついていく様が心地よい。上橋氏の作品は、真面目で寡黙な人物が多い印象があったが、ホッサルのような奇人には意表を衝かれた。1つの作品=身体に宿る無数の命は、氏が積み上げてきた研究と参考にした文献、監修した研究仲間や家族がによって形作られたのだなぁと、あとがきを読んでしみじみ感じたのだった。(2015年8月16日読了) |
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トンクル
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鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
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著者: |
上橋 菜穂子 |
出版社: |
KADOKAWA/角川書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
単行本
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コメント: |
ファンタジーであって、どこかファンタジーではない。現実に起こり得そうな懸念を窺わせる設定だ。現代医術もしくは近代医術、それ以前の教会頼みの医術の拮抗、西洋と東洋のせめぎ合いの歴史を彷彿させる。五感が研ぎ澄まされ、人智を超えた力を発揮するというのはある種、獣(山の兄弟=狼が神に近い)の性を意味するのだろうか。『精霊の守り人』に見られた呪術(シャーマン)的な要素に加え、『獣の奏者』でテーマとなった医術と生態学が折り重なり、世界観に深みと重厚感が増している。(2015年8月14日読了) |
関連本棚: |
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reiko510の2015
トンクル
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