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千年鬼
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著者: |
西條奈加 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
恨みつらみを糧にして育つ鬼の芽を、人が鬼になる前に回収する赤鬼と黒鬼。各話の冒頭の小詩に一番想像力を掻き立てられる。ストーリーは練り込まれてない感があるけれど(ライトノベル作家さん?)、小分けにして小作品を書くにはいいくらいなのか…。
2012年10月22日 |
関連本棚: |
ピロコ
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神様がくれた指
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著者: |
佐藤 多佳子 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
ピアニストの話かと思いきや、スリの若者が主人公。世間の常識からはずれているけれど、魅力的な主人公に、個性的なサブキャラクターがテンポよく話を転がしていく。後半の怒涛のシリアスな展開とラストは好き嫌いが分かれるかも。
2012年10月14日~16日 |
関連本棚: |
ピロコ
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陽だまりの偽り
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著者: |
長岡 弘樹 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
ほぼ展開は読めてしまうが、これも質の良い短編集。「陽だまりの偽り」どちらにも共感。「淡い青のなかに」個人的には嫌いだが、どんな親でも子は好きという気持ちを持つ。「プレイヤー」読めてしまうけれど、最後のどんでん返しが良い。「写心」写真は真実だけでなく、心を写す。「重い扉が」父子はちゃんと思いが通じています。
2012年10月12日 |
関連本棚: |
ピロコ
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QED 式の密室 (講談社ノベルス)
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著者: |
高田 崇史 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
短編小説なので、さらりと読める。勝者の歴史ではない、陰の歴史が浮かび上がってくる式の考察は、作品中一番ぞくぞくきた。個人的には、所謂「式」のあやふやな(マージナルな!笑)感覚も好きなのだけど。
2012年10月8日~9日 |
関連本棚: |
pachi
みづき
こまい
飛焔
キズキ
ピロコ
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恋刃“Lancet” (R/EVOLUTION (4th mission))
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著者: |
五條 瑛 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
3巻のサブキャラクターが主役となって展開する、スピンオフっぽい展開。キャラも増え、ストーリーも重層的になってきたが、だいたい一巻分で完結する(登場人物とその謎がつながる)事件があるので、わかりやすいといえばわかりやすい。
2012年10月3日~4日 |
関連本棚: |
ピロコ
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仏果を得ず
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著者: |
三浦 しをん |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
主人公の文楽命!のひたむきさと、文楽の内容を自分なりに解釈し、突き詰めて演じるあたりは、共感と、文楽ってこんなにも舞台芸術なのか!という尊敬の念が。師匠と弟子のちょっとズレた軽妙なやりとりも楽しかった。文楽を見に行きたくなる。
2012年9月29日~30日 |
関連本棚: |
kmr
葛藤秋実
ピロコ
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まほろ駅前番外地
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著者: |
三浦 しをん |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
「まほろ駅前多田便利軒」続編。主人公二人の持つ厭世的な空気感が、いい具合に物語に味を与えてくれる。前作の登場人物も再登場し、意味深な新キャラクターや行天のトラウマが見えてきて、話が展開してきた。個人的には、ゲイリー・クラークのくだりがタイミングよく、かなり共感。
2012年9月28日~29日 |
関連本棚: |
SKZ
ピロコ
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QED 東照宮の怨 (講談社文庫)
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著者: |
高田 崇史 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
このスタイルになれてきたからか,現実的に身近に捉えられる「日光東照宮」がモチーフだからか,シリーズ通して一番気楽に,納得して読めた。(おそらく,和歌の内容をひもといたり,字句をつないだりという作業がなかったから・・・)現実世界が突如として,呪の理に則った世界として現れてくるところに毎回カタルシスを感じる。
2012年9月23日~26日 |
関連本棚: |
嘘八百
snook. de book
てぷちゃん
ピロコ
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QED ベイカー街の問題 (講談社文庫)
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著者: |
高田 崇史 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
解説にもあるが,シャーロックホームズという小説上の登場人物を軸にした謎解きという点で,作品中でも異色。殺人云々についてはご都合主義観はあるが,歴史の謎解きミステリーとして楽しめば良し。
2012年9月21日~23日 |
関連本棚: |
嘘八百
権太の既読
てぷちゃん
ピロコ
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贖罪 (双葉文庫)
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著者: |
湊 かなえ |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
相変わらず、読ませる作者。一人称で、一人称の視点で語るストーリーは徐々に全貌が見えてくる面白さはあるものの、いや、「告白」もこのパターンだったよね…。4人の少女たちの、15年間かけて狂ってしまった人生には、到底こんなことはないと思いつつ、胸が痛くなる。
2012年9月20日~21日 |
関連本棚: |
ピロコ
Mikan Akashita
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傍聞き (双葉文庫)
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著者: |
長岡 弘樹 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
ある程度の質を保った短編集。「迷走」何か理由があるはず、と思っていながらも、駆け引きの心理戦に引き込まれる。「傍聞き」表題作。すべてがトリックのうち。「899」展開が読めて、途中で飽きる。「迷い箱」これも展開が読める上、ラストの展開へ持っていくための主人公の鈍さに苛立たせられる。
2012年9月18日 |
関連本棚: |
ピロコ
0014
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スカーレット〈4〉 (新潮文庫)
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著者: |
アレクサンドラ リプリー |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
スカーレットのロマンスもありつつ、最後の最後でレットとようやく、ようやく!!!理解しあえた場面は涙ぐみそうに。子は鎹とはよく言ったものだ。アイルランドに場面が移ってからは「風と共に去りぬ」の骨太なリアリズムは影をひそめ、cheesyな恋愛ドラマに成り果てたが、もうこれは作者が違うので仕方がない…!
2012年9月14日~15日 |
関連本棚: |
Masakim
ピロコ
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スカーレット〈3〉 (新潮文庫)
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著者: |
アレクサンドラ リプリー |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
レットの離婚・再婚劇は、私に脅威的なヒステリーを起こした(英語の例文のようだ、笑)特に、レット側の描写がないことが大いに不満。なぜそうなったのか、が知りたい。(ここで、訳者の解説に納得)スカーレットが遅まきながら、見事に地に足を付けた女性になったところが、実に、実に感慨深い!
2012年9月14日 |
関連本棚: |
Masakim
ピロコ
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スカーレット (2) (新潮文庫)
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著者: |
アレクサンドラ・リプリー |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
レットを追いかけてチャールストンへ。レット母の愛情深さは素敵。レット妹をはじめ、どんどん周りと仲たがいしていくスカーレットにはつくづく「ばかもの!」と言いたくなる。一方で、オハラ家の親族の陽気さは素晴らしい。この作者はご老体を魅力的に書くなあ。
2012年9月13日~14日 |
関連本棚: |
ピロコ
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