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腰痛探検家 (集英社文庫)
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著者: |
高野 秀行 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
夏樹静子の名著『椅子が怖い』に勝るとも劣らぬ、腰痛ものの傑作。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)
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著者: |
中野京子 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
筆者の歴史に対するぼやき的コメントが楽しい。<br>
この本で一番びっくりしたのは、チャールズ一世のこと。
ヘンリエッタ・マリア(ブルボン本家出身)の夫としてチャールズ一世が登場するのだが、彼が側室を一人も置かない愛妻家とは知らなかった。<br>
スチュアート朝以降のイギリス国王って誰も彼もイマイチなイメージがあるのだが(ジョージ6世、エリザベス2世を除く)、ちょっとだけ見直した。<br>
次点は、マリー・ド・メディシスが、自らを神格化した絵を天下のルーベンスに依頼したこと。あれって、自分で発注してたのか…!ルーベンスもよく依頼を受けたなあ。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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漢方医・有安 ちぎれ雲 (朝日文庫)
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著者: |
秋山香乃 |
出版社: |
朝日新聞出版 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
元武士(でも過去は結構謎)の漢方医、有安先生が活躍する人情時代物。<br>
ほのぼのしたまま話が進んでいたので油断した。一番最後にまさかの急展開。そのあとの本編とは無縁の番外編が、心底恨めしい。<br>
続き、続きを早く…! |
関連本棚: |
三代目平蔵
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輝跡 (100周年書き下ろし)
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著者: |
柴田 よしき |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
野球に打ち込んだ一人の青年の足跡を、彼に関わった女たちの目線から追った長編小説。<br>
朝から晩まで野球漬けの少年が、甲子園あたりでお茶の間に顔見世しつつプロ野球界に入り、何千万という莫大な年俸を手に入れる。その途上で、豪遊することを覚えたり、美人の妻をステータスのように娶る。しかし遅くとも40歳頃にはユニフォームを脱ぎ、高額年俸とは無縁の「引退選手」としてその後の人生を歩まなくてはならない。プロ野球に関わる仕事などは、ほんの一握りの人だけだ。<br>
常々、プロ野球選手の人生って不思議だなあ、と思っていただけに、楽しく読んだ。<br>
何より、軸となる青年が、根が純粋な野球少年というキャラクターだったのが良かった。最後の「恋の相手」は、唐突過ぎてずっこけそうになったけど。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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烙印
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著者: |
天野 節子 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
それなりに面白かったのだが、このミステリには本歌がある。しかも本歌は松本清張の超有名作である。<br>
換骨奪胎という見方もできるが、本歌を知っている読者には、中盤あたりで犯人の動機がわかってしまうのが瑕。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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漢方医・有安 波紋 (朝日文庫)
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著者: |
秋山 香乃 |
出版社: |
朝日新聞出版 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
もともとは単発だったものが、別出版社の編集者の目に留まり、シリーズ化となった人情時代小説。<br>
第2弾であるこの巻には、もともとの単行本の最後の一章と、続編が収められている。<br>
文庫本第1作でいろいろと張られていた伏線が、どのように回収されるのだろうと思っていたら、意外やあまり回収されていなかった。単行本バージョンは綺麗に収束しているのか?ちょっと気になる。<br>
とは言え、物語は確実に前進している。家事総撃沈状態の有安の娘(実は養女)、お雪ちゃんに幸せな縁組は望めるのか?有安が自分の過去と向き合う日はくるのか?今後に期待。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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マイノリティーの拳
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著者: |
林 壮一 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
見た目殴り合いであるところのボクシングを、好んで観戦することはない私だが、このノンフィクションは良かった。<br>
フォアマンの章が特に良い。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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宇津木魂 女子ソフトはなぜ金メダルが獲れたのか (文春新書)
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著者: |
宇津木 妙子 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
宇津木妙子とはいかなる人物か、興味がある人には是非一読をお勧めしたい。<br>
指導者哲学もさることながら、シンプルで素直な文章に好感を持った。筆者本人のお人柄であろう。<br>
指導者哲学については、シンクロの井村雅代さんと非常に共通点が多いのが印象的だった。<br>
女性のスポーツでも、女性が指導者となるには、高くて険しい壁があることを、改めて感じる。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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墓標なき草原(上) 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録
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著者: |
楊 海英 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
このような告発の書が日本語で出版されるとは。日本の出版界の矜持を見る思いがする<br>
文革中、モンゴル族の知識人たちが受けた艱難辛苦、連座して迫害を受けた家族たちの呻吟は察するに余りある。<br>
そして、そのようなモンゴル人の知識層の誕生に、日本人が大いに関わっていることを、今一度思い起こしたい。<br>
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関連本棚: |
三代目平蔵
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烏金
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著者: |
西條 奈加 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
作者にとっては初の本格時代小説(多分)。<br>
それなりに面白いのだが、ある参考文献のエッセンス(その参考文献の中でも肝の部分)をそのまま流用しているところがあり、頂けない。<br>
この続編にあたる『はむ・はたる』が滅法面白かったので遡って読んでみたのだが、個人的には微妙な評価にならざるを得ない。 |
関連本棚: |
三代目平蔵
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