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蛇神 (角川ホラー文庫)

今邑 彩
角川書店
ISBN: 4041962021  紀伊國屋, Amazon, WebCat
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評  価 ★★★★★
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平蔵 : 「蛇神」シリーズ第一弾。もともと今邑彩氏の小説のファンだったのだが、ホラー小説が苦手だったので、これまで手に取ることがなかった本である。しかしまあ今邑彩氏だし、読んで損はしないだろうと思い、勇気を出して読み始めたのだが…読み始めて早速後悔した。これ、伝奇ミステリじゃん!もっと早く読めば良かった…。
物語の始まりは昭和52年。つつましくも幸せな日々を送る蕎麦屋の若女将・倉橋日登美は、突如惨劇に見舞われる。父と夫、5歳になる息子が、住み込みの青年に惨殺されたのだ。突然の出来事に呆然とする日登美の前に、若くして亡くなった母・緋紗子の親戚だと名乗る男性が現れる。その男は、緋紗子が長野県の人里離れた日の本村の出身であること、そこで「日女(ひるめ)」と呼ばれる巫女であったことを語る。 物語は前半と後半で大きく分かれる構成となっており、それが非常に効果をあげている。
ちなみに、私は先にシリーズ第三作である双頭の蛇 (角川ホラー文庫)を読んでしまったクチである。それでも充分に楽しめるのだが、やはりこの第一作から読むことを強力にお薦めする。
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最終更新 : 2005-04-17 14:56:45 +0900
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