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大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか
高木 徹
文藝春秋
ISBN: 4163666001　 紀伊國屋, Amazon, WebCat
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評　　価 ★★★★★
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平蔵 : タイトルに惹かれて手に取った本。そういえばこの作者、ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)を書いた人でした。
タリバン政権成立の背景、タリバン政権に接近・侵食したビンラディンが、ついにはタリバンを全く別物の組織にしてしまった過程など、アフガニスタンの現代史がコンパクトにまとめられている。
イスラム教＝偶像禁止というイメージが強いせいか、イスラム教徒が大仏を破壊するという行為自体に、違和感を感じなかった日本人も多いのではないだろうか。しかし、そもそも、イスラム化して千年以上も経過したアフガニスタンで、なぜ、これまで大仏が破壊されなかったのか、それを何故タリバンが強行したのか。この問題を整理し、アルカイダがイスラムの教義を逸脱したテロ組織だと暴き出した点は、高く評価できると思う。
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最終更新 : 2006-05-20 10:48:43 +0900
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