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(315/324)冊
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公主帰還 (講談社文庫)
公主帰還 (講談社文庫)
著者: 井上 祐美子
出版社: 講談社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 中国は宋代を舞台にした短編集。短編の出来としては悪くないものの、個人的にはもう少し幸せな結末の短編が読みたい。
関連本棚: 平蔵 三代目平蔵
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ソウルの練習問題―異文化への透視ノート (新潮文庫)
著者: 関川 夏央
出版社: 新潮社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: もともとは1984年に出版された本で、さすがに時代を感じる。関川さんも若かったんですな。私はこの本の持つ「青くささ」がちょっとダメでした。
関連本棚: 一無 中学生はこれを読め! 平蔵 ogijun
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半落ち
半落ち
著者: 横山 秀夫
出版社: 講談社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 種明かしの部分が弱いかな。途中までは巧みな展開だっただけに、終盤は肩透かしの感が否めない。
関連本棚: junK 千葉みなと あかり もりかつ ちう ちこ あっつん sumitomo みかん(た行〜アンソロジー) らいさん ちー サハコ くうたん egg 2002年9月〜2003年・しんじ 偏り本棚(読破編) Taicho しんじの本棚(2002年9月〜2003年) makie 平蔵 hokorobi 竜胆 しのぴー musao3 ピロコ
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非花(はなにあらず)
非花(はなにあらず)
著者: 井上 祐美子
出版社: 中央公論社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: その昔読んだことがあるはずなのに、さっぱり印象に残っていない。なので再読したのだが、どれも可もなく不可もなくという出来。強いて言えば表題作は及第点か。題材は悪くないのだがなあ。
関連本棚: 平蔵
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紅の袖
紅の袖
著者: 諸田 玲子
出版社: 新潮社
評価: ★★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: 黒船が到来した直後の、幕末の江戸を舞台とした物語。主人公は川越藩士の妻、沙代である。真綿でじわじわと首をしめられるような不気味さが漂う前半に比べると、後半の大団円はやや拍子抜け。後半部分で明らかになる、とある真実にはおどろかされたが。
関連本棚: 平蔵
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クラブ・ポワブリエール
クラブ・ポワブリエール
著者: 森福 都
出版社: 徳間書店
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 妻が失踪、残されたヒントは、妻が大学時代の仲間に配信していた自作のショートストーリーだった…。切迫感はあるものの、どこかのんびりした雰囲気のミステリ。最後の落としどころが見事。
関連本棚: 平蔵
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楽園のつくりかた
楽園のつくりかた
著者: 笹生 陽子
出版社: 講談社
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: こまっしゃくれた都会の少年が、ド田舎の中学校に転校したところから物語は始まる。ヤングアダルト小説だが、一癖も二癖もある同級生たちが個性的で、大人でも楽しめる。
関連本棚: 平蔵
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スタジアム 虹の事件簿 (創元推理文庫)
スタジアム 虹の事件簿 (創元推理文庫)
著者: 青井 夏海
出版社: 東京創元社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 野球オンチの野球オーナーという、異色の安楽椅子探偵が活躍する連作ミステリ。 最後がきれいにまとまりすぎているので、★の数を減らしたが、野球オーナーの女性がなかなか魅力的で、全体をまとめる要としては申し分ない。その他の登場人物も個性的。文章も達者なので安心して読める。
関連本棚: もりかつ あや みづき 平蔵
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エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)
エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)
著者: 恩田 陸
出版社: 集英社
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 先行作「常野物語」を読んでいないと、世界観がわかりにくいかも。<br> 「常野物語」シリーズは「ツル先生」という求心力を持った1作目が一番出来が良かった。1作目が持っていた独特の不思議な雰囲気が段々目減りしていっているような気がする。
関連本棚: F nikkoro 安井文 海鳴り文庫 ナオ にしむら sandersonia 平蔵 みなみ
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国マニア―世界の珍国、奇妙な地域へ!
国マニア―世界の珍国、奇妙な地域へ!
著者: 吉田 一郎
出版社: 交通新聞社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 面白い国が世界にたくさんあるのはわかった。わかったのだが、しかし、記述が高校地理の概説のようで寂しい。多少偏見が入っても構わないので、もっとはじけた文章が読みたかった。
関連本棚: syakaikagakuaensyo 平蔵
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バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記
バイオリニストは肩が凝る―鶴我裕子のN響日記
著者: 鶴我 裕子
出版社: アルク出版企画
評価: ★★★
カテゴリ: エッセイ
コメント: エッセイ・ノンフィクションは、その業界の門外漢でも楽しめるものと、ある程度の予備知識を読者に要求するものとに大別できる。<br> これは完全に後者。「コンマス」って何する人?という読者は読むのがシンドイのでは。日本はクラシックに明るい教養人が多いからこれでいいのかしらん。<br> せめて指揮者の顔写真を載せてくれればなあ…簡略でも良いから、その指揮者の経歴について言及されていればなあ…と、クラシック音痴の一読者は思うのである。中村紘子さんはその点が抜かりなかった。名エッセイストと呼ばれる所以である。
関連本棚: sanpei 平蔵
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震度0
震度0
著者: 横山 秀夫
出版社: 朝日新聞社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 横山秀夫お得意の警察小説。<br> なので期待していたのだが、思いっきり肩透かしをくらってしまった。<br> 阪神大震災を大胆にモチーフとしたことは評価しても良いが、いかんせん、本筋の展開があざとすぎる。<br> 結末もあまりにもちんまりとしていて、読んでいてこけそうになった。<br>
関連本棚: psi 2005年10月〜2006年・しんじ 平蔵 ちう コサカエミ しのぴー
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クォーター・ムーン (新潮文庫)
クォーター・ムーン (新潮文庫)
著者: 玉岡 かおる
出版社: 新潮社
評価: ★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 七年越しの恋愛に破れ、故郷大阪に戻ったさつき。女友達との友情、新しい職場、そして恋…という話なのだが、 ううむ、主人公が恋愛自己中心主義すぎて、感情移入できないまま読み終わってしまったぞ。<br> それから、会話の中で出てくる「〜しとう?」(神戸の人はよく使いますね)、大阪の人はあまり使わない気がするんですが…。
関連本棚: 平蔵
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梅咲きぬ
梅咲きぬ
著者: 山本 一力
出版社: 潮出版社
評価: ★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: 時代小説の巧拙は、薀蓄を少なくして、いかに読者を小説の舞台にいざなえるかにかかっていると思う。その点からすると、この小説は少々薀蓄の披露が過ぎて興ざめ。江戸・深川町人の心意気を描きたいという作者の意気込みはわかるんですけどね。物語の筋は決して平板なわけではないのだが、物語の焦点が主人公ではなく、深川にあたっているせいか、どこか散漫な印象を受ける。深川に焦点を絞るなら、長編ではなく連作集にすべきと思うのだが。
関連本棚: 平蔵
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夜夢
夜夢
著者: 柴田 よしき
出版社: 祥伝社
評価: ★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: ホラー短編集。どの話も作者が「作りこんだ」感触があって、どれもいま一つ印象に残らなかった。「ゆび」のような話を書ける人なので、ホラーに向かない作家というわけではないと思うのだが…。
関連本棚: 平蔵
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最終退行
最終退行
著者: 池井戸 潤
出版社: 小学館
評価: ★★
カテゴリ:
コメント: 著者お得意の銀行小説。陰謀あり、恋愛ありなのだが、後者について、あまりにも男性本位な(願望じみたと言っても良い)恋愛描写が多く、最後まで批判的に読んでしまった。何より、主人公を取り巻く女性の人物造詣が薄っぺらくて興ざめ。<br> 池井戸氏の小説を読んでいると、ときおり、女性を見下しているような印象を受けるのだが、今回はそれが悪い形で前面に出てしまっている。まあ、大手都銀のような男尊女卑社会で長らく働いていると、女性を下に見る習慣がついてしまうんでしょうが、もう少し何とかならないかしら。
関連本棚: 平蔵
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愛するスケートに何が起こったのか?―女子フィギュア・トリノ選考の真実
愛するスケートに何が起こったのか?―女子フィギュア・トリノ選考の真実
著者: 渡部 絵美
出版社: デジほん
評価: ★★
カテゴリ:
コメント: スケートは大の苦手だが、フィギュアスケート観戦(テレビ専門ですが)は好きである。なので、もっと硬派な密度の濃い本が読みたい。せめて文章がもう少し練られていればなあ…。
関連本棚: 平蔵
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卑劣 ドキュメントノベル生保
卑劣 ドキュメントノベル生保
著者: 倉橋 康介
出版社: 文藝春秋
評価: ★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 生命保険業界の腐敗をテーマとしたフィクションノベル。この本で書きたかったであろうテーマも、作者の小説にかける意気込みもわからないではないのだが、勢いあまって筆力足らずの感がある。こういう特定の業界をもとにした小説は、文章が練れていないと読むのがしんどい。構成もいまいちだったので★2つ。
関連本棚: 平蔵
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百年目の帰郷
百年目の帰郷
著者: 鈴木 洋史
出版社: 小学館
評価: ★★
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コメント: 王貞治の父・仕福の意外なルーツを探る、という内容なのだが、筆者の「自分こそが王家のルーツを見つけ出したんだ」という自負と功名心が空回りしているように思える。独りよがりな記述が目立ち、ノンフィクションとしてはいまいち。物心ついた頃には冷戦が終結していた世代としては、王貞治という一大スターを通しての中台対立分析の方がよっぽど面白かった。
関連本棚: 平蔵
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少年たちのおだやかな日々 (双葉文庫)
少年たちのおだやかな日々 (双葉文庫)
著者: 多島 斗志之
出版社: 双葉社
評価: ★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 多島氏の小説としては不満が残る一冊。まあ、ライトなホラー小説というところなのだろうが、リアリティーが薄くて中途半端。なまじ多島氏の力量をかっているだけに、非常に残念。強いて言うなら「嘘だろ」が良いか。
関連本棚: 平蔵 reiko510の2010
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