|
|
人間論
|
著者: |
西部 邁 |
出版社: |
日本文芸社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
評論
|
コメント: |
一応カテゴリー的に評論としてみたものの、本書は批評と呼んでも構わないし、哲学と呼んでも構わない。むろん、いずれも思想書であることにはかわりない。しかし、思想とは文体であると言った小林秀雄を持ち出すべくもなく、それらはスタイル(文体)という修辞を抜きに語れぬものであり、西部邁氏はその点きわめて意識的である。なかでも「表現について」は氏を語る上で外すことのできない、きわめて濃密でありながらその「濃さ」に紛わされぬようにちょっと身を引く、というアンビバレント(それが「平衡」を語るために必要なスタイルであったことは指摘するまでもない)がすばらしい一品である。 |
関連本棚: |
ふらりすと
Kanou
|
|
|
|
|
ヘルメスの音楽 (ちくま学芸文庫)
|
著者: |
浅田 彰 |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
浅田彰氏と言えば『構造と力』、『逃走論』といった、前期の著作を思い浮かべるが、現在入手しうる書籍で、対談を含めずにまともな文章だけで構成されているのは本書だけ。しかし、それだけが本書の魅力ではない。なにより注目すべきなのは、氏の着想と、そこからの展開、事物との触れ方である。様々な芸術に関する氏の視点は、実に細やか優美だ。 |
関連本棚: |
玲司
KT
nue
分類1
Kanou
mcmlxxx
|
|
|
|
|
みずうみ (新潮文庫)
|
著者: |
川端 康成 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
純文学
|
コメント: |
川端の隠れた名作。冒頭の描写の妖しさ、美しさは絶品。川端の「非情」、「魔性」を端的に知ることが出来る。 |
関連本棚: |
しぃー
Kanou
|
|
|