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葉桜の日 (新潮文庫)
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著者: |
鷺沢 萠 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
☆☆☆☆ |
カテゴリ: |
青春小説
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コメント: |
鷺沢さんの小説はこれが初めて。うまいなぁ。
書き出し:「マモル、倒れちゃったんだよ、そう言えば」
”——人の生きていく方法や道はさまざまで、どれが最高ということはない。ただ、自分のめいっぱいに真実(ほんとう)で生きていればいい。”
”人と違う点はたしかに多いが、それに不満を唱えてみたところでどうしようもないと思う。最高の人生、などということばを志賀さんは使うが、ジョージの場合、自分を誰と較べたらいいのかさえ判らないのだった。” |
関連本棚: |
eikoさん
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ぼくは勉強ができない
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著者: |
山田 詠美 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
☆☆☆☆ |
カテゴリ: |
青春小説(高校生)
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コメント: |
中高生に受けそうです。主人公が魅力的なのはいいんだけど、ときどき説教くさいのが残念。「時差ぼけ回復」の章が気に入ってます。”しかし、しかしだよ。こんなふうに、ぼんやりと電車に乗って、春が来たと思うのは、ささやかだけれど、やはり、楽しいことなんじゃないのか?”
書き出し:”クラス委員長は、ぼくと三票の差で、脇山茂に決まった。” |
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ナカムラアキ
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風葬の教室
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著者: |
山田 詠美 |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
☆☆☆ |
カテゴリ: |
青春小説(小学生)
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コメント: |
中学生や高校生が読むとはまるんでしょうね。いじめのリアルさは伝わるのだけれど、この主人公の自意識に共感できるかどうかで受け止めかたが違ってきそう。
書き出し:”鳥獣戯画という素敵な絵を社会科の教科書で見たことがあります。”
”私は自分の強さに感心します。そして、まわりの子たちをなんだか可愛いいと思い始めます。” |
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中学生はこれを読め!
進吾
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黄色い髪 (朝日文庫)
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著者: |
干刈 あがた |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
☆☆☆☆ |
カテゴリ: |
青春小説(小中校生)・いじめ
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コメント: |
教育は学校だけの問題でなないわけで、だれでもが当事者なのだと思うのです。学校に通う子どもたちの現実を的確なことばで描いてくれている小説です。重たい読後感だなぁ。主人公夏実の私的読書感想を引用しましょ”《中学生はあんまり本を読まない方がいいのではないかと思います。感動した本ほど、読書感想ではすませられなくて、いろいろなことを考えて、わからなくなってしまいます。何も考えないで、今までのように、むしんに宿題に取り組みたい。ちかごろのコドモは本を読まなくなったというけど、本を読んでも何も変わらない大人は、いくらでも本が読めるのでしょう。うーむ。》” |
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少年たちの終わらない夜
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著者: |
鷺沢 萠 |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
☆☆☆ |
カテゴリ: |
青春小説(十代)
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コメント: |
これが書かれた1990年頃と今では十代の若者を取り巻く環境って変わっているでしょうね。十代の若者のやるせなさみたいなものは、時代が変わっても共通だとはいえるのかも。でも、今私の周囲にいる、地方の街に暮らす高校生たちがこれらの小説を自分たちのものって受け止めるのかなぁ。青春って夏の季節が合うのかしらん。
書き出し:”空の青さが目にしみる。流れ落ちる汗がまぶたの上に溜まる。もうすぐ夏が来ようとしている。” |
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