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ムージル著作集 第2巻 特性のない男 2
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著者: |
R. ムージル |
出版社: |
松籟社 |
評価: |
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カテゴリ: |
ドイツ
小説
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コメント: |
小説としては、ムージルの意地の悪さ全開。まだ途中だけれど、オーストリアの連中が急に、自分たちをドイツとちがう存在として位置づけなければ! オーストリア人が偉大民族であることを訴えなければ! という焦燥感にかられて、平行運動というのをはじめて、人類における偉大なモノはすべてオーストリア発なのだという主張をして(まるで韓国人みたい)なにか壮大な文化事業をしようとする。ところがもちろん、そんな事実はどこを探しても出てこない! おかげで運動は、運動だけはあるけど中身が何もない。何かこの運動をまとめる大きな原理が、大きな哲学がなければ! と焦っていろんな委員会を組織したりするうちに、話はだんだんわけわかんなくなってくる。「なんかわからないけれど、それはオーストリア的なすごいものであるはずなのだ!」 |
関連本棚: |
nobody
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ムージル著作集 第1巻 特性のない男 1
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著者: |
R. ムージル |
出版社: |
松籟社 |
評価: |
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カテゴリ: |
ドイツ
小説
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コメント: |
二〇世紀の何大小説の一つに数えられることが多いのだけれど、読んでいるとムージルの場合、長さが裏目に出ているような気がする。かれのよさは、ことばにあるいくつかの連想の一番弱いものをなぞってちがうところに出てくるような、コノーテーションの使い方の意外性と、それに伴うことばのひらりとした裏返りかたにあるのだけれど、長編だとそれを必要以上に説明してしまうのでおもしろみに欠ける。ちなみに、これはまさにムージルが一部の人に嫌われる理由でもある。 |
関連本棚: |
nobody
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ムージル著作集 第7巻 小説集
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著者: |
ローベルト ムージル |
出版社: |
松籟社 |
評価: |
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カテゴリ: |
ドイツ
小説
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コメント: |
ムージルを一冊買うならこれ(か岩波文庫のやつ)。「テルレス」も「三人の女」も「愛の完成」も入ってる。「特性のない男」をがんばって通読するよりもムージルの価値がはっきりわかると思う。 |
関連本棚: |
nobody
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