|
|
|
歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)
|
| 著者: |
坂本 康宏 |
| 出版社: |
徳間書店 |
| 評価: |
3.2 |
| カテゴリ: |
図書館
SF
|
| コメント: |
なぜか環境庁に所属する合体ロボットが登場する作品。巨大ナメクジや暴走する自衛隊の人型ロボット、実体化した人の残留思念と死闘を繰り広げる。そこそこリアルに書けているので、そんなに抵抗なく読めてしまう。ザンボット3とか好きな人は嵌るかもしれない。(旧本棚登録20050323)
|
| 関連本棚: |
y&tの未読
|
|
|
|
|
|
|
日本軍事史
|
| 著者: |
高橋 典幸, 保谷 徹, 山田 邦明, 一ノ瀬 俊也 |
| 出版社: |
吉川弘文館 |
| 評価: |
5 |
| カテゴリ: |
図書館
|
| コメント: |
面白すぎて一気読み。<br>
古代・中世、戦国、近世、近代と四区分して、それぞれほぼ同じだけページを割いている(この試みが面白い。普通なら時代が下がるほど章立てが分厚くなると思う)。したがって、武器・武装、個人に重きをおいていた記述が、部隊編成・陣立て・兵站へと重心を移し、最後には軍政、国家へと変化していく。これは、戦さが「個人」対「個人」から「国家」対「国家」(そこには「個人」というものは存在しない)へと移り変わっていく歴史でもある。<br>
興味深かったのは、戦国時代。知行に応じて何名の兵を連れて参陣するかを事細かに大名が指示を出していただけではなく、いかに自軍を奇麗に見せるために、旗指物や鎧、槍、馬具の装飾にまで口を出していたという事実である。さらに、司馬遼太郎が「坂の上の雲」で書いていた(奉天の会戦あたり)ように「古来日本の戦さとは敵の芝を多く踏んだ方が勝ち」ではなく、敵の拠点なり城郭を攻め落として、初めて勝負がついたということである。<br>
幕末、幕府や長州・薩摩藩の軍事改革(西洋式軍隊の導入)の部分も大変面白い。費用をどう捻出したとか、○○流といったやや乱立気味の砲術をどう統一したとか。<br>
喧嘩は嫌なものだが、それせも「個」があるうちはまだ救いがある。「個」を否定した喧嘩は人間の尊厳をないがしろにしていると痛感した。 |
| 関連本棚: |
Akio
|
|
|
|
|
|
|
垂直の記憶―岩と雪の7章
|
| 著者: |
山野井 泰史 |
| 出版社: |
山と溪谷社 |
| 評価: |
3 |
| カテゴリ: |
図書館
|
| コメント: |
何日もかけて登らないといけないような、絶壁の途中で寝るなんて信じられない!いくら体を固定していても、足元には何もないんだよ。オシッコちびりそうになった。 |
| 関連本棚: |
keimai
blackbird
|
|
|
|
|
|
|
部首のはなし〈2〉もっと漢字を解剖する (中公新書)
|
| 著者: |
阿辻 哲次 |
| 出版社: |
中央公論新社 |
| 評価: |
3 |
| カテゴリ: |
図書館
日本語
|
| コメント: |
部首のことを知ると、漢字が生き生きとして見えてくるから不思議だ。ところで、常用漢字に入っている「賢」という字の「臣」は七画で、入っていない「樫」などの「臣」は六画である。もともと臣の左下のL字の部分は「己」の最終画のように一画で書いていたのだが、常用漢字では二画で書くように定められたのが原因なのだという。 |
| 関連本棚: |
|
|
|
|
|
|
|
空想亭の苦労咄
|
| 著者: |
安野 光雅 |
| 出版社: |
筑摩書房 |
| 評価: |
|
| カテゴリ: |
|
| コメント: |
|
| 関連本棚: |
psi
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
数は魔術師
|
| 著者: |
ジョージ ガモフ, マーヴィン スターン |
| 出版社: |
白揚社 |
| 評価: |
5 |
| カテゴリ: |
|
| コメント: |
(旧本棚登録20050508)<br>
原題はPUZZLE-MATH<br>
パズル好きなら誰しも一度は聞いたり、見たりしたことのある古典的なパズルを小説仕立てにして紹介している。<br>2005/12/1 09:48:20 |
| 関連本棚: |
雑食
stonechild
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
天才数学者はこう解いた、こう生きた (講談社選書メチエ)
|
| 著者: |
木村 俊一 |
| 出版社: |
講談社 |
| 評価: |
5 |
| カテゴリ: |
図書館
|
| コメント: |
5次以上の代数方程式の解の公式は存在しないことの証明を解説した本<br>
n次方程式のn個の解と係数の関係は基本対称式で表され、5次以上になると四則計算とべき乗(n乗根)を用いても、対称性を崩せないので解の公式は存在しないらしい…「らしい」と書いたのは、私が理解できなかったから(本文にも、編集部註として『難しい』とある)。<br>
決闘がもとで死んだと思われているガロアは、実は自殺で、ある目論見から決闘で死んだことにされたという解釈も面白い。 |
| 関連本棚: |
moriyama
stonechild
|
|
|
|
|
|
|
深海のパイロット (光文社新書)
|
| 著者: |
藤崎 慎吾, 田代 省三, 藤岡 換太郎 |
| 出版社: |
光文社 |
| 評価: |
5 |
| カテゴリ: |
図書館
|
| コメント: |
水深6300mの日本海溝の東側の斜面にマネキンの頭部が沈んでいる(写真あり)。東側というのが実は大切な点で、日本列島から流れ出した物なら西側斜面のもっと深い10000m級のところに沈むことになるのだという。したがって、これは海上投棄された南極1号の頭部ではないかという説もあったりするが、真相は不明。<br>
日本のしんかい6500は名前通り6500mの潜行能力を備えている。日本海溝は10000m以上の深さがあるのに、この中途半端な数字は何だと思っていたが、6500m潜ることができれば、実に海洋の97%はカバーできるのだという。<br>
この本、すごく面白かったです。深海で見つかるゴミにカップ焼きそばの殻が多いのは何故なんだろう。
|
| 関連本棚: |
kai_finish
海の男
msk
medihen
|
|
|
|
|
|
|
算学武芸帳
|
| 著者: |
金 重明 |
| 出版社: |
朝日新聞社 |
| 評価: |
1.2 |
| カテゴリ: |
図書館
和算
小説
|
| コメント: |
和算の秘奥義「鳳積術」を極めようとした放蕩無頼の算士・臼井早雪の物語なのだが、その鳳積術を含めた数々の和算術の具体的な記述(どうやら微積分や楕円幾何、射影幾何-アファイン変換なんて説明もあることはあるが-を用いているらしい)がないので、彼が○○術を用いて問題を解いて誰それとの算学勝負に勝ったと書かれても、フーンそうですかとしか言いようがない。<br>
この伝なら、茶道武芸帳、書道武芸帳、なんでも書けてしまう。<br>
最後の早雪の心情に1.0献上。
|
| 関連本棚: |
|
|
|
|
|
|
|
21世紀の歩き方
|
| 著者: |
森 毅 |
| 出版社: |
青土社 |
| 評価: |
4.2 |
| カテゴリ: |
図書館
|
| コメント: |
今回の森(一刀斉)毅は「これからは協調性より社交性の時代だ」と説く。<br>
「みんなに合わせて」という協調性の強要が、「みんなに合わせなくては」という強迫観念を生み、あげく「合わせられないあいつは仲間じゃない」といういじめに繋がったという。<br>
自分と異なる文化と上手く付き合っていくには、「まず違っていることを認識し」その上で「どう交わっていくか」という社交性が大事なのだという。<br>
「みんな仲間じゃないか、だから仲良くしよう」という大人の常套句ってかなり危険な言葉だったということに今更ながら気づかされた。 |
| 関連本棚: |
stonechild-2
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
アニマルズ・インク
|
| 著者: |
Kenneth A. Tucker, Vandana Allman |
| 出版社: |
日本経済新聞社 |
| 評価: |
2 |
| カテゴリ: |
図書館
小説
|
| コメント: |
農場経営者の「人間」が引退してしまい、その後を最年長の豚が農場の経営を任されたんだけど、さてどうやって経営していく?って話。<br>
寓話に過ぎない。会社のトップがこれを「ビジネス書」として読んで「フムフムなるほど、組織とはこうあるべきなのか」と感心しているようじゃ、その会社、潰れてしまいますがな。<br>
で、童話として読めるかというと、全然ワクワクどきどき感がない。「本棚.org」に私以外の登録がないってのは正しいことだと思う。 |
| 関連本棚: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
決定版 徳大寺有恒のクルマ運転術
|
| 著者: |
徳大寺 有恒 |
| 出版社: |
草思社 |
| 評価: |
2.6 |
| カテゴリ: |
実用
|
| コメント: |
JAFの会報に載っているようなことばかりで、著者ならではの「運転技術」というものがあまり見られなかった。車線変更の回数を減らすために片側2車線の一般道では右側のレーンを走るように、と書かれているがこれはちょっと迷惑な気がする。当然速度制限遵守だろうから、追いついた車に針路変更、左車線からの追い抜き、再び針路変更を強いることになると思うのだが。<br>
私は「乗っているドライバーが知的に見えない」と書かれた「お手軽SUV」乗りなのだが、著者もこのタイプの車の利点として挙げているいくつかの項目がまさに気に入って現在の車を買い求めたわけで、単に重くて燃費が悪いから(11km/Lは走るんだけど、これじゃだめ?)というだけの理由で知的じゃないなんて、大きなお世話だ。ミニバンタイプの車で、ヘッドレストを外して運転している奴らの方こそ、知的じゃないどころか、大バカ野郎だと思うけど。(2005/10/30)<br>
交通量の非常に多い大都市圏で車を転がす人向けの本、ということに気がついたら、納得してしまった。
|
| 関連本棚: |
増井
keitamotegi
|
|
|
|
|
|
|
|
|