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リミット (講談社文庫)
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著者: |
野沢 尚 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
さすが野沢尚!面白い!・・・ていうか恐い。<br>
誘拐された7歳になる最愛の息子を取り返すべく女刑事が奔走する、簡単に言ってしまえばそんなお話ですが、何だかハリウッド映画を観ているような興奮を覚えました。ジョディフォスターがあと10歳若かったら、主役にバッチリ嵌ってしまうのだろうなあ。<br>
8歳の娘がいる身としては、人込みの中で決して目を離してはいけないのだ!と心に誓ったのでした・・・。 |
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「日本ダメ論」のウソ (知的発見!BOOKS)
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著者: |
上念 司 |
出版社: |
イースト・プレス |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
91_政治
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コメント: |
2011.5 YBCにて<br>
田母神「デフレ脱却は簡単にできるはずなのに、なんで政府や日銀はそれをやろうとしないのだろう?」<br>
上念「その理由は3つ考えられます。<br><br>
1.政府や日銀の中にいる人たちは本当にバカで経済の理論が理解できない。そのため、ずっとデタラメをやっている<br>
2.通貨供給量を増やすと景気がいっぺんによくなってしまい、『お前ら、いままで何やってたんだ!』と世間から責任を追及されるので、それを避けるために、のらりくらりと言い訳をして何もしない<br>
3.日銀や政府の中に外国のスパイがいて、デフレを長引かせて日本を経済的な苦境に陥れて、国力を徹底的に削ぎ落とそうとしている<br><br>
どれかひとつが正解かもしれませんし、場合によっては全部が正解かもしれません」 |
関連本棚: |
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日輪の遺産 (徳間文庫)
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著者: |
浅田 次郎 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
今さらながら読了。ベストセラー作家に登りつめる前の作品ですと。それにしたってこのストーリーテラーぶりたるや。ハラハラさせます、読ませます、泣かせます。終戦をテーマにした作品は多くあれど、この物語の切り口の斬新さと奥行きの深さたるや。やはり浅田次郎って凄い。 |
関連本棚: |
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孤狼の血 (角川文庫)
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著者: |
柚月裕子 |
出版社: |
KADOKAWA |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
黒川博行をして「正統派ハードボイルド」と言わしめた作品。面白い。広島ヤクザこええ(でもカッコイイ |
関連本棚: |
SKZ
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新世界より 下
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著者: |
貴志 祐介 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
2010.12<br>
『<a href="/SKZ/4062143232">新世界より 上</a>』でさんざん焦らしておいて、この下巻で一気に進展していく。容赦のない暴力表現は貴志節の真骨頂か。バケネズミ、恐い。1000年後(だったか?)の日本という設定、エリア的には嫁の実家のすぐそばだった(笑 |
関連本棚: |
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宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)
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著者: |
村山 斉 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
99_その他
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コメント: |
2011.1 BOOKS GOROにて<br>
<br>
以下Twilog(<a href="http://twilog.org/kztkskr/date-110108">http://twilog.org/kztkskr/date-110108</a>)から抜粋<br>
<br>
序章だけでいきなり面白い。宇宙と素粒子。その関係性はまさに「ウロボロスの蛇」ですと。うまいこと言うなあ。<br>
宇宙の中で私たちが理解できた原子は4.4%に過ぎない。これだけ科学技術が進歩していてもそこまでなのか、と。てか宇宙、スケールでか過ぎ。<br>
<li>今この瞬間に太陽が消えてなくなったとしても、8.3分後まで我々は気づくことができない。<br>
<li>超新星爆発がなければ私たちの体をつくる炭素も地球には存在しなかった。つまり私たちの体は『星くず』でできている<br>
<br>
p128「コペンハーゲン解釈」に反対したアインシュタインは『神様はサイコロ賭博をしない』と吐き捨てたそうな。てかそもそも量子力学ってド文系の私には全く理解できない学問だけど、何だか「ストックホルム症候群」みたいで格好イイ言葉だ<br>
国際リニアコライダー建設計画。ダークマター解析をも実現させる線形加速器。ビームを20km加速して数ナノメートルにまで絞って正面衝突させるんですと。何か凄いぞ。
<br>
東海村から神岡までニュートリノビームを飛ばす計画があるそうな。ちなみに一部はスーパーカミオカンデを通り抜けて韓国辺りで地上に突き抜けるのだと。<br><br>
村山「こんなことを調べて何の役に立つんだ?という質問には、日本を豊かにするためです、と答えてえます」経済的な意味だけでなく心、精神、文化の豊かさも含めて、と。なるほど。 |
関連本棚: |
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奇跡の人
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著者: |
真保 裕一 |
出版社: |
角川書店 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
先に読了した嫁の評価は微妙のようでしたが(^^。<br>
真保裕一さん、随分昔に『奪取』を読んだ記憶があり、随分と精緻な取材をした上で描かれているなあという印象がありまして。本作も脳外科を中心とした医療やリハビリの現場をきちんと取材され、それでいて「分かった風な記述」がまったくない、まずはその辺りに好感を持てました。<br>
記憶を失くした人間が自分の過去を紐解いていくロードムービー的な物語、と表現してしまうのは簡単ですが、これを単なる美談もしくは単なる破滅的な物語にしてしまわないのが、氏の巧さなんだろうなあ。結論マッチポンプ、といえばそれまでなんだけど、途中で飽きることなく一気に読める作品。好き嫌いは分かれるのかもしれないけれども。 |
関連本棚: |
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Twelve Y.O.
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著者: |
福井 晴敏 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
乱歩賞つながりでget。<br>
これまたamazonのレビューでは手厳しいコメントが散見されたりもするのですが、いやいや1998年当時、しかも作者が29歳の時点で描いたという事実を踏まえれば、なかなか描けないですよ、と。<br>
#1998年の自分とか、29歳の自分とか、思い返してみただけで、<br>
#こんな国を憂うような想いは持てていなかったですよ<br>
純粋に楽しめました。<br>
作者本人が、「カネを湯水のように使って作り出されたハリウッド映画に対抗すべく」と紹介している通り、ストーリーの巧みさだとかアクションの華やかさがありつつも、時代考証の確かさだとか下敷きにしている政治的な(情緒的な?)メッセージの熱さだとかそんなものにも溢れていて。<br>
大沢在昌あたりがファンになってしまうのも頷けます。良い意味でのヲタクなんだろうなあ、福井さん。「何ちゃらガンダム」の原作もしてるんだってねw |
関連本棚: |
もりかつ
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/SKZ/4778315472
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著者: |
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出版社: |
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評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
何も残らないエッセイ(最大級の褒め言葉)。あ、いや、そんな表現方法やらメタファーがあったか!という語彙力が豊かになるという効用も。カレー沢薫、大好きになった |
関連本棚: |
SKZ
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まほろ駅前番外地
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著者: |
三浦 しをん |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
直木賞を獲った『<a href="/SKZ/4163246703">まほろ駅前多田便利軒</a>』の続編。引き続き面白い。便利屋の多田と行天の男臭さがこれだけ見事に描かれているのは、BL大好きな三浦女史ならではなのだろうと納得。 |
関連本棚: |
SKZ
ピロコ
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中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書)
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著者: |
水谷 尚子 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
90_東アジア
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コメント: |
良書。チベットにせよウイグルにせよ、中央アジアの少数民族問題を扱った書物については、とかく中国の圧政ぶりを非難するための手段に使われがち。そういった言論も必要だとは思うが、この本ではあくまでもウイグル人の視点で「何とかせねば」という主張がなされている。もちろん漢人どもによる虐待だとか拷問だとか、もはや代名詞となった感のある様々な悪事についてもリアルに暴かれているのですけどね。<br>
あとがきに示されている水谷女史の主張は確かに考えさせられるものがある。<br>
「これまで筆者のレポートに関しては、「保守派」「愛国者」を自認する方々から特に強い関心を示していただいた。ただ気になっているのは、この問題が「敵の敵は友」的な発想から「中国を叩くための材料」として扱われる事も少なくないことである」<br><br>
ちなみに本書でも取り扱っている1997年の「イリ事件(大規模デモに対する大弾圧)」の問題点を指摘、多くの記事を書いていたのはあの朝日新聞(記者は清水勝彦氏)だったそうで。。。意外。。。 |
関連本棚: |
のらねこ兵☆2
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地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
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著者: |
細谷 功 |
出版社: |
東洋経済新報社 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
01_自己啓発
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コメント: |
良書です。「日本全国に電柱は何本あるか?」「シカゴにピアノ調律師は何人いるか?」などという、コンサルファームの新卒採用面接などでよく問われる(らしい)問題を解くための、〝フェルミ推定〟なるツール(考え方)の紹介を皮切りに、「地頭力」の重要さだとか鍛える術について書かれている。<br>
要は問題を解決するときの姿勢として、「結論から」「全体から」「単純に」この3つを大事にしなさい、と。いつも気をつけているつもりでもナカナカできていないので、耳が痛い話ではありました。<br><br>
※特に刺さったセンテンスを以下に※
<li>「検索エンジン中毒」「情報コレクター」「完璧主義」「猪突猛進」「経験至上主義」に陥ってはいないか<br>
<li>コミュニケーションにおける最大の問題は、それが達成されたという幻想である(ジョージ・バーナード・ショー)<br>
<li>仮説思考:どんなに少ない情報からでも仮説を構築する姿勢/前提条件を設定して先に進む力/時間を決めてとにかく結論を出す力<br>
<li>90分の内容をいかに30秒で説明するかという訓練を積み重ねる<br>
<li>知的好奇心にも二種類ある。1.知識への好奇心(What型)、2.問題解決への好奇心(Why型)。特に後者を鍛えるべきだ<br>
<li>智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。(「草枕」夏目漱石)<br> |
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ラティーノ・ラティーノ!―南米取材放浪記 (幻冬舎文庫)
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著者: |
垣根 涼介 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
三賞受賞作<a href="/SKZ/4344407660">ワイルドソウル</a>を書くための取材として、垣根氏が二ヶ月を費やしてブラジル〜コロンビアを旅行した際のエッセイ集。「ワイルドソウル」は、危険を省みずこれだけ念の入った取材をしたからこその秀作だったのだなと納得。まあちょっと格好良すぎるところを鼻白む方もいるのでしょうが、純粋な南米紀行記としても気軽に読めるこの作品、個人的には好きです。 |
関連本棚: |
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