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フランケンシュタイン (新潮文庫)
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著者: |
メアリー シェリー |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
新訳版出版は「屍者の帝国」を意識してなのか。誰もが知っていながら読んだことの
ある人が余りいないであろう本作については、そもそもフランケンシュタイン=怪物の
創造主であることも(怪物には最後まで名前がない)、作者が19歳の女性の処女作である
ことも(そのため結構描写は甘い)、映画と違って怪物が知的感情的に人間に近く内面の
葛藤が描かれることも(「失楽園」を読んで相似に影響される)、はい、私ももともとは
知りませんでした。
次はブラム・ストーカーも読んでみようと思っています。
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関連本棚: |
reiko510の2015
増井
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泣きながら、呼んだ人 (小学館文庫)
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著者: |
加藤 元 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
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カテゴリ: |
国内小説
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コメント: |
こちらもお風呂読書。母と娘の奇妙な歪みについては最近タレント本も含め1つのテーマになっているようですが(父と息子にはそれがないのが不思議。でも流星ワゴンなんかその系譜か?)、そんな関係を描いた4連作。 |
関連本棚: |
reiko510の2015
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64(ロクヨン) 下 (文春文庫)
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著者: |
横山 秀夫 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
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カテゴリ: |
国内ミステリー
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コメント: |
昭和64年の誘拐事件と現在の誘拐事件の捜査と報道規制の攻防、過去の捜査の謎、警察組織をめぐる軋轢、主人公の娘の失踪、など色々な要素がからみあって進むため、最後は少し焦点がぼやけてしまっているかもしれません。 |
関連本棚: |
reiko510の2015
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第九軍団のワシ (岩波少年文庫 579)
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著者: |
ローズマリ サトクリフ |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
先日懐かしく眺めた岩波少年文庫で、シリーズ制覇できなかった記憶のあるサトクリフ作品を、当然近くの書店では店頭にはありませんので取り寄せで大人買い。
昨年勉強した世界遺産にも出てきましたが、古代ローマ時代の城壁(ハドリアヌスの長城)守備のローマ軍とその時代のブリトン住民の関係性は、日本で言えば(小説の題材として結構好きな)東北の柵をめぐる大和朝廷と蝦夷の関係を想起させます。
ストーリーは、怪我で軍隊における前途の希望を絶たれた若き100人隊長(羽飾りのついた兜の軍装が有名)が、ブリトン人の奴隷であった友人と父の軍団が跡を絶った地方まで旅をして奪われた軍団象徴のワシを持ち帰る、という少年文庫らしいビルドゥングスながら歴史的な興味も満たす作品です。 |
関連本棚: |
ドリアン
IVSTIVS
reiko510の2015
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キャプテンサンダーボルト
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著者: |
阿部 和重, 伊坂 幸太郎 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
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カテゴリ: |
国内ミステリー
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コメント: |
話題作家2人の合作、ということで単行本借りました。
普段は伊坂読者で阿部作品はシンセミアのみですが、なんだか普通の
伊坂ものと違和感はあまりなし。少しどぎついシーンがあったかな、
くらいです。
AMAZONコメントに色々書かれていますが、設定の違和感は確かに感じて
しまう作品でした。 |
関連本棚: |
kasta
reiko510の2015
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ぬけまいる (講談社文庫)
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著者: |
朝井 まかて |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
気楽に読みたい本はどうしてもお風呂になるかな~。
何かを胸に抱えた武家の嫁・商家を切り盛りして成功するも何か空しい女主人・家の飯屋を手伝う三十路にしてフリーターの元3人娘、いきなりの抜け参り道中もの。
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関連本棚: |
reiko510の2015
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道化師の蝶 (講談社文庫)
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著者: |
円城 塔 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
国内小説
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コメント: |
すでに円城塔は何作か読んでいますが、芥川賞受賞作はエンタメ色より文学色が強いうえに難易度も高く(エンタメだけど難易度高い、というのもありますので)、万人向けではないようです。言葉が掴みどころなく銀色の虫捕り網で捕まえて図書館へ持って行く、イメージで読み進める読書になりました。 |
関連本棚: |
reiko510の2015
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天神 (集英社文庫)
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著者: |
小森 陽一 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
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カテゴリ: |
国内小説
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コメント: |
ファイターパイロットを目指す訓練生たちの、訓練の日々や人間関係を描く作品。有川さんのような甘さはなく、トップガンの純粋な格好良さもなく、もう少し個性があるほうが記憶に残る気がします。
作者の経歴通りに脚本・原作の印象。 |
関連本棚: |
reiko510の2015
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ブーリン家の姉妹 3 宮廷の愛人(下) (集英社文庫)
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著者: |
フィリッパ・グレゴリー |
出版社: |
集英社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
小説では最後までウィリアムセシルが側近だけど、映画ではウォルシンガムを中心に宗教面と結婚を含む外交面を描いてました。映画を後から見ると印象がどうしても残ってしまう。。。
エリザベスは結局ダドリーを選ばず(とは言っても実際には関係は続いたよう)に王権と結婚するという史実通りで、小説としては最後が少し大人しくなりすぎた印象です。
映画は、そのあとの「エリザベスゴールデンエイジ」まで続けてみてみました。 |
関連本棚: |
reiko510の2015
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ともしびをかかげて〈上〉 (岩波少年文庫)
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著者: |
ローズマリ サトクリフ |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
サトクリフの3作目、これは子供時代に読んだ覚えがあり題名だけはとても記憶に残っていました。でも今回読み返してみて、内容はほぼ忘れていましたけど。。。
ストーリーは全2作(ついでの次の4作目も)に比べ、登場時点は同じようにブリタンニアに配属されたばかりの百人隊長ですが、すぐにローマ帝国はブリタンニアから撤退しその際に主人公は脱走し全2作の先祖の家に戻るものの、その後サクソン人に襲われデーン人に奴隷にされブリテン人の王をいだく隊長になるが家族とは心を通わせられず、というように単なる冒険・成長譚ではない人生を描く物語です。 |
関連本棚: |
reiko510の2015
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銀の枝 (岩波少年文庫)
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著者: |
ローズマリ サトクリフ |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
サトクリフ大人買いの2作目。同じくローマ帝国支配下のブリタンニアで、前作主人公の係累にあたる少年と従兄弟が皇帝を僭称する勢力に抵抗する冒険を描きます。
ローマ人の軍事支配の中で退役軍人の移住地保養地として栄えた都市にバースなどがありますが、主人公の従兄弟もブリタンニア生まれのローマ人として成長していて、ヨーロッパからアフリカ・中央アジアまで属州支配を進めたローマのすごさに改めてびっくりです。 |
関連本棚: |
ドリアン
reiko510の2015
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愛憎の王冠〈下〉―ブーリン家の姉妹〈2〉 (集英社文庫)
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著者: |
フィリッパ グレゴリー |
出版社: |
集英社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
シリーズを読み終わった後に映画の「エリザベス」を見ました。主人公をエリザベスにしてメアリーを醜く描いていて、一般的にもブラディーメアリー<バージンクイーンと評されるのは、エリザベスの時代が長かった間に歴史が書き残されたからだろうな、と感じます。
この小説ではどっちもどっち。陰謀を巡らす周りの貴族たちやスペインのフェリペ王も含め、ドロドロの歴史劇。
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関連本棚: |
reiko510の2015
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