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カクレキリシタン オラショ-魂の通奏低音 (長崎新聞新書)
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著者: |
宮崎 賢太郎 |
出版社: |
長崎新聞社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
宗教
民俗
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コメント: |
カクレキリシタというと、鎖国の間はずっと地下に潜って、そして、明治になってキリスト教に復帰した人々という印象があるけれど、鎖国の期間は長く、独自の宗教へと変貌を遂げていったところも大であった。この本はカクレキリシタの末裔を調査した物。読んだからと言って、何になるわけではないけれども、でも、面白かった。 |
関連本棚: |
うち
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ヨブへの答え
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著者: |
C.G. ユング |
出版社: |
みすず書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
宗教
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コメント: |
ユングはこの本の中で神の進化を論じる。
旧約聖書の神は理不尽である。もちろん、理不尽に感じるのは我々人間が神の考えを理解できないからという解釈もあるわけだけれど、ヨブ記に記されていることを見ると、全能のはずの神が、敵対者の言葉にのって、ヨブに災難にあうのを黙認するわけで、全能だったら結果は分かってるだろうとか、全能なら敵対者の言葉にのるなよなとか、敵対者だって自分で作ったものだろうなどと、不信仰な人間からすると、いろいろと突っ込みたくなる部分を含んでいる。
ユングは、社会の成熟化に伴い神が理不尽な神から新約の神に進化する必要がある(それは倫理的に神の方が人間の下位になってしまったため)という議論を本の中で展開する(だったような気がする)。たぶん、まっとうなキリスト教の信者には理解しがたく、そして、キリスト教に興味は持つが素直には信じ切れない人間には、腑に落ちる本である。ただ、神を信じているか、理解しているかは別として、この本を興味深く読む人間は、神についてよりよく考えているのは確かだろうと思う。 |
関連本棚: |
ベリアルの本棚
ベリアル
うち
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