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20世紀ユダヤ思想家 ――来るべきものの証人たち(1)
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著者: |
ピエール・ブーレッツ |
出版社: |
みすず書房 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
ユダヤ教と現代思想――20世紀、この両者の深淵で繰り広げられた知的格闘を、思想家ひとりひとりを光源として、詳細かつ重層的に描き出した新シリーズの第1巻。
コーエン、ローゼンツヴァイク、ベンヤミン。近代において、あくまで形而上学にとどまった3人の、メシアニズムと理性との融和と対立のダイナミズムをたどる。思想家のRelationを縦から横へ広げた意欲作である。
手紙のやり取りからコーエン,ローゼンツヴァイクの思想を時系列に整理した読み応え有る本である.
ローゼンツヴァイク「信と生のあいだの内的調和」を今ここで保持しているがゆえに,ユダヤ民族は,「世界の民たちがまだそこに向かって歩んでいる途中である目的に,自分はすでに到達している」のである.
2011年05月に(2)が発売予定。 |
関連本棚: |
大学教授
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来たるべき哲学のプログラム
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著者: |
ヴァルター ベンヤミン |
出版社: |
晶文社 |
評価: |
10 |
カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
崩壊と構築が同時進行するめくるめく思考のダイナミズム―。処女作『若さの形而上学』はじめ、ベンヤミンが20代に書きのこした知られざるエッセイ・断章を初集成。晩年のライフワーク『パッサージュ論』に連なるその思想の源流をあかす。待望の邦訳。 |
関連本棚: |
大学教授
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哲学史講義〈下巻〉
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著者: |
G.W.F. ヘーゲル |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
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カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
ヨーロッパ中世の核を成したスコラ哲学から、ルネサンスの思想家たちの大胆不敵な言動の活写を経て、ベーコン、ベーメら近代の哲学を語り、カント哲学に対する執拗な批判まで、西欧哲学の流れ、精神の軌跡を辿る感動的名著、ついに完結。 |
関連本棚: |
naoki_afif
大学教授
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哲学史講義〈中巻〉
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著者: |
G.W.F. ヘーゲル |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
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カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
意識こそ世界の本質とするソクラテスの原理を学問にまで高め、思想を宇宙の本質と捉えるプラトン。存在の本質を追究するべく純粋哲学=形而上学を確立したアリストテレス。ソクラテスに始まる西欧哲学は先の揺籃期を過ぎ、ストア派、エピクロス派、そして懐疑主義による検証を経て、さらにはキリスト教との出会いに伴い、思考する自己意識と無縁な実在は存在しないという共通原理の獲得に至る、歴史的名著・中巻。 |
関連本棚: |
大学教授
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哲学史講義〈上巻〉
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著者: |
G.W.F. ヘーゲル |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
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カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
中国・インドの東洋思想との峻別の後に西洋思想の基盤としてギリシア思想を定置し、共同体の論理より自己の判断に殉じた「ソクラテスの犯罪」に始まる理性の英雄たちのたゆみなき精神の律動を辿る。理性の復権を促す歴史的名著の完訳決定版。 |
関連本棚: |
大学教授
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シニカル理性批判 (MINERVA哲学叢書)
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著者: |
ペーター スローターダイク |
出版社: |
ミネルヴァ書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
啓蒙は時にシニシズムを生む。そしてこのシニシズムの土壌に、ファシズムが成育する—啓蒙が結果的にファシズムを許容し、その出現のための条件を用意してしまう、そうした消息とメカニズムが、本書において様々な形で語られる。80年代前半におけるドイツの精神状況を背景にした本書だが、そこでの著者の診断や分析は、いまだに強烈なリアリティーをもっている。 |
関連本棚: |
大学教授
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デカルトの著作と体系
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著者: |
ジュヌヴィエーブ ロディス・レヴィス |
出版社: |
紀伊國屋書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
第1部 真理の探求(若きデカルトの思想形成と使命
9年間の方法の訓練
1929年—1630年の形而上学と自然学の基礎
『三試論』から『哲学原理』へ)
第2部 真理の基確(懐疑から不可疑の第一原理へ
観念から神へ
身体と物体
デカルトの知慧) |
関連本棚: |
大学教授
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ハイデガーとナチズム
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著者: |
ヴィクトル ファリアス |
出版社: |
名古屋大学出版会 |
評価: |
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カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
本書は、今世紀最大の哲学者と言われるM.ハイデガーが、その思想の根幹からナチズムにコミットしていたことを、戦後の事実隠蔽にもかかわらず、彼の晩年の弟子が12年にわたる資料収集の結果、圧倒的な説得力をもって実証した。 |
関連本棚: |
大学教授
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ニーチェとヴェーバー
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著者: |
山之内 靖 |
出版社: |
未来社 |
評価: |
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カテゴリ: |
哲学
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コメント: |
戦後社会科学の終焉とニーチェ問題
1 ウェーバーとニーチェ—「宗教社会学」分析序論
2 歴史学的形象の呪力剥奪
3 大衆民主主義時代の比較社会学
4 ジンメル・ルネッサンスの位相
5 「デルフィの神託」覚え書 |
関連本棚: |
大学教授
GRA
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