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結婚なんてしたくない
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著者: |
黒田 研二 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
いろんな理由で「結婚しない(できない)」男5人が主人公。立場も職業も全く異なる5人が、徐々にある一つの事件に集約されていく。その過程は鮮やかで、作者の手腕が窺える。 |
関連本棚: |
平蔵
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窓際の死神(アンクー)
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著者: |
柴田 よしき |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
窓際族サラリーマンを装う死神とOLをからめた中編小説2編。柴田よしきの描く「フツーのOL」の気持ちに共感する人も多いのでは。2編だけで終わってしまうのはもったいないほど死神氏がいい味を出しています。続編希望。 |
関連本棚: |
偏り本棚(読破編)
平蔵
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漢方小説
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著者: |
中島 たい子 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
女独身三十一、友達以上恋人未満の男友達から結婚報告を聞いて以来、何故か体調が絶不調に。そんな彼女が最後にすがったのは、東洋の神秘・漢方診療所だった…。
東洋医学ものに滅法弱い人間にはこたえられない一冊。漢方に関しての薀蓄は思ったより「濃く」なかったものの、人間ドラマでお釣りがくるほど楽しめた。
中島氏は既に何本か脚本を書いておられるとのことで、軽いタッチの語り口といい、適度にデフォルメされた登場人物といい、なるほど、脚本畑出身らしいセンスが光る。
南伸坊先生の装丁も素敵。 |
関連本棚: |
GAKI
shinya_nakamura
平蔵
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東京城残影
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著者: |
平山 寿三郎 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
時代小説
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コメント: |
江戸から明治へと転換する混乱期、そこに生きる市井の男女の生き様が描かれている。
後半がややまとまりすぎの感があるので、個人的には次の「明治おんな橋」の方が完成度が高いと思うのだが、読後感の爽やかさは高く評価したい。
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関連本棚: |
平蔵
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もっと、わたしを
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著者: |
平 安寿子 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
一癖も二癖もある登場人物たちによる連作短編集。
この小説を読むと、人間が無性に愛しくなること請け合い。
最初の話が、いきなり脱力するような場面から始まるので出鼻をくじかれるが(私だけか?)、そこで臆してはいけない。登場人物が各話で綿密にクロスしているので、連作小説の醍醐味も十二分に味わえる。 |
関連本棚: |
りょん
うずまking
偏食子ヤギ
平蔵
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ローマ帝国愚帝列伝 (講談社選書メチエ)
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著者: |
新保 良明 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
ローマ帝国の中でも悪名高い皇帝6名をピックアップし、その放埓・放蕩のエピソードを詰め込んだもの。同じ愚帝でも、史上屈指の大国の愚帝となると、そのはちゃめちゃぶりもスケールが違う。ただ、あまりにも刺激的なトピックを盛り込みすぎているため、途中からはやや食傷気味に。まあ、ローマ皇帝の即位システム自体は面白かったので良いのだが。 |
関連本棚: |
m
暇人
としあき
G.C.W.
Y.nabe
平蔵
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蛇 下 (トクマ・ノベルズ)
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著者: |
柴田 よしき |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
京都新聞朝刊に連載された小説の単行本化。
柴田よしき氏の他の小説に比べると、やや盛り上がりと緊張感に欠ける。新聞小説ということで、幅広い年齢層を意識したためであろうか…。どうせだったら、やはり、柴田氏には大人の読みうるファンタジーを目指して頂きたいもの。 |
関連本棚: |
平蔵
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雨の檻 (ハヤカワ文庫JA)
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著者: |
菅 浩江 |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
SF短編集ではあるが、イチオシはファンタジー色の強い「そばかすのフィギア」。こういう物語をもっと読みたい。 |
関連本棚: |
平蔵
ogijun
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欲望する女たち―女性誌最前線を行く
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著者: |
久田 恵 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
女性誌で頻出するトピックについての考察エッセイ。もう少し突っ込んだ考察があるものと期待していたのだが、その点はやや期待はずれ。よって星は3つだが、それでも、一つのトピックの取り上げられ方について、時代による変化を追うという観点は面白かった。それにしても、「我が子をかわいいと思えなくなる瞬間がある」と母親が言うことは、少なくとも1980年代まではタブーだったんですね。そういう風潮だと、育児も大変だっただろうなあ。 |
関連本棚: |
平蔵
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コバルト風雲録
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著者: |
久美 沙織 |
出版社: |
本の雑誌社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
実は学生の頃、いわゆる「少女小説」から縁遠い読書生活を送っていたクチである。なんとなく、「少女小説」イコール普通の小説の亜流、という偏見がぬぐえなかったからだ。最近、遅まきながら「少女小説」を亜流と見なすこと自体ナンセンスかもしれない、と思い始め、本書を手に取った次第である。さすがにコバルトの草創期から活躍している久美先生、小説業界の裏事情も含め、内容は非常に面白い。しかし。もともとHPに掲載されていた文章だからだろうか、あまりにも文章がフランクかつハイテンション過ぎて、読むのはちとしんどかった…。それにしても少女小説のファン心理というのは恐ろしいですな。 |
関連本棚: |
たこ
kiwa
平蔵
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