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風雪の檻―獄医立花登手控え 2 (講談社文庫)
風雪の檻―獄医立花登手控え 2 (講談社文庫)
著者: 藤沢 周平
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: 藤沢周平の小説には優れた市井小説が多いが、中でも、完成度の高い連作集。主人公が青年のためか、全編、どこかみずみずしい感じがする。
関連本棚: AkizoMickeyGo 平蔵 reiko510
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花まんま
花まんま
著者: 朱川 湊人
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 一昔前の大阪の下町を舞台とした、ノスタルジックな小説集。ホラー小説のエッセンスを取り込みつつも、あまり陰鬱でないのが印象的である。全編こてこての大阪弁なので好き嫌いが分かれるかもしれない。表題作の「花まんま」も良かったが、どこかユーモアのある「送りん婆」も面白かった。
関連本棚: 紫雲 平蔵
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コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
著者: 塩野 七生
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 友人推薦の一冊だったにも拘らず、読むのが遅れた一冊(衰亡史というのが潜在的に苦手だったため…)。しかし、これが抜群に読ませる本であった。コンスタンティノープルを死守せんとする千年王国・ビザンツ帝国、その大国に挑みかかる東方の新興国トルコ、両者の戦いの裏で渦巻く西欧諸国の思惑。タイプは異なるが、ビザンツの君主コンスタンティヌス11世と、トルコのスルタン・マホメッドが、二人ながらに魅力的である。
関連本棚: ichiyu Breathe ライヒ 鍛鉄 rui ひろき@等々力609 gururi dkiroku@積読 carver としあき にしやん nyo dec20 桂の人 teatime 平蔵 h_endo_ykhm hirschkalb
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鳩笛草 (カッパ・ノベルス)
鳩笛草 (カッパ・ノベルス)
著者: 宮部 みゆき
出版社: 光文社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 中篇ミステリ三篇をおさめた一冊。 この中の「朽ちてゆくまで」は、読んでいて背中がぞくぞくした。 サイコミステリ好きにはオススメ。
関連本棚: takayama Ron BOBTAIL 平蔵 ドリアン kare さちまま
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ソウルは今日も快晴―日韓結婚物語 (講談社文庫)
ソウルは今日も快晴―日韓結婚物語 (講談社文庫)
著者: 戸田 郁子
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 90年代はじめに渡韓し、韓国人男性と結婚した著者のソウル嫁物語。著者は、語学堂(韓国の大学付設の語学学校)→大学留学→韓国で就職という、ある意味「正統」なルートで韓国と接した女性。最近は韓流ブームのあおりでこの手の本にも事欠かなくなったが、それだけに、真摯に異文化と向き合う著者の文章に好感が持てる。茨木のり子さんの<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4022605448">ハングルへの旅 (朝日文庫)</a>などもそうだが、超マイナー言語(失礼!)だった頃の韓国語を学んだ人の本は読み応えがある。
関連本棚: 平蔵
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黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)
黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)
著者: 塩野 七生
出版社: 朝日新聞社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 緋色のヴェネツィア、銀色のフィレンツェに続くシリーズ三部作の最終章。 枢機卿や教皇庁といったカトリック中世の世界は必ずしも馴染み深くはないが、塩野七海氏の筆が描き出すローマは限りなく魅力的である。当時の風俗にも通じる塩野氏のこと、読者はまるで16世紀のローマに迷い込んだような気分を味わえる。 謎の遊女オリンピアの素性が今作でようやく明らかになる。
関連本棚: としあき veri 平蔵
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ハーレムの女たち
ハーレムの女たち
著者: 澁澤 幸子
出版社: 集英社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 謎のベールに包まれている、オスマントルコのハーレムの物語。オスマントルコと言えば、世界史の中でも屈指の版図を持った大帝国。その権力に密着するハーレムの人間模様、面白くないわけがありません。 それにしても、オスマントルコ史って、知っているようで知らないなあと反省。どなたか、文化や風俗を織り交ぜて、オスマントルコ史をわかりやすく書いてくれないものでしょうか。
関連本棚: 平蔵
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バルト海のほとりにて―武官の妻の大東亜戦争
著者: 小野寺 百合子
出版社: 共同通信社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: ムーミンシリーズの翻訳者として著名な小野寺氏の、自身の体験をつづった書。海外に赴任した高級将校の生活を妻の立場から描いたという意味で、相当に貴重なノンフィクションでもある。バルト三国の豊かな文化と誇り高さ、同時に、大国の狭間で生きざるを得なかった弱小国家としての悲哀が感じられる。小国ゆえにソビエトに蹂躙される、バルト三国の悲しい運命は、読んでいて切ない。
関連本棚: 平蔵
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退屈な迷宮―「北朝鮮」とは何だったのか (新潮文庫)
退屈な迷宮―「北朝鮮」とは何だったのか (新潮文庫)
著者: 関川 夏央
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 常識的な目で北朝鮮をつづったルポルタージュ。個人的にはルーマニアと北朝鮮の対比が面白かった。
関連本棚: 平蔵 ogijun
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時空(とき)の旅人―とらえられたスクールバス〈後編〉 (ハルキ文庫)
時空(とき)の旅人―とらえられたスクールバス〈後編〉 (ハルキ文庫)
著者: 眉村 卓
出版社: 角川春樹事務所
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: スクールバスで時空を遡った中学生とその教師。とにかくはらはらどきどきしながらページをめくった、傑作ジュブナイルである。終わり方も清々しくて良い。他にどなたか、こういうはらはらどきどき荒唐無稽系ジュブナイルをものしてくれないものか…。
関連本棚: 平蔵
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蝉しぐれ (文春文庫)
蝉しぐれ (文春文庫)
著者: 藤沢 周平
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: 恋愛小説として読むのではなく、牧文四郎という一人の武士−江戸時代の平均的な下級武士−の成長を描いた物語として読みたい。 節目節目に劇的な展開があるのだが、結末は決して大どんでん返しが待っているわけではない。 それだけに、この小説の終着点はしみじみと心にしみるし、説得力がある。十代にこの小説を読んでいたとして、この小説の結末に納得できていただろうか。この小説の真価はわからなかったのではないだろうか。
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不屈者
不屈者
著者: 後藤 正治
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 取材対象にぴたりと寄り添いつつも、その一方でその対象を俯瞰的に眺めることのできる能力。そして、確かな文章力、構成力。後藤正治さんはこの全てを兼ね備えた稀有のノンフィクションライターであろう。<br> これまでに何冊も優れたスポーツノンフィクションを出している方なので、 ラガーマンの村田亙、元プロ野球選手の森安敏明の章は安心して読めた。異色ながら、予想以上に面白かったのは棋士・谷川浩司の章。後藤さん、昭和の将棋界について、もっと書いてください!
関連本棚: 平蔵
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GO
GO
著者: 金城 一紀
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 最初の書き出しにガツンとやられてしまった。アロハ(笑)。<br> 文章が軽妙でさくさく読めるので見過ごしそうになるが、さまざまな問題が随所で提示されている。 在日朝鮮人と在日韓国人の違いとは何か、総連とは、民族とは…。 たとえば李良枝氏の<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4061975846">由煕 ナビ・タリョン (講談社文芸文庫)</a>や、李 恢成氏の<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4101172013">伽倻子のために (新潮文庫 り 1-1)</a>と比較するとわかりやすいが、読み手を緊張させずに在日問題を扱える手腕に脱帽。 勿論、青春小説としても一級品である。
関連本棚: みあ あくび こきぞう 松方さんシルクの肌触りが大好き thinkeroid probe ついベストセラーを買ってしまう人 井上裕太 suchi 平蔵 tammy しのぴー Twitter読書会
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好きよ
好きよ
著者: 柴田 よしき
出版社: 双葉社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: ジャンルとしては伝奇ミステリになるんでしょうか。何から何まで好みだったので、ケチのつけようがありません。特に、失踪した同僚・愛果の残したメッセージを、主人公菫子と愛果の母親が解き明かすシーンには、読んでいてゾクゾクしてしまった。
関連本棚: 平蔵
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火車 (新潮文庫)
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魔岩伝説
魔岩伝説
著者: 荒山 徹
出版社: 祥伝社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: 朝鮮通信使に秘められた真の目的をめぐる暗闘を描いた、血沸き肉踊る歴史伝奇小説。こういうはらはらどきどきの歴史小説がもっと量産されないものか。
関連本棚: 平蔵
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上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)
上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)
著者: 恩田 陸
出版社: 幻冬舎
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: この本の広告を初めて見たときには、恩田陸氏ともあろう人が何故小学生向けのような小説を書くのか…と訝しく思ったものだった。 しかし、まあ一巻だけでも、と思って読んでみたら、これがぶっとぶくらい面白い。 最終巻などは、図書館に入るのが待ちきれず、自分で買おうかと思ったくらいである(でも結局図書館で借りました・笑)。 小学生向け小説のような風体だが、大人も楽しめる小説としてイチオシ。
関連本棚: みかん(あ行〜さ行) 綾瀬まなみ joulli 2002年9月〜2003年・しんじ しんじの本棚(2002年9月〜2003年) takoyakim mnpk 平蔵 ogijun
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海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉 (塩野七生ルネサンス著作集)
海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉 (塩野七生ルネサンス著作集)
著者: 塩野 七生
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: ヴェネツィアといえば、第四回十字軍のがめつい商人というイメージが先行しているような気がしてならないのだが、智謀と戦略に長けた共和国だけあって、その歴史は波乱万丈である。元首をはじめとする、物語を彩る登場人物も多彩。地中海に栄華を誇った海洋国家の歴史はやはり奥深いのだ。
関連本棚: としあき 山のじ 平蔵 h_endo_ykhm
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細川ガラシャ夫人〈上巻〉 (新潮文庫)
細川ガラシャ夫人〈上巻〉 (新潮文庫)
著者: 三浦 綾子
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 美貌と才気を兼ね備えた明智光秀の娘、玉子。掌中の珠としていつくしまれた彼女は、織田信長の命により、父の旧友であり、同じく教養人でもあった細川幽斎の長男、細川忠興に嫁ぐ。しかし、父の蜂起によって、彼女の運命は大きくかわっていく…。戦国の世にあって、自分の生き方を求めた女性の物語である。ともすると残酷な面が強調されがちな忠興だが、妻のために百人一首の歌留多札を作るなど、優しい一面もあったことがきちんと描かれている。
関連本棚: のりマン kiyomi サトウ 11 平蔵
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王国への道―山田長政 (新潮文庫)
王国への道―山田長政 (新潮文庫)
著者: 遠藤 周作
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 山田長政という人物に興味があったため、手に取った本。そこにペドロ岐部という希代のキリスト者を組み合わせるところが遠藤周作らしい。「天上の王国」を目指した者と、「地上の王国」を築こうとした者の対比というテーマを推し量ると、着地点はおのずと見えてしまうのだが、歴史小説としての面白さは最後まで損なわれない。この本最大の収穫は、タイ王室史の面白さを認識できたこと。タイ王室の歴史について、初心者にもわかりやすく書いた本はないものか…。
関連本棚: 平蔵 asdfeep h_endo_ykhm 19750708 musao3
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