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ラヴ・フリーク (広済堂文庫―異形コレクション)
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著者: |
井上 雅彦 |
出版社: |
廣済堂出版 |
評価: |
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コメント: |
異形コレクションシリーズ。1冊1テーマで、毎回2,30人の作家が競作する、ホラー短編コレクション。<br>
収録作家に惹かれて1冊、古本屋で見かけて何となくまた1冊、なんてことを繰り返し、全部ではないけれど結構な冊数を持っている気が。読んだことのある中で一番好きな巻は、9巻目の『グランドホテル』です。 |
関連本棚: |
Leiko
SMS
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メルセデス・ベンツに乗るということ (日経ビジネス人文庫)
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著者: |
学 赤池, 年展 金谷 |
出版社: |
日本経済新聞社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ベンツなんて金持ちorヤのつく人の車だよね、あんな高級車に縁はないわ。多少なりとも抱いていたそんな偏見が、この本で払拭された。<br>
安全性や環境重視の姿勢は、さすが欧州だと思わせる。単行本が刊行されてから既に10年が経過しているため、データも古くなっているし、今では常識のことが華々しく書き立てられているのかもしれないが、10年前にこれだけの姿勢を確立していたという事実にはひたすら驚きである。高級車がなぜ高級なのか、ブランドや見映えだけでない答えを知ることができて面白い。<br>
ところで、そんな私のお気に入りベンツは、たまに見かける大型トラック。ひときわ大きなスリーポインテッドスターが神々しく輝き、無条件にかっこいい。 |
関連本棚: |
Leiko
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タイ語のかたち (<CD+テキスト>)
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著者: |
山田 均 |
出版社: |
白水社 |
評価: |
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コメント: |
小さい本だがよくできた本だと思う。<br>
アラビアの文字が「ミミズののたくったような」なら、タイの文字は「崩した音符が並んだような」というか「フリンジの付いたルーン文字」というか、不思議な文字だがなかなかキュート。<br>
表音文字なので、ローマ字感覚でとっかかることができる。この本1冊を真面目にやれば、喋れないし意味も分からないけど読むだけなら読めるようになるだろう。ちなみに私は真面目にやってないのでまだ読めぬまま。精進精進。 |
関連本棚: |
Leiko
imochomo
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時間旅行者は緑の海に漂う (ハヤカワ文庫SF)
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著者: |
パトリック オリアリー |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
かなり昔に買ったのに、実は最後まで読めていない本。読んでは中断し、読んでは中断し、内容を忘れて再び最初から読み直し、中断し、読んでは中断し(最初に戻る)……の繰り返し。何でだろう。あらすじはとても面白そうなのに。<br>
ちなみに買った時は確かジャケ買いだったと思う。いや、タイトル買いだったかな。 |
関連本棚: |
Leiko
Gandalf
hide-t
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ロルカ詩集 (世界現代詩文庫)
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著者: |
ガルシーア ロルカ |
出版社: |
土曜美術社出版販売 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ロルカを知ったのは、星新一ショートショートコンテストの最優秀賞だった「海」という作品から。この詩集を買ったら「海」で引用されているのと同じ翻訳だったので嬉しかった。<br>
作品中に出てくる色の扱いがとても印象的。真紅の塔、緑の鏡、黒い子馬……スペインならではの感性だと思う。情熱的な詩が多いが、その合間に見え隠れする感傷めいた描写の雰囲気も良い。<br>
そういえば『<a href="http://www.hondana.org/Leiko/488625263X.html">アンリ・ミショー詩集</a>』と同じ訳者。本来は仏文畑の方のようです。 |
関連本棚: |
Leiko
kayak
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SHADOWS―中野正貴写真集
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著者: |
中野 正貴 |
出版社: |
リトルモア |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
『<a href="/Leiko/4898150314">TOKYO NOBODY―中野正貴写真集</a>』の中野正貴による、香港を舞台にした写真集。<br>
『TOKYO NOBODY』で繰り広げられた「人が消えた都会」の写真はこの中にも受け継がれており、日本よりもどぎついネオンやキッチュな看板の雰囲気と相まって、独特の猥雑さを醸し出している。そこには『TOKYO NOBODY』が持っていた静謐さは無く、人間の残滓を強烈に感じる。人が消えた風景を写すということが、これほどまでに都市の性格を際立たせるのかと驚く。<br>
人物を写した写真も織り交ぜられているが、彼らの瞳がとても印象的だ。風景に残っていたのは、あぁ、この視線の残滓だったんだ、そう思わせる。 |
関連本棚: |
Leiko
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クレープを二度食えば―自選短篇集 (ちくま文庫)
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著者: |
とり みき |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
『<a href="/Leiko/4198330816">犬家の一族 (少年キャプテンコミックススペシャル)</a>』と収録作がかぶっている(かぶっている作品数は少ないのだが、重複作品が長編なのでページ数で考えると結構かぶりが激しい)のが惜しいが、初期の短編が読めるのは嬉しい。大原まり子の原作の漫画化「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」が素晴らしい。 |
関連本棚: |
Leiko
sho
長門有希
ザ区
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「正しい戦争」は本当にあるのか
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著者: |
藤原 帰一 |
出版社: |
ロッキング・オン |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ラヴ&ピースだけじゃだめなんてことは、もうみんな薄々気がついていて「じゃあ何言っても無駄なのかい、じゃあどうしたらいいのさ、じゃあもうどうでもいいや」ってな思考回路に陥って、どこそこの戦闘で何人死んだなんていう報道もどうでもよくなっちゃってる人、けっこう多いんじゃないかな。この本は、そんな思考停止状態の人に、もう一度世界を冷静に考え直す糸口をくれる本だ。<br>
藤原帰一は、冷静でシニカルなリアリストだけれども、道理に合わないことには理論的に怒ることのできる、とてもオトナな人である。そして、あの渋谷陽一に「ラヴ&ピースだけじゃだめ」と言わせた凄い人である。語り口は平易・言っている内容もシンプルであるがこそ、この人はめちゃめちゃ頭のいい人なんだと思わせられる。一時期、イラク問題でテレビに出ずっぱりだったが、どんな論客を相手にしても、偏らない視点を貫き通す姿勢がとてつもなく格好良かった。<br>
この本は、対談形式で綴られるため、非常に軽快で読みやすい。現代史に疎くても、国際政治学を知らなくても、安心して藤原氏についてゆけば良い。また、優れた対談の常として、インタビュアーも素晴らしい。読者の疑問を全て代弁して、藤原氏からどんどん言葉を引き出していく渋谷陽一。国際政治を本格的に学んだ経験があり、藤原氏と対当に会話し、深く掘り下げた本質に迫っていく鈴木あかね。この二人がインタビュアーであるということが、この本の重要な特徴の一つだと思う。<br>
ところで、この本の帯にも写真が入っているとおり、藤原氏はとってもハンサムなお方である。先日、藤原氏の新刊『平和のリアリズム』の広告が新聞に掲載されていたが、狭いスペースなのにやはり写真入りだった。これって、テレビで有名だからじゃなくて、フォトジェニックだからじゃなかろうかと勘ぐってしまうのだが、さて真実は如何に。 |
関連本棚: |
Leiko
鼻リーダー
がこび5/人文科学
がこびJ/その他
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青の時間 (ハルキ文庫)
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著者: |
薄井 ゆうじ |
出版社: |
角川春樹事務所 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
薄井ゆうじの作品を知ったのは、この作品がNHK-FMの「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化(脚本はじんのひろあき)されたのを聴いたことから。今でもこの作品がいちばん好きだ。<br>
薄井ゆうじの小説には、いつも独特の静謐さがある。この作品に流れる静謐さは、その「青の時間」というテーマと相まって、一際美しい。<br>
<a href="http://www.jali.or.jp/juku/home/">くじら塾</a>で、<a href="http://www.jali.or.jp/juku/home/05/matsu.htm">ラジオドラマ化されたときの演出さんのお話</a>がちょこっと読めます。 |
関連本棚: |
Leiko
ラジオドラマ
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トンカチと花将軍 (講談社文庫)
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著者: |
舟崎 克彦, 舟崎 靖子 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
陽気な不条理ファンタジー。最近、福音館文庫から復刊されたようです。<br>
ある日突然街から花が消えた。さくらちゃんの誕生祝いのために花を探す少年トンカチは、犬のサヨナラとはぐれてしまう。サヨナラを追って森の向こうに迷い込んだトンカチが出会ったのは、花を集めるくしゃみの将軍をはじめとする、あねもね館の住人たち。<br>
これでもかこれでもかとナンセンスな世界が繰り広げられていきます。ですます調で綴られる独特の文体も好き。<br>
夫婦共作の本なのだけれど、このご夫婦が離婚なさっていたと知ったときはショックだったなぁ……。 |
関連本棚: |
Leiko
おせの本棚
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雪蛍 (講談社ノベルス)
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著者: |
大沢 在昌 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
佐久間公復活!とか言って騒ぐのがセオリーらしいが、若い頃の佐久間公を知らないので何とも言えない。私の場合、外身も中身も若い男より、いい感じに年を食っている男の方がポイントが高いので、若い頃を冷静に振り返る佐久間公というあたりがなかなかツボ。<br>
家出少女かセイルオフか、どちらかに焦点を絞った方が良かったのではないかという気もするが、全体的にはまぁまとまっている。本の厚さのわりにサラッと読めるのではないだろうか。 |
関連本棚: |
Leiko
自己満足
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