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エリコ (上) (ハヤカワ文庫 JA (686))
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| 著者: |
谷 甲州 |
| 出版社: |
早川書房 |
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谷甲州が血迷ったとしか思えない官能SF近未来小説。男性から性転換した高級娼婦エリコが、地球と月を股にかけて活躍する。SF設定的には全くハードではない。むしろ軽すぎるくらい。そこまでする必要はないじゃないかとツッコミを入れたくなるくらいのセックスシーンの嵐。ここまで即物的に連発されると、はっきり言ってどうでもよくなってくる(そういう意味でこれは「官能小説」ではない)。<br>
アクション中心+お色気OKの近未来ライトノベルや、大沢在昌のSFちっくな設定の作品群あたりがお好きな方は、きっと楽しく読めると思う。ハードな谷甲州作品がどうも性に合わんかった人にも是非。 |
| 関連本棚: |
Leiko
ichiri
めいぼうじん
teltel
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200万都市が有機野菜で自給できるわけ―都市農業大国キューバ・リポート
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| 著者: |
吉田 太郎 |
| 出版社: |
築地書館 |
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| カテゴリ: |
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キューバは凄い、と以前から耳にしてはいたのだけれど、なるほどこれは凄い。<br>
♪食うモンねぇ、資源もねぇ、他の国からの支援もねぇ♪ってな状況に陥ったキューバ。かと言って♪オラこんな国いやだ〜♪と出ていく先もないわけで。そこでキューバが目指したものは、循環型自給自足国家の構築だった。<br>
街を耕し自転車に乗る生活に転換したといっても、キューバが「田舎」や「発展途上」になってしまったわけではない。これはまぎれもない「都市」である。それが何よりも凄いと思う。現実は何もかもが理想的にいっているわけではないだろうが、それでもキューバに行ってこの世界を見てみたいと思わせられる。<br>
ところで、今の日本の食料自給率その他「自国の中だけで生きていく力」は、第二次大戦中の状況より悪いらしい。今もしも輸入がストップしたら、大戦中の暮らしより貧しい生活となるのである。キューバは社会主義の国であるため「食うモンねぇ!→みんなで都市を耕せ!→自給自足で無事に生活」という軌跡を何とか描けたようだが、個個人が勝手に生きている今の日本では一億総倒れでファイナルアンサーかな。江戸時代のような価値観が生き残っていれば、何とか幸せに暮らせるのだろうけど。 |
| 関連本棚: |
ライヒ
Leiko
DJRIVAL
としあき
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宇宙からオーロラは見えるの?―宇宙飛行士が答える380の質問 (ハヤカワ文庫NF)
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| 著者: |
R.マイク ミュレイン |
| 出版社: |
早川書房 |
| 評価: |
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| カテゴリ: |
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| コメント: |
シャトルの窓から見える風景、トイレの仕方も食事の取り方も、はたまた宇宙飛行士の給料まで、宇宙飛行士についてのあらゆる疑問を解消できます。『<a href="/Leiko/4150502323">つかぬことをうかがいますが…―科学者も思わず苦笑した102の質問 (ハヤカワ文庫NF)</a>』と合わせてどうぞ。 |
| 関連本棚: |
Leiko
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エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」
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| 著者: |
河邑 厚徳, グループ現代 |
| 出版社: |
日本放送出版協会 |
| 評価: |
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本棚.orgを見て買ってしまった本
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| コメント: |
ここ数年、経済に興味を持っているのだが、この本は本当にエキサイティング。主張自体はシンプルだが、非常に応用の効く考え方だ。地域通貨の力で諸問題が解決するとは安直に思えないのだけれど、現在の経済の仕組みを変えていく試みとしては無視できない手法だと思う。<br>
副題には「根源からお金を問うこと」とある。貨幣経済などというこ難しい概念ではなく「お金」という誰もが日常で用いるシンプルな言葉だ。経済の諸問題を遠ざけることなく身近なものとしてとらえることの重要さを端的に示している副題である。<br>
親も祖父母も借金が大嫌い、クレジットカードはほとんど使わず、ローンを組むことも嫌う家庭で育ってきた私にとって、この本の主張は納得のいくものであった。しかし例えば「適正生産・適正消費ということに関心がない」などと考えているらしいアメリカ人に、この本はどう思われるのだろうか(←カギカッコ内は『<a href="/Leiko/4532190134">地球の限界とつきあう法 - 基本のキホン (日経ビジネス人文庫―基本のキホン)</a>』からの引用)。エンデの思想は、そういう意味でも非常にヨーロッパ的な考え方であると感じた。 |
| 関連本棚: |
Leiko
増井
hidew
ayang
2da
6期生
honjorno
nao
Ted
michico
長谷川踏太
shinya
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ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)
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| 著者: |
まつい ただし |
| 出版社: |
福音館書店 |
| 評価: |
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| カテゴリ: |
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| コメント: |
赤羽末吉の絵がとにかく素晴らしい。<br>
日本の昔話(桃太郎に限らず)って、細部を忘れていることが結構多いので、昔読んだ絵本を読み返すと、新たな発見があって新鮮。
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| 関連本棚: |
Leiko
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Adobe InDesign2.0マスターブックfor Mac OS X & Windows
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| 著者: |
新世代出版研究所 |
| 出版社: |
毎日コミュニケーションズ |
| 評価: |
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| コメント: |
InDesign習得の必要性に迫られた。DTPの専門ソフトを触るのは初めてだったので、ソフト付属のマニュアルだけでは理解が追いつかず、ゼミ室にたまたま置いてあったマニュアル本を借りてきてみた。ところが、あまりにその本が分かりづらかったため、評価が高いと噂で聞いた本書を購入。確かに、ゼミ室の本とは雲泥の差で、非常に分かりやすい。載っている内容は同じなのに、編集の差が激しい。<br>
InDesign、無理やり使っているという感も否めないが、今では結構お気に入りのソフトである。 |
| 関連本棚: |
Leiko
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小さな刺し子―カンタンに作れる雑貨&袋もの (きっかけ本)
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| 著者: |
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| 出版社: |
雄鷄社 |
| 評価: |
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| カテゴリ: |
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| コメント: |
刺し子入門本。手堅くまとまっていて初心者にはおすすめ。<br>
掲載されているのは伝統文様ばかり。決まったパターンで面を埋めるものが中心で、散らし文様は載っていません。糸や布の色あわせがポップだったり、文様の入れ方が可愛らしくアレンジされていたりして、純和風というよりは若い人向けのデザインが中心。
麻の葉や分銅つなぎなど、有名どころの文様は網羅されていますが、青海波が載っていなかったのがちょっと惜しいところ。
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| 関連本棚: |
Leiko
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TOKYO NOBODY―中野正貴写真集
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| 著者: |
中野 正貴 |
| 出版社: |
リトルモア |
| 評価: |
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人のいない都会。見たことがないはずなのに、ここに写された風景を知っているような気がする。<br>
正月を狙って撮影された写真が多く、日頃は賑やかなはずの繁華街の両脇に日の丸が静かに並んでいる様子には、何とも言えない不思議な空気がある。<br>
合成でもCGでもないからこそ、緊張感のある写真集。<br>
<br>
<a href="http://www.fujitv.co.jp/jp/b_hp/winemail/story/winemail_88.html">作者によると</a>、コンビニも正月には休んでいた時代であったからこそ撮れた作品群らしい。今はもう、ここに写された東京はどこにもないのだろう。最近は、百貨店の初売りも元日からだったりするものね。 |
| 関連本棚: |
ペリエ
Leiko
蒜コ
増井
alcus
963
KarukuIppai
家をたてたい人
みたけ
syn
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Adobe InDesign「文字組み」徹底攻略ガイド (DTPWORLD books)
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| 著者: |
大橋 幸二 |
| 出版社: |
ワークスコーポレーション |
| 評価: |
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| コメント: |
こういうものを使いこなすスキルがないくせに買ってしまった。DTPとか写植とか、興味はあるけど知識はゼロ。でも、知識がないなりに「ぶらさがり周辺が何か変!」ってなことになった時、たまに使ってみて、なんちゃってデザイナーな気分に浸る。邪道。<br>
ちなみに、私の使っているInDesignのバージョンは2.0.2なので、この本を見ているとバージョンCSの高機能さには実に憧れる……(2.0.2すら使えてないのにCSに憧れてどうする、と思わずセルフツッコミ)。 |
| 関連本棚: |
Leiko
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デザインの解剖〈1〉ロッテ・キシリトールガム (デザインの解剖 1)
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| 著者: |
佐藤 卓 |
| 出版社: |
美術出版社 |
| 評価: |
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| コメント: |
眺めている分には面白いのだが、何故かこのシリーズを読んでいると「ガムや使い捨てカメラやリカちゃん人形が、ベルトコンベアでガーガー流されながら大量生産・大量消費・大量廃棄されていく様子」が思い浮かんでしまい、ちょっと気持ち悪くなるのはどうしてかしらん。本の作り自体が、優れた「工業製品」ならではのオーラをまとっているからかな。 |
| 関連本棚: |
Leiko
智
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SHADOWS―中野正貴写真集
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| 著者: |
中野 正貴 |
| 出版社: |
リトルモア |
| 評価: |
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| コメント: |
『<a href="/Leiko/4898150314">TOKYO NOBODY―中野正貴写真集</a>』の中野正貴による、香港を舞台にした写真集。<br>
『TOKYO NOBODY』で繰り広げられた「人が消えた都会」の写真はこの中にも受け継がれており、日本よりもどぎついネオンやキッチュな看板の雰囲気と相まって、独特の猥雑さを醸し出している。そこには『TOKYO NOBODY』が持っていた静謐さは無く、人間の残滓を強烈に感じる。人が消えた風景を写すということが、これほどまでに都市の性格を際立たせるのかと驚く。<br>
人物を写した写真も織り交ぜられているが、彼らの瞳がとても印象的だ。風景に残っていたのは、あぁ、この視線の残滓だったんだ、そう思わせる。 |
| 関連本棚: |
Leiko
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沖縄ストーリーズ (ヴィレッジブックス+)
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| 著者: |
砂守 勝巳 |
| 出版社: |
ソニーマガジンズ |
| 評価: |
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| コメント: |
上っ面の“沖縄病”罹患者の物語に終わっていないことに好感が持てる。淡々とした文体も内容に合っている。どれを取っても読みごたえのある6編が収められているが、やはり衝撃なのは「たぼ美の話」だ。<br>
昔、テーマに沿った素人を50人集めてトークを繰り広げる番組(司会は上岡龍太郎)があった。たぼ美は、ミスターレディがテーマの時の常連で、美人ではないがお茶目で可愛らしい人だった。明るくはしゃぐ姿が印象深く、番組が終わってからも“沖縄のたぼ美”のことは何となく覚えていた。そんなたぼ美の抱えていたものの重さが、この本には書かれている。ゲイとしてのたぼ美ではなく、一人の沖縄の青年である“彼”として知り合った作者だからこそ書けたものだろう。孤独死したというたぼ美に、哀悼の意を。 |
| 関連本棚: |
Leiko
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