|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
イン ザ・ミソスープ
|
著者: |
村上 龍 |
出版社: |
読売新聞社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
|
コメント: |
珍しく中盤までは淡々と進む本作、なるほど読売新聞に連載するぐらいなのだからこの程度のものかと。と思いきや、やはり後半に入ると一気に村上節が炸裂。まあエログロはこの人の得意なところではありますが、その暴力的な描写以上に、キーパーソンであるフランクなる人物の醸し出す空気の恐ろしいこと恐ろしいこと。現代の日本人のダメさ加減を、「餌と電流」の実験で気が狂ってしまった猫に例えるなど、考えさせられる点も多い。なんだかんだで面白い一冊。 |
関連本棚: |
koume
Pe
C4
長門
とむの棚
SKZ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
さよなら渓谷
|
著者: |
吉田 修一 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
|
コメント: |
吉田修一さん初体験。丁寧な物語の紡ぎっぷり&優しい筆致に好感を覚えた。内容は。。。過ちを犯してしまった加害者とその被害者、という設定は、ありきたりのようでもこういった描き方をすると面白くなるのだなあと。ただ全編を通じて淡々としすぎていて。もう少しパンチが欲しかったです。でもこれはすぐにでもドラマ化できるクオリティですね。#ドラマ化できる作品こそクオリティが高い、というワケではありませんが<br>
氏の他の作品も読んでみたくなりました。 |
関連本棚: |
SKZ
キノベス!2008
|
|
|
|
|
|
|
|
|
狼の血 (光文社文庫)
|
著者: |
鳴海 章 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
|
コメント: |
『ナイトダンサー』で乱歩賞を取った鳴海センセの長編クライムストーリー。リアルでエグい描写がウリのセンセではありますが、如何せん無駄に長くて無駄にエロいお話でした。しがないサラリーマンをしている主人公、風采の上がらないキャラのはずがやたらとモテてしまう辺り、キャラ設定が何だか良く分からなかったり。最後まで読みきったらそれなりの読後感はあるんだけどね。 |
関連本棚: |
SKZ
|
|
|
|
|
夜市 (角川ホラー文庫)
|
著者: |
恒川 光太郎 |
出版社: |
角川グループパブリッシング |
評価: |
★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
|
コメント: |
久しぶりにホラーを手にとってみる。日本ホラー小説大賞なるものを受賞した作品。審査員は、荒俣宏・高橋克彦・林真理子という名立たる面々だったりするワケですが。そんでもって荒俣氏に至っては、表題作を読んで思わず涙した、なんて絶賛されていたワケですが。アタシ的にはそれほどの感動は覚えることはできなくて。というか過去の受賞作を見ていたら『パラサイト・イヴ』なんて懐かしい作品も!これ、10数年前に読んだときは、それなりに感動があったんだけどなー。ということで本作『夜市』は、純粋なホラーというよりファンタジー色も強い作品でして。そんなん要らんねん!という辺りが気に入らなかったのでしょうな。 |
関連本棚: |
kods
SKZ
taku
karasu
|
|
|
|
|
天使のナイフ (講談社文庫)
|
著者: |
薬丸 岳 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
|
コメント: |
最近読んだ乱歩賞受賞作の中ではピカイチの面白さ!少年犯罪というデリケートなテーマに真剣に・丁寧に対峙しつつも、ミステリーの要素もたっぷりお腹一杯になるほど詰め込んでくれていて。被害者の立場、加害者の立場、それぞれに等しく感情移入ができてしかも読めば読むほど謎が深まってゆき・・・。正直ここまで込み入った人間関係なんて現実世界にはあり得ないよね、と思いつつもシッカリと物語を楽しませてもらえました。オススメ! |
関連本棚: |
権太
SKZ
読んだ本
|
|
|
|
|
|
|
|
|
人類が消えた世界
|
著者: |
アラン・ワイズマン |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
99_その他
|
コメント: |
いまや60億にも上る人類が「突然」いなくなると、数日でNYの地下鉄は水没し、20年後にはオフィスビルも崩れ始め、消防機能がないために落雷などで街は業火に包まれる。すっ飛ばして50億年後には膨張した太陽に飲み込まれていよいよ地球は消滅すると。とまあ「その後どうなる」話はそれはそれで興味深いものの、朝鮮半島の38度線に存在するDMZ、地雷原と化して人間の介入を拒絶したこの地が、皮肉にも絶滅の危機に瀕した野生動物の楽園となっていることとか、現在の環境問題に一石を投じた色々な挿話に何かと考えさせられた。まあ我々人類を「外界からの侵略者」だと定義して、「自発的な人類絶滅運動」を推し進めるレス・ナイト氏のように「私たち全員が子供を作ることをやめると、21年後には未成年の非行もなくなるし(苦笑)、資源争奪戦や飢餓を避けることができるでしょう」なんてエキセントリックな考え方には同調できないのですけどね。 |
関連本棚: |
suchi
atyks
SKZ
シャッチ
キノベス!2008
岸リトル
|
|
|
|
|
|
|
|
|
警視庁情報官
|
著者: |
濱 嘉之 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
|
コメント: |
これは小説ではありません。小説の体を借りた「警察の裏事情」紹介本です。でも裏事情を伝えている割には、あまり警察を卑下したりはしておらず、いやむしろメチャメチャ格好よい主人公を登場させることで「美化」しているかのような持ち上げ方をしており。公安警察出身という作者の濱氏のことはあまり存じ上げませんが、何だかご自身が成し得なかった「スーパー公安警察マン」の活躍ぶりを妄想しまくって書いてみた、そんなノリが伝わってきます。ちなみに、ハラハラドキドキといった要素は皆無です。勉強にはなります。 |
関連本棚: |
SKZ
二瓶
|
|
|
|
|
頭のいい子が育つパパの習慣 (PHP文庫)
|
著者: |
清水 克彦 |
出版社: |
PHP研究所 |
評価: |
★★★★☆ |
カテゴリ: |
01_自己啓発
|
コメント: |
娘は現在小学校2年生。有名私立を受験させることなど全く考えていませんが、頭のいい子というか「物事を自律的に考えることができる子」になるよう育てるにはどうすれば良いかについて、楽しいアイデアが満載でした。とてもコストパフォーマンスの高い本だと思います。とりあえずリビングに地球儀を置かなきゃ。&週刊こどもニュースは外せないですね~ |
関連本棚: |
権太の既読
SKZ
QP11
Gyaiiin
koshiro
|
|
|
|
|
ラットマン
|
著者: |
道尾 秀介 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
|
コメント: |
タイトルの「ラットマン」とは、心理学関連の本などで良く出てくる、「人物の並びにあるとオジサンに見えて、動物の並びにあるとネズミに見える絵」のことだそうで。まあそんな下敷きとともに展開されるミステリーなのですが。いわゆる主人公の勘違い(思い込み)でのみ成り立つトリックってどうなの、と。あんまり面白くなかったですー |
関連本棚: |
稲村慎司
SKZ
nozz2008
shingori
|
|
|
|
|
特命
|
著者: |
麻生 幾 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
|
コメント: |
ぶっちゃけ面白くなかった。何でだろう?洞爺湖サミットを舞台にしているわりに臨場感やタイムリーさを全く感じさせないストーリー展開であるとか(何かと思い出話が多い)、最後まで感情移入できない主人公のキャラ設定のイマイチさだとか物語の結末の後味の悪さだとか。公安警察の実態、みたいなリアリティさは感じられたのですがね。amazonのレビュー結果が芳しくないのも納得。 |
関連本棚: |
SKZ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
殺し屋シュウ (幻冬舎文庫)
|
著者: |
野沢 尚 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
|
コメント: |
野沢氏がハリウッドを意識して書き上げたというハードボイルド短編集。なるほどいかにも映画的な描写が多用されており。毎回カクテルに関する薀蓄が語られる辺り、下戸のアタシにゃ分かりませんが、アルコールを嗜む方にはヒットなのでしょうね。 |
関連本棚: |
わーらーさん
SKZ
|
|
|
|
|
日本よ、勁き国となれ――論戦2007
|
著者: |
櫻井 よしこ |
出版社: |
ダイヤモンド社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
99_その他
|
コメント: |
櫻井よしこさんは主張が一貫していて、実に凛としている。中国やらロシアやらにいいようにヤラれてしまっている外交のダメっぷりに、あらためて気づかされます。こういう、きちんと「モノ申す」ことができる方に政治をしてもらいたいものです。ホントに。 |
関連本棚: |
SKZ
|
|
|