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すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた (ハヤカワ文庫 FT)
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著者: |
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
また松尾たいこか!表紙と挿絵を担当している。<br>
主人公の”わたし”が語り部たちのキンタナ・ローで体験した不思議な話を聞いていくという形で物語は語られる。カルヴィーノのQfwfq爺さんみたいな感じ。今、あれが epi 文庫で出るぐらいだからこれがFTで出るのも詮ないことなのかも。(ハヤカワはこれからミステリと国内SFを中心にシフトしていくという噂があるが、河出からこれだけ良質の海外SFが出るとそれが本当のような気がしてくる)。<br>
話自体はあんまりたいしたことじゃないのだけれど、圧倒的なティプトリーの語りかたのうまさが味わえた。スペイン語が多用されているが全部日本語に直されているので、わかりやすいが雰囲気は半減なのだろうなとか読んでいてたびたび思った。松尾たいこの挿絵はやっぱり興醒めだった。まあ挿絵というものはほとんど全て興醒めなものなのだけれど。この3編だけを読んでいると、その後のティプトリーの結末を考えなくてすむのがありがたいなあ。 |
関連本棚: |
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NHK新ロシア語入門 (CDブック)
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著者: |
佐藤 純一 |
出版社: |
日本放送出版協会 |
評価: |
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コメント: |
ハードカバー。CD 2 枚付き。やっぱこれからはロシア語だと思う。Wikipedia のロシア語ページなんか見て、常々かっこいいなと思っていた。Kraftwerk「ManMachine (邦題:人間解体)」なんかでもキリル文字は効果的に使われていたし(ロシアン・アバンギャルドってやつだろうか。詳しくは知らないが)。とにかく、こいつで勉強していくつもりだ。<br>
<br>
ロシア語の教科書といえばアネクドートなわけで、ちょっとテキストの先のほうを探してみたらやっぱりある。後半のスキットは、ほとんどなんらかのオチが付いていて、さすがという感じ。そして文学!最後の方の長文読解なんか、レフ・トルストイ「三びきのくま」だから、たまらなく魅力的な教材だと思う。<br>
<br>
ところで、聞き取り CD を聴いていると、どうしてこうロシア人の女性の喋り方というのはみんな同じなのだろうという気がしてくる。以前、NHK のロシア語会話番組を観ていたときに、途中の息抜きでやはりアネクドートが挿入されていて、そこでのロシア人女性の喋り方を、なにか演劇用につくった喋り方だと思っていた。だが、やはりこの CD の普通の会話でもなんだかそんな風に聞こえる。うまく説明はできないが、おばあちゃん喋りをしているという感じだ。これが言語が話し手の感情に影響するという例のひとつなのだろうか。<br>
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とにかく自分はこれで、何十年かかけてでもロシア文学を原語で読破するのを目指すつもりだ。<br>
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「Я ТВОЙ СЛУГА. Я ТВОЙ РАБОТИК.」 |
関連本棚: |
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三つの小さな王国 (白水uブックス―海外小説の誘惑)
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著者: |
スティーヴン ミルハウザー |
出版社: |
白水社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
カルヴィーノときたら、ミルハウザーということなので購入。<br>
三つの中篇でできている。<br>
・「J・フランクリン・ペインの小さな王国」<br>
面白かった。手書きアニメーションをつくる新聞漫画家のお話。新海誠の大先輩みたいなものだろうか。新しいアニメーションツールを拒否して、手書きで一コマ一コマ書いていく方法論には、効率=最良だと思っている自分にはドキリとするものがあったし、幻想的な手書きアニメの世界描写にはぞくぞくした。結末はエヴァの「おめでとう」状態。<br>
・「王妃、小人、土牢」<br>
王妃の物語。だが、主役は小人のスカルボ(元ネタはベルトランの詩/ラヴェルのピアノ曲)。彼だけが名前を持ち、強烈な個性を持ち、詳細な心理描写がある。王と辺境伯はほとんど書かれない。面白かったけど、ここまで書くのなら結末までキッチリ書いて欲しいと思った。<br>
・「展覧会のカタログーーエドマンド・ムーラッシュ(1810-46)の芸術」<br> |
関連本棚: |
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11
元文学部生
A?
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