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夫のかわりはおりまへん―前高槻市長の介護奮戦記

江村 利雄
徳間書店
ISBN: 4198611076  紀伊國屋, Amazon, WebCat
カテゴリ 生き方
評  価 4
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omi : 任期一年を残しながら高槻市長を退任され 痴呆症とパーキンソン病を併発された奥さんを介護された江村さんの手記。 「市長の代わりはなんぼでもいるやろけど、夫の代わりはおりまへんやろ。」と、夫婦の絆、家族の絆を何より大切に考えられる江村さんの市長退任はとても潔いものでした。「決していい夫ではなかった」ので今まで黙って付いてきてくれた妻への罪滅ぼしをしたいというお気持ちからの自宅介護。でも ヘルパーさんや家族と協力しながら、息抜きも上手にされていました。 「心のケア」大切にしながら努力の甲斐あって 奥さんの調子は少しづつ良くなって行かれました。やはり 身内の力と言うのは 何より替えがたいものがあります。安心感、信頼感、尊敬、愛情...培ってこられた大切な関係が奥さんの回復の大きな基になったのだと思います。ただ残念なのは最近になって 施設に一時入所した際に奥さんが食事を喉に詰まらせて 現在寝たきりになっておられると言うことです。「また一からです..。」と江村さんは仰っていました...。どうか 再び回復へと向かわれることを祈ります。最後に「介護に」ついて考えを述べておられましたが 「『エレベーターを作れ』より、『エレベーターの要らない社会を作れ』」と言われていたことが心に残っています。
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最終更新 : 2006-09-03 18:22:43 +0900
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