|
|
海炭市叙景
|
著者: |
佐藤 泰志 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
3.8 |
カテゴリ: |
図書館
|
コメント: |
登場人物の心情をやや描きこみ過ぎる印象を受けた。登場人物の視点の背後にどうしても著者の視点が透けて見える。<br>
ただ,18の話が,糊代のとても狭い薄くてもろい紙細工のように構成されている点は良かった。後,2章の続きがあったという。それがもう読めないのは悲しいことだ。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
宇宙舟歌 (未来の文学)
|
著者: |
R.A. ラファティ |
出版社: |
国書刊行会 |
評価: |
3.8 |
カテゴリ: |
図書館
SF
|
コメント: |
大ホラふきのラファティによる宇宙版オデッセイ。<どーん!>ボタン(ギャラクシークエストのオメガ13のようなもの)を使ってギャンブルにいかさま勝ちをし、「宇宙」をしこたま儲けて、それを「トイレットペーパー」欲しさにボーイ相手にあっさり巻き上げられてしまうところなんか大笑い。(2006/1/4 13:22:55)<br>
|
関連本棚: |
minek
medihen
|
|
|
|
|
ゆで卵の丸かじり (丸かじりシリーズ 33)
|
著者: |
東海林さだお |
出版社: |
朝日新聞出版 |
評価: |
3.8 |
カテゴリ: |
食
|
コメント: |
<li>ラーメンに海苔は必要か
<li>ワカメミソスープの危機
<li>ラー油を食べる?
<li>蒸しパンのムリムリ
<li>チクワ展そば騒動記
<li>苺をどう食べる?
<li>茹で卵は正しく食べよう
<li>どじょういんげんは長すぎるか
<li>いまが旬,冷やし中華
<li>こともあろうに「十八穀ごはん」
<li>羊羹のニッチャリ
<li>納豆の現状報告
<li>悲しからずやトコロ天
<li>種なし梅干しおにぎりの謎
<li>かき氷のサクサク
<li>決行!炭酸水!
<li>カット西瓜は邪道?
<li>第4のビール出現
<li>煮干し出世物語
<li>さんま大出世物語
<li>モツ煮込みを“いただく”
<li>おでんの大根の理想の厚さは?
<li>しきりにポップコーン
<li>ふと,飴を舐める
<li>「香り松茸,味しめじ」でいいのか
<li>食器の軽重を侮るなかれ
<li>ゲソでげっそり?
<li>紅生姜ブーム,来る
<li>ツナ,マヨに出会う
<li>再びがんばれ!デパート大食堂
<li>鍋の具に自由を!
<li>ラーメンの具を愚考
<li>カツカレーうどんのカツカツ
<li>スープ炒飯の矛盾
<li>お雑煮は暗い? |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
恋する天才科学者
|
著者: |
内田 麻理香 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
3.8 |
カテゴリ: |
図書館
科学一般
|
コメント: |
科学者と言ってもやはり人間です。いろいろとやりたいことや問題とかを抱えているわけで、こうやって名を残しているから、読んで笑ってすますことができるわけです。何の取り柄のない私のような人間が同じことをすると、ただの変人になってしまうのです。<br>
彼氏自慢をする女のしゃべり口風の文体はちょっと勘弁してほしい。 |
関連本棚: |
T.Miyashima
増井
ogijun
|
|
|
|
|
ディスプレイのなかの青空
|
著者: |
藤原 智美 |
出版社: |
白水社 |
評価: |
3.8 |
カテゴリ: |
図書館
|
コメント: |
芥川賞作家によるエッセイ集。<br>
講演者(著者)が聴衆(読者)に語りかけるというスタイル。表題の「ディスプレイの中の青空」とは何も入力信号がないときにモニターテレビに映し出される青い画面のこと。モニター上に映し出される膨大な情報を疑問も持たずに受け入れているが、それは「青い画面」を「青空」と錯覚してるようなものではないのか、そんな著者の想いが綴られている。<br><br>
第4回オリジナルの力/記号化された自己<br>
カフカの手紙とインターネットの比較から、交通VS通信のバトルが見えてくる では<br>
かつて便箋、封筒、筆記用具を選んで書いたラブレターが、今や電子メールで簡単に送られるようになったように、個の息遣いというような余計なものを一切排除して、いろいろなものが情報化してしまった。人の絆がいともたやすく「削除」できて(されて)しまうだけに、より多くの情報を求めそれに溺れてしまう、というようなことが述べられている。<br>
片時も携帯を離さない人々を見ると、なるほどと思えてくる。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
高校生レストラン、行列の理由。
|
著者: |
村林新吾 |
出版社: |
伊勢新聞社 |
評価: |
3.8 |
カテゴリ: |
図書館
食
|
コメント: |
TVドラマ化されて,行列が更に長くなっていることは想像に難くない。川島海荷さんは実にカワユス。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
なっとくする集合・位相 (なっとくシリーズ)
|
著者: |
瀬山 士郎 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
3.6 |
カテゴリ: |
図書館
なっとく
|
コメント: |
「繋がっているものは繋がっているのっ!」じゃ許してくれないのが数学なのだ。「繋がっているとは?」と聞き返してくる。「んなもん、でぇーと点々がこれでもかちゅうほどびっしり並んでてだな…」と答えようものなら「点と点の間は?」とくる。で、最初の会話に戻る。<br>
「繋がっているとは」を突き詰めるのが「位相」なのだと理解したけど、合っているのか。理解じゃなくて誤解なのか。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
韓国の食文化史
|
著者: |
尹 瑞石 |
出版社: |
ドメス出版 |
評価: |
3.6 |
カテゴリ: |
図書館
食
|
コメント: |
チャングム絡みで借りました。<br> |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
セレンディピティ物語―幸せを招ぶ三人の王子
|
著者: |
エリザベス・ジャミスン ホッジス |
出版社: |
藤原書店 |
評価: |
3.6 |
カテゴリ: |
児童文学
図書館
|
コメント: |
舌鼓に「したづつみ」のルビ(P.10)、「耳ざわりのよい」音楽(P.123)<br>
科学啓蒙書の類を読んでいると、「セレンディピティ」という単語に時折出くわす。真理を探究する科学者が思いも寄らない偶然から核心的な考えに至るという現象をこのように表現するらしい。「天恵」は「ひらめき」のようなもので、これとはニュアンスが異なる。例えば、アルキメデスがストーリーキング(←死語だ)を演じたのが「天恵」の方で、天文学者が、どうしも消しきれないノイズがあると電波技術者から相談を受けたことで、そのノイズこそビッグバンの背景輻射であり、宇宙がビッグバンから誕生したことの証拠の一つが見つかったというのが「セレンディピティ」の方である。<br>
この本は、その語源となったセレンディップという王国の三人の王子にまつわる話で、王国を救う鍵となるある詩が書かれた巻物を求めて諸国遍歴の旅に出た三人がそれを手に入れることはついに叶わないまま帰国したとき、思いもかけぬ偶然から、王国が救われることになるというのがその骨子。<br>
もっとも、その思わぬ偶然というものを引き起こしたのは、三人の「聡明」な王子(←本当に賢いのだ)のいろいろな行いの積み重ねであるから、凡人が単に「セレンディピティ」を期待したところで、唱歌(?)「待ちぼうけ」の再現にしかならない。<br>
しかし、凡人である私でさえ、ある事柄について知りたくて、いろいろな検索語を試しても情報を得られず、諦めかけていたところ、ある日、何の目的もなくWEBサーフィンをしていたら、あっさり見つかったなどという経験はある。そのような状況がまさしく「セレンディピティ」なのだ。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
E=mc2 世界一有名な方程式の「伝記」
|
著者: |
ディヴィッド・ボダニス |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
3.6 |
カテゴリ: |
図書館
物理学
|
コメント: |
暗記するだけなら小学生でもできてしまう単純な公式。しかし、太陽が輝き地球に生命が生まれたのも、ヒトの頭上に2度のきのこ雲が生えたのも、潤沢に電気が使えるのも、GPSで現在地がわかるのも、全部この公式通りのことが起っているから。<br>
ドイツの原爆製造を遅らせるために、ノルウェーの重水工場を爆破する特殊工作部隊の活躍など、E=mc^2を巡るちょっとした脱線もあり、この本を面白くしている。 |
関連本棚: |
힢삥캴짗
shinya_nakamura
優
|
|
|
|
|
SEは今夜も眠れない
|
著者: |
岩脇 一喜 |
出版社: |
洋泉社 |
評価: |
3.5 |
カテゴリ: |
図書館
コンピュータ
|
コメント: |
SEではないけれど、この手の話を読むのは好き。<br>
システムダウンが起きるのは規模に関係なく、人がちょっと油断したとき。<br>
その結果、予想される損害はン百億円!!(著者は銀行オンラインシステムのSE)。<br>
回復に一刻の猶予もない!さぁ、どうする。<br>
「システム管理者の眠れない夜」と間違えて借りてしまった(^^;のだが、結構ワクワクしながら気楽に読めた。<br>
SEでなくて、ホントよかった。 |
関連本棚: |
たる
hoso-kawa
|
|
|
|
|
Windows Vista 設定・カスタマイズ完全攻略
|
著者: |
|
出版社: |
技術評論社 |
評価: |
3.5 |
カテゴリ: |
図書館
コンピュータ
|
コメント: |
2007/5/27 22:06:50(登録)<br><hr>
WindowsXP未経験の私には、Windows2000の操作との違いに戸惑うことが多く、それなりに役に立ってくれた。それにしても、VISTAって結構窮屈なOSだとつくづく思う。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
日本語を反省してみませんか (角川oneテーマ21 (B-17))
|
著者: |
金田一 春彦 |
出版社: |
角川書店 |
評価: |
3.5 |
カテゴリ: |
図書館
日本語
|
コメント: |
戦後国語教育で、現場教師の「ネ・サ・ヨ反対運動」というものがあったという。語尾に「ネ・サ・ヨ」をつけて話すのは止めようということらしい。<br>
武田鉄也は「先生はネ、みんながサ、…」と言っていたのが、水谷豊になると「先生はァ、みんながァ、…」と言うようになったのはこの運動が原因なのか。<br>
しかしネ、そんな運動がネ、本当にサ、あったのかヨ。なんでェ、反対したのかァ、その理由がァ、この本にはァ、書いてェ、ないんだよネ。<br>
そうか、こんな話し方する人とはあまり長い時間、ご一緒したくないということか。 |
関連本棚: |
KT
Mike
stonechild-2
tammy
|
|
|
|
|
銀河がこのようにあるために
|
著者: |
清水 義範 |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
3.5 |
カテゴリ: |
図書館
SF
|
コメント: |
まじめなSF小説だった。ドーキンスの「利己的遺伝子」ならぬ「おののく遺伝子」の恐ろしい戦略。「おののく遺伝子」は自己増殖のために生物にどのような動機付けをしたのか。<br>
読後、私が今見ているもの、触れているもの、聞こえている音、すべて「現実」なのかと、ちょっと怖くなった。<br>
ホーガンの「造物主の掟」を想起させる部分もある。機械的な生命は「おののく遺伝子」には必要ないのね。(2005/12/7 11:17:52) |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
ナチュン(3) (アフタヌーンKC)
|
著者: |
都留 泰作 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
3.5 |
カテゴリ: |
SF
マンガ
|
コメント: |
相変わらず絵柄が生理的に受け入れられないが、物語としては大変面白い。舞台が沖縄から、急激に広がりつつある。広げた大風呂敷を作者がどう扱うのか、今後の展開に期待が高まる。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
凧をみる武士―宝引の辰捕者帳
|
著者: |
泡坂 妻夫 |
出版社: |
日本放送出版協会 |
評価: |
3.4 |
カテゴリ: |
図書館
|
コメント: |
江戸市中に大量に出回るとんぼ玉と呼ばれるガラス細工の謎<br>
夜な夜な動く商家の内裏雛に秘められたメッセージ<br>
死装束で花魁道中。その目的は<br>
十両もの小判が貼り付けられた糸の切れた鶴の紋の凧が見つかった。それも3つ<br>
事件に係わりのある者の視点から語られる4つの作品は、地の文が「です、ます」体でとても柔らかい印象を受けます。宝引の辰捕者帳となっていますが、親分の名推理よりも、江戸の人情話の方が楽しめます。トリックとしては特にあっと驚くほどのものではありません。 |
関連本棚: |
|
|
|
|
|
|
|