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野中広務 差別と権力 (講談社文庫)
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著者: |
魚住 昭 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
読み始めたら止められなくなって割と一気に読み終えたにもかかわらず、どうしてもコメントをかけずにいる。政界の黒幕として悪役としての印象が強い野中氏であるが、その後の政治の動きを見ていると、悪役だったのか疑問に思う局面も多い。この本の前半部の野中氏の生い立ちを読むと、どうしても野中氏に共感してしまう部分がある。その一方で、野中氏が政治にかかわりだした初期から、野中氏の手法は直接的な目的に対しては非常に強力なものである一方、その波及効果の中には望ましくないものも多く含まれてしまうような印象がある。政治家の評価の難しさを感じさせる本である。 |
関連本棚: |
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足尾万華鏡―銅山町を彩った暮らしと文化
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著者: |
三浦 佐久子 |
出版社: |
随想舎 |
評価: |
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カテゴリ: |
ルポ、※
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コメント: |
足尾は寂れた場所だ。足尾線にまだ蒸気機関車が走っていた頃に、終点まで行ったことがあるけれども、殺風景な場所だという印象が残っている。
でも、昔は華やかだったわけで、そんな昔を紐解かせてくれる本。
あらためて、足尾のまちなかをぶらぶらしに行きたくなっている。 |
関連本棚: |
うち
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毒草を食べてみた (文春新書)
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著者: |
植松 黎 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
タイトルに偽りあり。誰も行けない温泉前人未湯 大原 利雄 小学館 ISBN: 4094115269 のように自らやっちまった系の本かと思ったのに、食べちゃった人の話があ書いてある本だった。でも、面白いよ。 |
関連本棚: |
Ecco
うち
あまやん
suchi
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サンカの真実 三角寛の虚構 (文春新書)
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著者: |
筒井 功 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
三角自身の著作の矛盾などより虚構を立証しているが故に、説得力のある議論が行われていると思う。その一方で、サンカ(あるいは箕作という方が正確か)の伝承に関しては、竹細工用の刃物に関する問題など解明されていない問題があることも示唆されており、何かが残されているような印象をあたえる部分もある。 |
関連本棚: |
TdS
neanias
増井
うち
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渡邊恒雄 メディアと権力 (講談社文庫)
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著者: |
魚住 昭 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
ダークサイドに落ちた若者の物語。正義感にあふれる若者は世の中を変えるべく、ある組織に入るが、その組織の目的のために手法を正当化する思考にそまり、さらに、後輩の裏切りから組織を離脱して、自ら力を得ることに邁進し始める。
若者はその後、Yに入り、その中で権謀術数により地位を固め、幾たびかの危機を乗り越えて、頂点に立ち権力を手に入れたのであった。
権力に反発していた若者は自らが権力(決して権威ではなく)となり、牙をむいてそれを守ろうとするようになる。物語は未完であり、主人公がダークサイドから立ち直るのかは示されていないが、幸せな結末は待っていそうにない印象がある。ダークサイドの強力さを教えてくれる書物である。 |
関連本棚: |
増井
嘘八百
うち
t-ishi
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編集長を出せ! 『噂の真相』クレーム対応の舞台裏 [ソフトバンク新書]
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著者: |
岡留 安則 |
出版社: |
ソフトバンククリエイティブ |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
タイトルは、どうみても、社長を出せのパクリだけれど、まあ、編集長自らの書き下ろしなのでいいかなというところか。内容は噂の真相の回想物第2弾。前編が編年体だとしたら、こちらは、個別のトピック。クレームの付け方にも、あるいは、そういう場でこそ人柄が出るようで、まあ、興味半分にぼけっとしたときにさらっと眺めるのには悪くはない本。 |
関連本棚: |
岸リトル
うち
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命からがら―誰も行けない温泉 (小学館文庫)
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著者: |
大原 利雄 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
清水義範の小説に、秘湯中の秘湯の話があるけれど、これは、それを地でいくというか、越えている話だ。何しろ、硫化水素で死なないために、ガスマスクを持って、火口に突入していったりするわけで、とてもまねはできない世界の話。でも、好きだな。 |
関連本棚: |
baberugraphic
うち
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工藤写真館の昭和
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著者: |
工藤 美代子 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
民俗
写真
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コメント: |
写真を眺めるだけでも面白いけど、本文もなかなかに驚愕のことが書いてある。それにしても、青森の昭和初期の写真は、まるで今のブータンのよう。ブータンも50年も経つと、今の日本以上になってしまうのだろうか… |
関連本棚: |
うち
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駅弁大会 (光文社新書)
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著者: |
京王百貨店駅弁チーム |
出版社: |
光文社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
東京在住だと名前は聞いたことがある京王百貨店の駅弁大会。噂に聞く大混雑におそれをなして出かけたことはないけれども、この裏話を交えての記録を読むと、いっぺんぐらいは出かけてみたいなという気になる。
それにしても、成功を収めた企画の裏には、いろいろな苦労があり、それを補う人々がいるものだ。 |
関連本棚: |
うち
あおしま
suchi
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人、旅に暮らす (新潮文庫)
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著者: |
足立 倫行 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
オリジナルは日本交通公社。本の中では測量の話が記憶に残っている。たぶん、今はGPS計測が主流になっているのだろうと思うのだけれど、道路に沿った尺取り虫のような標高測量は続いているのだろうか…。 |
関連本棚: |
うち
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人、夢に暮らす
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著者: |
足立 倫行 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
そういえば、この本を読んだ後で全国物産展で満山釣を見つけて、使うあてのないマグロ釣を買い込み、某所に行く途中でわざわざ町田のデパートによってゲイマンワインを買い込むことになった。 |
関連本棚: |
うち
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パロマーの巨人望遠鏡〈上〉 (岩波文庫)
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著者: |
D.O. ウッドベリー |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
この本を読んで、初めて星のきらめく場所は天文望遠鏡のサイトとしては良くないことを知った。それはともかく、ついこの前まで、世界に並ぶもののなかったパロマーの巨大望遠鏡を作るまでの話。面白い。
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関連本棚: |
m
Y.nabe
うち
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メーラーだえもんさんへの手紙
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著者: |
メーラーだえもん |
出版社: |
毎日コミュニケーションズ |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
むかし、管理人のまねごとをしていてだえもんさんへの手紙を受け取ったこともあるので、速攻で購入。ここまで楽しいのはこなかったなぁ…。 |
関連本棚: |
うち
earth2001y
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デルスウ・ウザーラ―沿海州探検行 (東洋文庫 (55))
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著者: |
アルセーニエフ |
出版社: |
平凡社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
黒澤明により映画化されたデルス・ウザーラの元になった話。
デルスとの旅行中に彗星が見え、ロシア人の隊員達が何かの前兆と騒いでいるときに、アルセーニエフがデルスに彗星をどう思うか尋ねたところ、「あれは空のもので地上には関係ない」と答えるエピソードがあった。文明の発達と、合理的な判断は別のものかもしれないと感じさせる一つの例だ。 |
関連本棚: |
無知
うち
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日本海のイカ―海からだけ見えるニンゲン社会の動悸
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著者: |
足立倫行 |
出版社: |
情報センター出版局 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
イカ釣り船と漁師を巡るルポ。本の中に出てくる一人の漁師さんのことが印象に残っている。彼は、漁がらみの事故で大けがを負うのだけれど、神仏などに頼ることなく、きっちりとリハビリをして現場復帰をする。下手なインテリよりはるかに合理的な智恵の持ち主である(そして、彼が唯一、使用した電池を海に捨てなかった漁師さんだったはず)
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関連本棚: |
うち
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山里のオデッセイ―枕木と電柱での家づくり
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著者: |
伊藤 孝博 |
出版社: |
連合出版 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
枕木を使って、自分の家を建てる話。この手の本はいろいろあるけれど、その中でこの本をひと味違ったものにしているのは、著者に手を貸す山里のスーパー爺ちゃんの存在。何しろ、れんがを積んでペチカまで作ってしまうのだ。山村に埋もれていた智恵を見せてくれるような本である |
関連本棚: |
うち
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ニッポン縦断日記 (シリーズ・ザ・スポーツノンフィクション)
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著者: |
アラン ブース |
出版社: |
東京書籍 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
アランブースは英国の人、日本にいついたあげくに、来たから南への縦断旅行を行った。日本列島を歩いた話は、いくつか出版されていると思うけれど、ブースの皮肉が効いた視点は、この本を独特のものにしている。例えば、天橋立で、またの間から風景を一瞥して去っていく日本人を見て、物見高いものの、じっくりとものを見ない日本人について、一くさりのコメントをしている。そんな彼でも、広島の原爆博物館では、完全にうちひしがれている。異国人の目を通しているが故に、より深く日本が見える部分がある。
本の著者について残念なのは、すでに無くなっていること。新しい著作が読めないことが、とても残念な著者の一人だ。 |
関連本棚: |
うち
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クジラを捕って、考えた (徳間文庫)
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著者: |
川端 裕人 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
ルポ
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コメント: |
クジラの調査捕鯨船の同乗記である。クジラが日本全国の食料になったのは戦後のことだろうと思うのだけれど、そして、それを、どこまで守らなければいけないものなのかについては、正直分からないのだけれど、技術の伝承は行うべきものであるように思える。それにしても、出てくる外国人のにーちゃん、頭の痛い奴だ…。 |
関連本棚: |
fj
sizenkagakusensyo
うち
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岡村昭彦集 1 南ヴェトナム戦争従軍記
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著者: |
岡村 昭彦 |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
ルポ
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コメント: |
岡村昭彦は人によって評価の異なる人間であるように思う。高く評価する人がある一方で、はったりの山師的な評価をする人もいる。人物の評価はともかく、ベトナム従軍から始まって、ホスピスへ意識を向けた岡村の軌跡は一読の価値があるものだ。岡村の写真集も出ている。合わせてご覧あれ |
関連本棚: |
うち
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