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駅前旅館 (新潮文庫)
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著者: |
井伏 鱒二 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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カテゴリ: |
小説
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コメント: |
映画を見て原作を読みたいなと思っていたら復活したので買い込んだ。なんというか、時代が違っていたのだなぁとしみじみと感じている。 |
関連本棚: |
F家(その他)
うち
gm333
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ギフト (西のはての年代記 (1))
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著者: |
アーシュラ・K. ル=グウィン, Ursula K. Le Guin |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
小説
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コメント: |
成長の物語である。ただし、力を得る物語ではく、自由になる物語だ。
読者は帰還(テハヌ)を読んでいる時と同じような、フラストレーションを与えられる。封印された力が、いつ解放されるのかと期待しながら読み進め、そして、起こったことを前に途方にくれる。
結末を受け入れるのかどうかは、多分、読者に任されている。とはいえ、ジブリがアニメの題材に取り上げようとしないのは確かな気がする。 |
関連本棚: |
うち
とむ
harshiba
まっとうなファンタジー
祝融朱雀
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十一人の少年
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著者: |
北村 想 |
出版社: |
白水社 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
小説
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コメント: |
今風の言葉で言うと、ミヒャエル・エンデのモモにインスパイアされて書かれた戯曲。とは言え、北村想であるから、決して、そのままの話ではなく、別保さんなどを含めた独特の登場人物の世界になっている。
実は、ほとんど初めて見た小劇団系の芝居がこれだったもので(確かスズナリだった)、見ながら、ちょっと面白がりながら(だから、何年か後に寿歌西へを見に行った)困惑していた気がする。 |
関連本棚: |
うち
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アースシーの風 ― ゲド戦記V
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著者: |
アーシュラ・K・ル=グウィン |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
小説
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コメント: |
ルグインは、帰還の後でさらに遠くへ行ってしまった。アースシーの風では、アースシーの世界自体が相対化され解体されていく。絶対的なはずの神話は、この地球の一つの場所の神話に相対化され、そして、さらに、その世界が根底からひっくり返っていく。
この本は911以前に発表されている。だから、多くの人に読んで欲しいと思う。自分が絶対と思っていることの基盤に、どれだけの絶対性があるのか、この本は考える切っ掛けを与えてくれるだろう。ゲド戦記は、3冊目までは人の成長物語であった。でも4冊目以降は社会の成長物語になっている。 |
関連本棚: |
moleskinの半径3メートル以内にある
Ayan
たこ
うち
射手座
kana
じび
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帰還―ゲド戦記最後の書 (ゲド戦記 (最後の書))
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著者: |
アーシュラ・K・ル=グウィン |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
※
小説
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コメント: |
原題はテハヌ。登場する女の子の名前だ。物語世界ではゲド戦記の第3巻と時間はつながっている。しかし、その間にル・グインはなんと遠くまで行ってしまったのだろう。
それ以前の3部作のファンだった読者は、物語の中でゲドが力をま取り戻す瞬間を今か今かと待ち望み、そして裏切られ続ける。ゲドが魔法を再び見せてくれることはない。
そういう意味では、仕事を無し終えた後の、いわばリタイアした主人公の物語なのである。しかし、それにも係わらず、これは成長の物語なんだろうと思う。ゲドが魔法使いであるために、放棄した生活をゲドは生きはじめる。そして、過去を振り返ることなく、それを行うゲドの姿に、人としてのゲドの大きさ、そう、年老いた農夫や漁師が見せるような人の大きさが感じられる。
物語の最後は、救いは、もはや人の手によっては与えられない。読者は、その結末をあきらめと、戸惑いを感じながら、ゆっくりと受け入れていくことになるのである。 |
関連本棚: |
Ayan
うち
Tarosa
給水塔
じび
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Tehanu: The Last Book of Earthsea
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著者: |
Ursula Le Guin |
出版社: |
Orion Children's Books (an Imprint of The Orion Publishing Group Ltd ) |
評価: |
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カテゴリ: |
※
小説
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コメント: |
英語の本を読み一番の動機は日本語訳が待てないことだという人がいる。Tehanuの日本語の題名は「帰還」。ゲド戦記の4番目の本だ。何かの拍子で海の向こうでゲド戦記の続編が出たと聞きつけたもののアマゾンはなかった時代のことで、タイトルも判らない本を探して取り寄せる気力はなくあきらめかけていたときに、英国にいく用事があり(お陰で、献血が出来ない身の上になっている)、児童書もおいてありそうな本屋に飛び込んで目星をつけて買い込んだのがこの本だった。
で、読み始めるのだけれど、そして、難しい英語ではないのだけれど、話がうまく追えない。その理由は日本語版が出てそれを読んでようやく判った。というわけで帰還のコメントも参照して下さい。 |
関連本棚: |
うち
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エリコの丘から (岩波少年文庫)
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著者: |
E.L. カニグズバーグ |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
小説
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コメント: |
カニグズバーグを一冊と言われたら、私のお薦めはエリコの丘から。トレーラーハウスに住む女の子が不思議な経験を通して成長する物語なんだけれど、ストレートすぎる展開が快い |
関連本棚: |
うち
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寿歌西へ・Fairy tale
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著者: |
北村 想 |
出版社: |
白水社 |
評価: |
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カテゴリ: |
小説
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コメント: |
寿歌西へを見たのは下北沢の本多ホール。あまりのおかしさに、2日続けて見に行ってしまった。寿歌西は、人類が滅亡した後(それは最後の場面で判るのだけれど)、妙な芸をしながら西へ向かう一行の芝居の芝居。乾いた笑いがあり、でも、なんとなく考えさせるところのある芝居の本だ |
関連本棚: |
うち
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