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ベートーヴェン―音楽の哲学

テオドール・W. アドルノ
作品社
ISBN: 4878932708  紀伊國屋, Amazon, WebCat
カテゴリ 音楽
評  価 10
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大学教授 : アドルノがライフワークとしたベートーヴェンの音楽とその構成のスケッチを「美の理論」でも訳者であった大久保氏がまとめた本。注釈が多くて話題があっちこちに飛ぶので取っ付き難いかもしれないが、説得的な文章であったので面白かった。これは、あくまでもベートーヴェンの演奏を対象としたものではなく、ベートーヴェンの楽譜を対象とした研究であることも興味深い。特に作者は「壮厳ミサ曲」は作曲者の最高傑作とし、ベートーヴェンの音楽の哲学と匹敵するものはヘーゲル位なものと言い放っている。訳者はクラシック音楽については余り詳しくないせいか曲の作品番号だけで載せられてもパッとしない。譜例を更に多く載せてくれれば読者の曲のイメージが沸くと思う。「ヴァイオリン協奏曲」や「田園」は静止を運動として表現する叙事的な曲、一方「交響曲第7番」は厳に交響曲的と謳っていた。 2006年3月18日〜4月1日読了。
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最終更新 : 2006-04-01 06:34:29 +0900
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