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密約幻書 (講談社文庫)
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著者: |
多島 斗志之 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
神戸に住む若い女性のもとに突如舞い込んだ、祖母の形見の鞄を買い取りたいという申し出。申し出の主は英国の富豪、しかも亡命ロシア人でもあった祖母の鞄に対して示された金額は法外なものだった…。絶妙にからむ現在と過去、二重三重のどんでん返しと、歴史ミステリ好きならば、読んで損はない一冊。 |
関連本棚: |
平蔵
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編集者T君の謎―将棋業界のゆかいな人びと
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著者: |
大崎 善生 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4062107155">将棋の子</a>、<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4062100088">聖の青春</a>に続いて、大崎善生将棋関連本第三弾である。<br>
主に将棋に関するエッセイだが、なかなかオモロイ。これを読んで以来、我が家での佐藤棋聖の愛称が「モテミツ君」になりました。早く先崎さんのエッセイも読まねば。 |
関連本棚: |
平蔵
nozz -2007
ogijun
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今夜は心だけ抱いて
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著者: |
唯川 恵 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
女性が年をとるのは悪いことではない、若さを失う代わりに得るものだってある。そんな作者のメッセージが感じられる小説。ラスト2ページではぶっとびました。うーん、そうきたか。 |
関連本棚: |
しばわんこ
平蔵
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鋏の記憶 (角川ホラー文庫)
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著者: |
今邑 彩 |
出版社: |
角川書店 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
サイコメトラーである女子高生・桐生紫が、事件を解決していく連作ミステリ。
最近はすっかりホラー作家となってしまった感のある今邑氏だが、こういう、あまりどぎつくないミステリを書いてほしいと思うのは私だけであろうか。
脇役の女性漫画家(紫の保護者である、いとこのお兄ちゃんの同級生)がいい味を出している。 |
関連本棚: |
daichi
平蔵
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残響 (新潮エンターテインメント倶楽部)
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著者: |
柴田 よしき |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
かつてのドメスティック・バイオレンスがきっかけで、その場に残留する過去の「声」を聴くことができるようになった杏子。彼女が再生するまでを描いた連作集である。設定は魅力的で、物語の展開も良いのだが、会話が間延びしていて、テンポが悪いのが残念。 |
関連本棚: |
平蔵
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ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)
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著者: |
高野 秀行 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
現代のミャンマー政府を無理やり徳川幕府に置き換える強引さに拍手。しかも、この強引な見立てのおかげで、ミャンマー現代史がスラスラと頭に入る。さすが、「世界でも屈指のミャンマー通」と自称する作者だけのことはある。今回の旅は船戸与一先生が同行者なので、船戸ファンも一読の価値あり。 |
関連本棚: |
nm090
ken-1
平蔵
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冤罪 (新潮文庫)
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著者: |
藤沢 周平 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
時代小説
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コメント: |
藤沢周平の武家もの好きにはたまらない一冊。 |
関連本棚: |
平蔵
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闇の傀儡師
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著者: |
藤沢 周平 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
時代小説
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コメント: |
舞台は徳川十代将軍家治の治世。幕府に恨みを抱く謎の徒党・八嶽党と、それを利用せんとする幕閣重鎮の思惑。しっとりとした士道小説も良いが、こういう伝奇小説も面白い。 |
関連本棚: |
平蔵
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ひなのころ
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著者: |
粕谷 知世 |
出版社: |
中央公論新社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
そこはかとなく漂う田舎くささが心地いい、少女の成長物語。 |
関連本棚: |
平蔵
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時雨みち (新潮文庫)
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著者: |
藤沢 周平 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
時代小説
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コメント: |
士道ものから市井ものまで、藤沢周平らしさが感じられる時代小説。全体のトーンはやや暗め。隠密の暗闘を描く「帰還せず」がイチオシ。結末が爽やかな「山桜」も良い。 |
関連本棚: |
平蔵
reiko510
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北朝鮮1960―総連幹部・最初の告発
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著者: |
関 貴星 |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
北朝鮮への帰国船運動のさなか、北朝鮮が「地上の楽園」などではないことを看破、帰国者がいずれ国家によって迫害される運命をたどることを正しく予測し、告発の声をあげた総連幹部がいた。1962年出版の「楽園の夢破れて」、63年出版の「真っ二つの祖国」を一冊にまとめての再刊とのことだが、当時、このような内容の本を刊行するには、並々ならぬ勇気が必要であったことと思う。著者の正しさは、その後、30年のときを経て証明された。それにしても、帰国船運動の土壌となった日本の差別の苛烈さもさることながら、朝鮮総連の組織ぐるみの詐欺行為は、糾弾されてしかるべきであろう。 |
関連本棚: |
平蔵
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