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「赤毛のアン」の秘密
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著者: |
小倉 千加子 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
筆者は「赤毛のアン」をかなり突き放して見ているので、「赤毛のアン」ファンがこの本を読むと違和感を感じるかもしれない。
個人的には、こういう本を書く人には、「赤毛のアン」にある程度の愛着を持っていてほしい気もするが…。<br>
全体の印象としては、論の展開がやや強引。が、日本での「赤毛のアン」人気についての分析(アンの生き方は、アメリカやカナダでは時代遅れとなっているが、日本では今尚現実味を帯びているという指摘)にはうなずける。 |
関連本棚: |
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平蔵
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伽倻子のために (新潮文庫 り 1-1)
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著者: |
李 恢成 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
帰国船運動の結果が明らかとなった今となっては、この小説が発表された当時とは、読み方が違ってくることは否めない。私は帰国船運動を歴史上のできごととして知る世代であるが、北朝鮮に希望を見た在日朝鮮人・韓国人というのが相当数いたのだ、ということを改めて認識した一冊である。しかし、北朝鮮を信じ、かの地に渡った青年たち、特にインテリ青年たちが払った代償はあまりにも大きかった。そのことを思うにつけ、やるせない気持ちになる。 |
関連本棚: |
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平蔵
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極楽アジア気まぐれ旅行 (ワニ文庫)
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著者: |
高野 秀行 |
出版社: |
ベストセラーズ |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
肩に力が入っている文章がほほえましい。それなりに面白いが、最近のものの方が圧倒的にできが良い。 |
関連本棚: |
平蔵
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斜影はるかな国 (講談社文庫)
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著者: |
逢坂 剛 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
再読。それなりに面白いのだが、ところどころ設定に無理があるのと、主人公が独善的で共感できないのが瑕。一女性読者としては、主人公がヒロインにした仕打ちの方がひどいと思うのだが…。女性観の限界は、作者の世代的限界かもしれない。 |
関連本棚: |
libido
平蔵
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陰の季節 (文春文庫)
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著者: |
横山 秀夫 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
警察の管理部門に焦点をあてた警察小説集。横山氏の描く警察官は、適度に野心家で計算高く、そして背後に家族という重みを持っている。決してスーパーヒーローではないのである。だからこそ、そこから派生する物語にリアリティがある。短編集としては十分合格点なのだが、直前に読んだ<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4087746305">第三の時効</a>と比べると、ちょっと物足りなく感じた。「黒い線」の婦警さんの名前に記憶があるぞと思ったら、<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4198615861">顔 FACE</a>に先行する物語だったのですね。<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4198615861">顔 FACE</a>を読む前にこの本を読んでおくべきだったなー。 |
関連本棚: |
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陳真―戦争と平和の旅路
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著者: |
野田 正彰 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
この伝記の出発点は、筆者が、陳真という一人の女性の生き方に感銘を受けたことにあるのだろう。<br>
それはよくわかるのだが、伝記としては致命的な欠点を幾つも抱えている。<br>
一つは客観性の不足である。この伝記そのものが本人の述懐に頼っているようなので、致し方ない気もするが、周辺の人へのアプローチ、もしくは関連する文書・資料の検討がもっとあって然るべきであろう。<br>
さらに致命的なのは、記述内容の散漫さである。調べてわかったことを書きたいという欲求が見え隠れしているのだ。そして、その「調べてわかったこと」は、彼女の人生の十代まで(すなわち、命がけの逃避行を経て北京に到達するまで)のできごとにほとんど関連しているため、前半生に比べて後半生の内容が極端に薄っぺらいのである。<br>
私はNHK中国語講座の陳真女史も、ましてや北京放送の陳真女史も知らない世代である。戦後も日本と第一線で関わり続けた稀有な中国人の伝記として、後半生の記述が等閑にされているのは、いかにも惜しい。<br> |
関連本棚: |
平蔵
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異色中国短篇傑作大全 (講談社文庫)
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著者: |
宮城谷 昌光 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
作品の粒が荒いのが難ですが、アンソロジーは各作家の持ち味の違いがわかって面白いですね。個人的に好みだったのは、田中芳樹さん、伴野朗さんでしょうか。もっと唐末、宋代、明代を描ける作家が出てきてほしいですな。 |
関連本棚: |
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平蔵
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ママの狙撃銃
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著者: |
荻原 浩 |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
意外にシリアスな展開でちょっと拍子抜け。このタイトルを見て、荻原印のドタバタ小説を勝手に期待した私が悪かったのかもしれませんが。しかし、中盤の、娘をいじめた同級生を懲らしめにいく場面が、文句なく一番面白かった。 |
関連本棚: |
kurica
にしむら
さとほ
平蔵
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夢のカルテ
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著者: |
高野 和明, 阪上 仁志 |
出版社: |
角川書店 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
他人の夢にシンクロできるという特殊能力を持った心理カウンセラー・来生夢衣と、不眠症で彼女のもとを訪れた若手刑事・麻生。<br>
その二人が互いに協力し合って事件を解決していく、ハートウォームなミステリ。まあまあ及第点のできでしょうが、来生夢衣の人物造詣に、男性作者の願望が投影されている気がして、ちょっと違和感が…。ということで★3つ。 |
関連本棚: |
平蔵
SKZ
melito
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シェルター
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著者: |
近藤 史恵 |
出版社: |
祥伝社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
整体師・合田力シリーズの第三作。いきなり主要キャラが失踪してしまうと言う衝撃的な始まりの割には、最後は普通に大団円になって、ファンとしては一安心。 |
関連本棚: |
平蔵
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ささらさや
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著者: |
加納 朋子 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
乳飲み子を抱えて夫と死別してしまった女性、サヤが主人公の物語。幽霊となってサヤを見守る夫など、加納朋子氏ならではのファンタジー色の濃い世界観と、優しい語り口にほのぼの。ただ、サヤのような自主性のない主人公には、少し歯がゆさをおぼえてしまう(私がひねくれてるだけか…)。 |
関連本棚: |
みかん(あ行〜さ行)
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平蔵
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マッカーサー伝説
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著者: |
工藤 美代子 |
出版社: |
恒文社21 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
日経掲載時に全て目を通せなかったのでとりあえず読んでみた。
非常にオーソドックスなマッカーサー伝と言えようか。
それにしてもマザコンな軍人さんですねえ。
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関連本棚: |
平蔵
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