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花の下にて春死なむ
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著者: |
北森 鴻 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
ビアバー「香菜里屋」のマスターが謎を解き明かしていく連作ミステリー。
とにかく北森氏の描く「香菜里屋」の雰囲気と料理が絶品!うちの近くにもこんなお店があれば毎日でも通うのに…。あ、お腹がすいているときには読まないように。 |
関連本棚: |
平蔵
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レインレイン・ボウ
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著者: |
加納 朋子 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
高校時代、弱小ソフトボール部員の仲間の一人が死んだ。その葬儀で集まった、かつてのメンバーたちの20代の「今」をつづった連作小説。加納朋子氏の最大の持ち味である後味の爽やかさは、この作品でも健在。なんとなく元気になる。 |
関連本棚: |
桐華
平蔵
hokorobi
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リピート
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著者: |
乾 くるみ |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
精神だけの時間遡行を持ちかけられた、年齢も背景もばらばらの9人。それぞれの思惑を胸に、時間を遡ることに成功した9人だったが、しかし、過去の世界で一人、また一人と、不慮の死を遂げていく…。種明かしの部分では、作者にしてやられた!と思うこと請け合い。これで文章がもう少し上手かったら文句なしなんですけどね。ということで、評価は星4つ。 |
関連本棚: |
noririn
あずきのリアルな
INA3
kyu
平蔵
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帝国の娘〈前編〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
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著者: |
須賀 しのぶ |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
病弱な王子の替え玉として、王位継承の争いに駆り出される少女カリエの、波乱万丈の物語。とにかくカリエが前向きでめげなくてよい。しかし、こんなロングランシリーズになるとは思いませんでしたよ、私は。最新作ではカリエちゃんもお母さんになっちゃいましたし。 |
関連本棚: |
kaya-z
乙女
mie
かずは
mnpk
平蔵
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裂けて海峡 (講談社文庫)
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著者: |
志水 辰夫 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
大隈海峡で輸送船が忽然と消えた。乗組員の生存は絶望的だという。輸送船を保有する海運会社社長であり、輸送船船長の兄である主人公は、海難事件の真相を探ろうと奔走する。しかし、彼の行く手は謎の集団に阻まれる…。一気読み間違いなしの冒険小説。後半の主人公の行動にやや説得力がなかったので★4つとしたが、文章のテンポの良さやセンスは抜群。 |
関連本棚: |
権太の既読
平蔵
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旅が仕事―通訳ガイドの異文化ウォッチング
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著者: |
志緒野 マリ |
出版社: |
平凡社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
エッセイ
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コメント: |
某HPの通訳者持ち回りエッセイで、楽しい文章を書く人だなあと感心したのが志緒野マリ氏。その志緒野氏の現時点では唯一のエッセイがこちら。装丁がしょぼいのでトホホな内容かと思いきや、日本に旅行に来る外国人観光客のガイド体験記あり、南米留学経験談ありで、予想以上に面白かった(っつーか、もう少しまともな装丁をつけてくださいよ、平凡社さん)。疲れたときにさくっと読むのにうってつけ。 |
関連本棚: |
stonechild
平蔵
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サラン 哀しみを越えて
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著者: |
荒山 徹 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
荒山徹氏の短編小説集。しかも題名が「サラン」…「愛」?韓流ブーム書籍のようなべたなタイトルに一瞬のけぞりかけるが、読後に「サラン=愛」という単純な図式ではないことが判明。さすが韓国語に堪能な荒山氏である。タイトルから誤解した己を深く反省。<br>
収録されているのは、いずれも日韓関係史の隠れた断面を切り出した作品ばかりだが、中でも「匠の風、翔ける」、「巾車録」が心に残った。首をかしげたのは表題作。たあという名の朝鮮女性が日本に連れてこられ、のち、キリスト教を信仰するのだが、その後の行動の解釈が斬新すぎる気がする。たあの一連の行動は、キリスト者ゆえと理解した方がすっきりすると思うのだが、いかがであろうか。 |
関連本棚: |
平蔵
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翼ある蛇 (角川ホラー文庫)
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著者: |
今邑 彩 |
出版社: |
角川書店 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4041962021">蛇神 (角川ホラー文庫)</a>の続きにあたる「蛇神」シリーズ第二弾。連続して起こる猟奇殺人事件が一応のメインなのだが、日の本村がらみの話とのバランスがやや悪いような気がする。それでも十分面白いんですけどね。後半は加速度的に話のテンポが増し、緊迫したまま第三弾<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4041962056">双頭の蛇 (角川ホラー文庫)</a>へとなだれ込む。 |
関連本棚: |
daichi
平蔵
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さくら草 (創元クライム・クラブ)
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著者: |
永井 するみ |
出版社: |
東京創元社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
女性作家による、女性のためのミステリ。働く女性(特に事務方)におすすめしたい。 |
関連本棚: |
平蔵
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帝国ホテル厨房物語―私の履歴書
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著者: |
村上 信夫 |
出版社: |
日本経済新聞社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
帝国ホテルの名シェフにして、日本の一般の食卓を豊かにするという視点を失わなかった希代の料理人、村上信夫氏の自伝。困難にぶつかってもポジティブな姿勢を失わなかった生き様が快い。出征直前に、先輩シェフたちが「生きて帰って来いよ」という思いをこめて秘伝のレシピを伝授してくれる場面には、ほろりとしてしまう。 |
関連本棚: |
平蔵
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煙波
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著者: |
蜂谷 涼 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
時代小説
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コメント: |
明治・大正期の小樽を舞台にした作品を発表している筆者の長編小説。主人公は粋できっぷのいい売れっ子芸者五郎駒。港町小樽の情緒と芸者の心意気が、読む者を魅了する佳編。 |
関連本棚: |
平蔵
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