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下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)
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著者: |
嶽本 野ばら |
出版社: |
小学館 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
映画「下妻物語」に興味を惹かれているのだけど、5−6月は観たい映画があり過ぎてもしかしたら手がまわらずビデオで済ます事になるので、先に原作だけでも読んでおこうと思い店頭の文庫本を手に取ってチェック。ロココの解説から始まる1ページ目に、「いきなしアカデミックでご免あそばせ。頭の悪い人、暫く我慢して下さいね」と高飛車に書き放ってあるのを読んで、くらくら痺れて買ってしまった。
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茨城の下妻を舞台に、土地柄に全く似合わない?ロリータ少女と土地柄に全くふさわしい?ヤンキー少女の奇妙な友情を書いた作品。ロリータ服は見た目の可愛らしさとは裏腹に、それを身に纏うには世間からの奇異の目を跳ね飛ばす鋼の精神が必要らしく、この作品の主人公の桃子はそれを「ロココの精神の体現」というポリシーで貫いている。彼女の独白は、冷めてはいるが自分の立場を見据えているから傲慢ではない視線で心地良く感じられる。またヤンキーのイチゴは、「一般人にはできる限り迷惑をかけない」という、土地柄なのか時代遅れで硬派なヤンキーぶりを通しつつ、頭の悪さから時折抜けた言動をしでかす辺りがチャーミングである。2人の言動は、見た目から想像できるボケ役ツッコミ役が逆転した漫才のようでとても楽しく、最後までハラハラドキドキそしてしんみりと読んだ。
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世間からは爪弾きにされがちな彼女達が、世間のイメージとは離れてしっかりと自分を確立している※1辺りにこの物語のカッコ良さがあるのに、後半からの展開はややドリーミー過ぎではないかという点は少々気になった。しかし逆に見れば、そんな流れの中でも彼女達は恐らく自分達の生き方を見失わないし曲げないだろうと想像でき、ドリーミーな展開だからこそ彼女達の良さが際立っているのかもしれない。他には、「茨城の人は頻繁に『殺すぞ』と口走るのだろうか」とか、「牛久大仏の付近では頻繁にヤンキーのケジメ行為が繰り広げられているのだろうか」とかが気になった。
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※1 あくまでもこの物語の中の「桃子」と「イチゴ」がそうであるに過ぎず、世間のロリータ娘やヤンキー娘が「不当に偏見に晒されているけど実は立派なポリシーを持った人達」であるとは当然限らない。 |
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ななつのこ (創元推理文庫)
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著者: |
加納 朋子 |
出版社: |
東京創元社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
「ささらさや」の著者による、こちらも連作短編集。古本屋で見つけて喜んで買った。「第3回鮎川哲也賞受賞作」だそうであるが、鮎川哲也という人をしらないので賞の重みがよくわからない。<br>
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ノスタルジックなイラストの表紙に惹かれて手にした短編(恐らく)童話「ななつのこ」に一目惚れした女子大生が、著者に直接語りかけたい衝動に駆られて生まれて初めて書いた「ファンレター」に自分の近況も盛り込んでみたところ、著者からの思いがけない返信には著者の想像による事件の「解決編」が記されていた。以後、主人公の日常にあらわれた些細な謎が「ななつのこ」1篇を絡める形で綴られ、童話作家がその真相を解き明かす、という形で1篇1篇話が進んでいく。繊細ぶったところがなく友人達からも元気いっぱいと思われがちであるらしい主人公の、意外と言っては失礼かもしれない感受性豊かさに、ファンレターを送られた童話作家同様に読み手の私の心も惹きつけられた感。<br>
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全7篇中から、感想を幾つか。<br>
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「一万二千年後のヴェガ」<br>
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東京都M市のデパートの屋上にいたビニール製の恐竜が、一晩で新宿の保育園の裏庭へと移動したにも関わらず、持ち出す人間を見たものが誰もいない不思議。1篇めで主人公が「神奈川県と東京都の境目、辛うじて神奈川県にしがみついているような場所に住んでいる」「自分達は<都会>という名のコンクリートジャングルの住人」と書いていたので、てっきり川崎市に違いないと思っていたのだけど、この篇を読む限りでは相模原市(町田付近)であるようで、その辺はコンクリートジャングルといった地域でもない気がしたがそれはさておき。童話作家が手紙の返信で綴った「真相」が、思い浮かべるにあまりにユーモラスな光景で大変印象的(ネタバレするのもアレなのでこれ以上具体的に書けないが)。「デパートの屋上のプラネタリウムで上映される星座の歴史」に共通する、矮小さと壮大さも兼ね備えているように思える。<br>
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「白いタンポポ」<br>
:<br>
友人の付き添いで参加した学校1泊キャンプにて仲良くなった小1女子を、教師達から情緒欠落というレッテルを貼られるに至らしめたという、少女が塗り絵で塗った「白いタンポポ」の謎。推理小説の時刻表トリックと一緒で、地元民等知っている人にとっては謎でもなんでもないのだけれど(私も知識としてはあった)、他の短編と同様に本題は謎解きではなく謎に行き着くまでの部分「この篇では『主人公と小1女子の交流』」にある。また、そう言えば私は子供の頃、「影響されて髪の色が紫や緑の人間を絵に描いて、それが理由で学校に『この子は情緒がおかしい』等と言われたら困る」という理由で、一部を除いたアニメの視聴を親に禁止されていたんだったと思い出して少し憂鬱になった。 |
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ふたたびの虹 (祥伝社文庫)
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著者: |
柴田 よしき |
出版社: |
祥伝社 |
評価: |
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コメント: |
柴田よしきの文庫新刊。丸の内の小料理屋を営む心優しい女将が、集まる客達から持ち込まれる謎・事件・告白を解決してみせる一方で、切り捨て隠した筈が時を経て再び蠢き出す自分の「過去」と向き合っていく連作短編集。料理の吟味も客達の謎解きも、どちらも女将にとっては同一線上のサービスであるようで、彼女の人の良さがうかがえ読んでいて気持ちが温かくなる。おばんざいとご飯のみの注文で酒を口にしない、「定食屋代わりの利用」である女性客も多いという、こんな店を私も知っていたらなーと思いながら読んだ。<br>
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全7篇中から、感想を幾つか(と言いつつ1つだけ)。<br>
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「聖夜の憂鬱 ばんざい屋の十二月」<br>
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過去のトラウマから、人々が浮かれ楽しむクリスマスを1人憂鬱に過ごすOLの告白を聞いた女将が、彼女を過去から解き放つ手助けをする。最初のこの1篇がいちばん心に残ったのは、リアルタイムで人が殺傷されるのではなく事件はOLの胸の内に秘められた過去の出来事であり、また女将の謎解きが真の意味の謎解きではない分女将の優しい「お節介」がより温かく感じられるからか思われる。もしくは、謎解きの舞台が中央線なので、親近感が湧いたのかも知れない。 |
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ドミノ (文芸シリーズ)
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著者: |
恩田 陸 |
出版社: |
角川書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
全社営業決戦期の最終締切日に滑り込みセーフの契約を何とか提出しよう頑張る保険会社員達、思いがけない電車事故で足止めを食らった上司の回収を依頼されるピザ配達員、おやつの買出しを依頼されて張り切る女性社員、句会のオフ会の為に上京した穏やかな老紳士、待ち合わせ場所になかなか現れない彼の到着を待つ強面の老人面々、ある計画を胸に秘め変装を施した謎の女性、ミュージカル脇役の座を射止める為にオーディションに臨む少女達とその母親達、次期会長の座をかけてミステリ映画の謎解きに挑む大学生男女、映画のプロモーションの為に来日している映画監督&こっそり連れてこられたペット&監督の付き人、美男子の実業家&彼のだらしない恋愛の後始末に協力する為カップルを装う美人の従姉妹、テロ計画を企てるテロリスト一味……。こういった面々が、思わぬ運命の意図で「東京駅」に収束し、「荷物のすり替わり」を発端した事態は混乱の度合いを極めつつ、結末に向けて猛スピードで突き進んでいく。
「閉塞された土地の持つ不思議な力」「思春期の少年少女達の伸びやか又は鬱屈した胸の内」といった恩田陸テイストは影も形もなく、まるで芝居か映画を観るようなジェットコースターストーリー的喜劇風パニック小説。恩田陸らしからぬ作品だが、これはこれで非常に面白い。何より、長編作品ではやや詰めの甘さが感じられる事が多い恩田陸が、これだけの多人数(27人+1匹)を揃えてのしかも連載小説で、各登場人物を書き分けつつ伏線も消化しまくって話をきっちりまとめ上げられている事に感心した。その分登場人物達は漫画的な性格付けで、確信犯(誤用ではない)のテロリスト達はまだしも、オーディションに挑戦する少女の内1人の母親の「嫌な奴」役の背負わされぶりといったら哀れなほどなのだけど、この作品にはしっくりあてはまっている。 |
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木曜組曲 (徳間文庫)
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著者: |
恩田 陸 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
耽美小説の大御所であった重松時子の死を悼んで毎年彼女の家に集まり宴を開く、文壇・出版界周辺に身を置き彼女に縁が深い女性達5人。しかしこの年の宴は今までと違い、正体不明の主から届けられた花束に添えられた告発メッセージに触発されたかのように、1人1人が今まで秘めてきた思い・疑問・そして告白を口々に並べ、今まで突発的な自殺とされていた時子の死の真相が明らかにされていく。
恩田陸の作品にしては珍しく、超常的な要素が欠片も存在しない作品。代わりに明晰な知能を持った女性達の濃密な心理が詰まっており、恩田陸ではない他の女流作家の作品を読んでいるかと見紛う雰囲気である。ある意味告白大会である女性達の宴は、「ネバーランド」で寮暮らしの男子高校生達が罰ゲーム代わりに行う告白大会を彷彿とさせるが、「ネバーランド」の告白大会が個々の抱える苦悩の昇華作業であったのに対し、「木曜組曲」のそれは重松時子という1人の女性へ向ける様々な思いの昇華作業である。
引き出された告白によって、その時見える真相と思しきものが羅生門の如く二転三転する構成が、深みがあり最後まで引き込まれて読んだ。また、文壇・出版界周辺にそれぞれ身を置く女性達がそれぞれの視点で語る「物書き」観は、個々の女性達を立たせると同時に物語に端を添え、またそれらのどれもが恩田陸という作家から出ている主張かと思うと大変興味深かった。映画化もされたらしいので、今度ビデオ屋で見つけたら是非観てみようと思う。 |
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ヴぁんぷ! (電撃文庫)
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著者: |
成田 良悟 |
出版社: |
メディアワークス |
評価: |
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コメント: |
ラノベの吸血鬼作品はキリがないのでできるだけ手を広げないようにしようと思っているのだけど、この著者は以前から興味を惹かれている作品「バッカーノ!」シリーズの著者でもあるので、逆にこの吸血鬼作品を取っ掛かりに他の作品読む読まないを判断しようと思った次第。タイトルは一見カッコイイが、良く考えるとちょっと恥ずかしい。
吸血鬼らしくない(でもある意味吸血鬼らしい)体を持った紳士的な吸血鬼子爵・子爵の養子である男女の双子吸血鬼・子爵に敵愾心を抱く半吸血鬼の小物悪党市長及びその配下・物静かな吸血鬼食らいの少女・素人同然の吸血鬼ハンター集団、等の人々?がそれぞれの思惑の元に行動を起こし接触し闘い罠を仕の世に数多くあるが、この作品の吸血鬼設定は少なくとも私の目には既視感なくまた自然だった。また個性的なキャラを数多く配置して好き勝手に走らせておきながら、結末を綺麗に収束させて爽快感に満ちている。台詞もそれぞれのキャラが反映されていて上手いが、一方で地の分との繋ぎが上手く説明できないけどやや不自然な部分がちらほらあり、私が感じた唯一の欠点。総合的には当たりだったので、あとがきによれば出るか出ないかわからないという次回作を楽しみに待ちたい。子爵様の紳士ぶりに激しく萌え。「バッカーノ!」も読んじゃおうかな。 |
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有賀の借りてきた本
図書室で借りた本。
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天より授かりしもの (創元推理文庫)
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著者: |
アン・マキャフリー |
出版社: |
東京創元社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
SF作品で知られるアン・マキャフリーの、中世風ファンタジーというよりは童話的な小品。天より授けられた資質「天恵」が一国の姫という己の立場にふさわしいものではなかった為に、王城をこっそり抜け出して念願の一人暮らしを始めようとした王女が、しかし予想以上の苦労に凹みかけていたところに、1人の傷だらけの少年が現れ彼女と共同生活を営み始めるようになる。<br>
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昔読んだ「アリーテ姫の冒険」という本は、「賢さと勇気を兼ね備えた1人の王女が、魔女からの贈り物を適切に用いて不幸な結婚から見事逃れる」といった話で、姫の機知や落ち着きっぷりには素直に感心したものの、「魔女の贈り物が貰えたのは所詮王女様だからでしょう」といった反感部分があった。一方この「天より授かりしもの」に出てくるお姫様は、この世界の誰もがそれぞれ天から与えられるという「贈り物」を適切に用いるべく窮屈な世界から脱出したものの、1人では上手に暮らしていけず謎の少年と助け合いながら暮らす。大切なものを守り抜く為に現状と戦おうとするところ・しかし弱さのあるところ・誰かと助け合わずには生きていけないところ、この辺りが前述の「アリーテ姫〜」よりもっと、普通の女の子達に受けるのではないかと思ったりした。 |
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ラクエンのサダメ―ストレイト・ジャケット〈6〉 (富士見ファンタジア文庫)
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著者: |
榊 一郎 |
出版社: |
富士見書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
シリーズ第6巻。最近著者は萌え小説ばかり書いていた様子なので、もうこちらの世界(ラノベではあるけれど陰鬱で救いの少ない世界)に戻ってこなかったらどうしよう、とちょっぴり危惧していたが、杞憂に終わったようで安心した。<br>
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「楽園」成就の為に繰り返される研究と、それが様々な人々にもたらすひそやかにして大きな波。今作は話の大半が孤島の内で進み、警察や魔法管理局のお馴染みの面子が出てこない半面、既刊では影をちらつかせるだけだった源流魔法使について触れられたり、「絶望しきれない」レイオットと「透明な無表情」のカペル2人の心情が本人達の口からある程度語られたり、とストーリー展開に加速度がついたように感じられる。レイオットが語る、「罪を犯した自覚を持つ人間が為すべき行為」論が熱かった。綺麗事だし青臭いのだけど、綺麗事を語らず斜に構えっぱなしのラノベは存在意義がないと思うのでこれで良し。<br>
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カペルテータの、一見超然として無感動に見える顔や声の「無表情」と、時折見せる幼さ・無邪気さといった「透明さ」は、萌え要素としてなかなかだと思うのだけど、しかしいわゆる「ダウナー系」としてくくられる無表情少女達の1人に過ぎないんだよな、と気付いて何故かがっかりしてみたり。そして、生き生きとした表情で真っ直ぐな生き方そのままの叱咤や励ましをぶつけながら、意外と達観した物の見方が年相応な大人のネリンは、カペルと対照的でこれまたなかなかだと思うのだけど、これまた既存のカテゴリに属する女性像だと悟って再び意味もなくがっかりしてみたり。 |
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F家(ラノベ・SF・TRPG)
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異人たちとの夏 (新潮文庫)
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著者: |
山田 太一 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
山田太一は「ふぞろいの林檎たち」の脚本家で有名だが、私はそちらをちゃんと見た覚えがなく、「飛ぶ夢をしばらく見ない」の作家という認識をしている。「飛ぶ夢を〜」は、不思議なストーリーと中盤を通り越した年代の登場人物達にしか醸し出せない切なさが大変良かった本なので、他の本も読んでみようと思っていた次第。また、こちらの本の題名は山田太一と関連なく知っていて、それは恐らく映画公開時のTVCMを観ていたからに違いない。確か片岡鶴太郎が出演していた気がする。
妻子と別れ、仕事場に借りていたマンションで孤独な生活を送る中年のシナリオライターが、「自分が子供の頃の両親」と不思議な再会をし彼等との交流に心癒されるが、しかし時を同じくして体に謎の不調が生じた為に、新しい恋人から「彼等と逢わないよう」嘆願される……という話。神経質な気質の主人公男性が家庭と仕事両面でのWパンチで孤独に陥り心荒ませる様に、主人公と職種も年齢も性別も違うのに妙な共感を覚え、また主人公が「子供時分の両親」と睦まじく会話する場面では、世代も地域も違うのに同じく妙な郷愁をかきたてられた。「過去」との出会いと別れの物語に留まらず、もう1−2本の糸が絡んだ構成も話に深みを与えている。淡々としているのに深い、不思議な作品だった。映画のほうも評判が良いようなので、忘れない内にビデオを借りようと思う。 |
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オーパーツ・ラブ 3rd 〜ファラオさまのミス女王様を捜せ!〜 (オーパーツ・ラブシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
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著者: |
ゆうき りん |
出版社: |
集英社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
「オーパーツ・ラブ」シリーズ、読んだ当時は最新刊だったが感想を書きそびれてる間に更に新しい巻が出てしまった。今巻は、3rdから登場した新キャラである電波系貧乳眼鏡っ娘の九十九が、我等?がファラオ様であるイプネフェルと、彼等の居住地である珠原井市の女王コンテスト(ミスコン)で熱くも低次元なバトルを繰り広げる話。時折トラブルメーカーとして機能する、「元はデブ♂だが呪いで巨乳ツインテール美少女に変身してしまった」小泉孝太郎が、再び話を引っ掻きまわすと共に神話的な設定も掘り下げ、展開に一役買っているがやっぱり私はこのキャラは好きになれない(元が男なのに美少女で「男の体に戻る為に男の体を狙っている」という設定が生理的に駄目)。<br>
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ミスコンの水着審査の場面で「貧乳少女の黒ビキニ水着」「巨乳少女の白セパレーツ水着(下はショートパンツ)」は中身とのギャップに萌える、といったくだりがあったが、これは私にはどうもよくわからない。やっぱり「貧乳は清楚又はフリル付の可愛らしいワンピース」「巨乳は大胆なビキニ」こそ、中身の魅力を最大限に引き出して素晴らしいと思うのだけど、殿方には別種の感想があるもんなんだろうか。あーでも前に安達祐実の黒ビキニ写真を見た時には良いと思ったな |
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