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父と子 (新潮文庫)
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著者: |
И.С. ツルゲーネフ |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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コメント: |
サイードが知識人のハシリと取り上げていた、バザーロフの話。
いわく「バザーロフは日常的な約束ごとを踏みにじり、凡庸なことや紋切り型を嫌い、科学的で感傷的でない新しい価値観を擁護し、それらを合理的で進歩的な価値観として主張する」(『知識人とは何か』)
ですが、いうほどバザーロフを進歩的とか感じなかったのは、時代が違うからでしょうか。私がより進歩的な知識人だからでしょうか。 |
関連本棚: |
サトウ
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モルヒネ (祥伝社文庫)
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著者: |
安達 千夏 |
出版社: |
祥伝社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
不幸な運命の陳列棚みたいな本でした。。。どれだけ不幸な運命を背負っても、自分の意思で選択ができる部分は、自分の意思で生き方を選択したい、という話。たしかに泣けました。 |
関連本棚: |
ak
natsukichan0724
K内
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カラヤンとフルトヴェングラー (幻冬舎新書)
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著者: |
中川 右介 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
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コメント: |
カラヤンやフルトヴェングラーが、戦時中にナチスにどのように関与したか、利用されたか、それによって戦後の立場がどうなったか、など。
そんな事情は知らなくても音楽自体は楽しめると思いますが、
そんな事情を知っていてもよいかと思いました(本書に、いくらか脚色はありそうですが)。
本書ではあまり取り上げられていませんが、戦時中もアンチファシズム・アンチナチズムを貫いた、トスカニーニは偉いなーと思いました。 |
関連本棚: |
K内
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不動心 (新潮新書)
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著者: |
松井 秀喜 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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コメント: |
内容はどっかの自己啓発本にも書いてあるようなことで、
いい大人になってこういう本読むやつは負け、と思いつつ。。<br>
ヤンキース時代(特に骨折した2006年)、巨人時代、星陵高校時代、
いろんなエピソードとその時々の松井の姿勢が書いてありますが、
非常にまじめで、前向きで、できた人だなー、松井。<br>
過去のことや、他人のことはコントロールできないけれど、
「未来の自分はコントロールできます。少なくとも過去よりは思い通りにできる可能性を秘めています。それならば、前に向かうしかありません。」
だってさー。<br>
で、実際すごい努力してると。「努力できることが才能である」と。
まじめだ。<br><br>
余談ですが、最終章「すべては野球のために」にこんなことを書いてました。(長くなりますが)<br>
「結婚願望もないわけではありません。健康な人、相手を思いやる心を持っている人、自分と同じ価値観をもっている人、遠征が多いのでひとりでいることに耐えられる人、食べることが好きなので、できれば料理の上手な人などが理想でしょうか。」<br>
って、理想たけーよ。そんなんだからモテないんだよヴぁーか。
ですが、ここからも、彼のまじめさがわかります。憎めない。 |
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「伝える言葉」プラス
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著者: |
大江 健三郎 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
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コメント: |
エッセイ集。大江光の話、エドワード・サイードの話、(その後、2006年12月に改定された)教育基本法の話、など。
最後の章、「ひとりの子供が流す一滴の涙の代償として」ですが、これだけじゃなんのことやらって感じですが、
かなり泣ける一説なので、それをそのまま載せちゃいます。
『ヴェイユの言葉』(冨原眞弓)を引用する形です。以下。
<i>「『カラマゾフの兄弟』のイヴァンの言説。「たとえこの巨大な構築物(前後を読み合わせると、人間の運命という構築物ということだとわかります)が最高にすばらしい驚異をもたらすために、たったひとりの子どものたった一滴の涙という代償ですむとしても、ぼくはね、そんな代償を払うことを拒絶する」。」 </i> |
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K内
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化石ウォッチングin City (カラーブックス)
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著者: |
三宅 隆三, 川瀬 信一 |
出版社: |
保育社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都・・・と、14の都市の化石マップ付き。
いろんな都市の化石が、カラー写真で載ってます。
一億年とか前に海を泳いでた生き物が、今になってうっかり日本のデパートの壁で見れるって、すごい♪ロマンです。
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関連本棚: |
K内
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近くて遠い中国語―日本人のカンちがい (中公新書)
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著者: |
阿辻 哲次 |
出版社: |
中央公論新社 |
評価: |
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コメント: |
「中国語は漢字だから筆談でなんとかなるべー」と思ってるやつ、甘いわ!!
という話。
私も学生時代中国に友人と行ったけど、友人が筆談やってたから、全く困らなかった。
が、彼は大学で第二外国語で中国語を取ってたからだったのかも、と、思いました。
最後の章「『中国語は見たらわかる』か?—『人民日報』を読んでみる」で、
例文を解説して中国語の面白さ・難しさをといてるのが、面白かった。
例えば、温度の、「華氏」が、「ファーレンハイト」のことなのはご存知でしょうが、
なんで『華』かというと、中国語で「ファーレンハイト」を表記したときの一字目が『華(hua)』だからなんだってーーー。知ってましたか、そうですか。
それと、中国語でミニスカートのことを「迷你裙子」と書くらしいのですが、「迷你」って、「あなたを迷わす」じゃん!!とか。 |
関連本棚: |
K内
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ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)
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著者: |
ゲーデル |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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コメント: |
全300頁くらいですが、うち『不完全性定理』の論文自体の部分ははじめの60頁。
論文は読んでません。数学の論文とかいって意味わかんね。<br>
<br>
残りの大半は訳者による解説。
こちらを読みました。
不完全性定理が提出されるにいたった背景など。<br>
19世紀大半:科学万能の時代<br>
1872年:生理学者デュボア・レーモン『自然認識の限界』とか言い出す。<br>
1890年:ヒルベルト、数学における『可解性』を着想。<br>
※本書121〜122頁「可解性とは『人類は勝利できないと運命づけられてはいない』という主張であり,『努力をしないでも必ず自動的に勝つということになっている』という主張ではなかった」←泣ける!<br>
〜1920年:ヒルベルトの公理論に関わって、クロネカー、デーデキント、カントール、ラッセルとかの数学者・論理学者がけんけんがくがくやる。<br>
1931年:ゲーデル『不完全性定理』で「可解性、ムリポ」宣言。ジ・エンド。
<br><br>
まあ、全体としては、よくわかんなかったです。小3から算数は苦手ですので。<br>
ただ、養老なんとかがよく使う「不完全性定理」の現代的(?)な使い方
(自然なんてのは結局よくわかんねーもんなんです、の一本槍みたいな)は、
それはそれでキケンなかほりがするので、読んでみた、という感じでした。 |
関連本棚: |
p-his
佐藤優
K内
musao3
大学生のための100人100冊
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万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)
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著者: |
大江 健三郎 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
いっやーー久しぶりに、すごい本を読みました。<br>
<br>
様々な時間におけるたくさんの事件が、続々と、続々と出てきて、フォローするのが大変でしたが、それらが終末において、ものすごい勢いで解きほぐされていきます。というより絡み合っていく。その、緻密さがすごいです。
出てくる事件とは、思いつくままあげると、万延元年の一揆、60年安保、戦後すぐの兄の殺害、妹の自殺、障害を持った子供の誕生、妻のアル中化、友人の縊死、、、等等。<br>
とってもスケールの大きい推理小説としても、非常に楽しめる感じです。<br>
<br>
しかも、内容においても、人間の根幹に迫る(?)ようなものでもあるのです。<br>
たとえば、鷹四(主人公の弟)は、「本当の事」を考えているんですが、本当の事とは、「ひとりの人間が、それをいってしまうと、他人に殺されるか、自殺するか、気が狂って見るに耐えない反・人間的な怪物になってしまうか、そのいずれかを選ぶしかない、絶対的に本当の事(P258)」なんだそうで。「そういう本当の事を他人に話す勇気が、なまみの人間によって持たれうる」かどうか、と問うわけですよ。兄の蜜三郎に。<br>
で、鷹四の言う「本当の事」とは一体何の事なのか?小説の中の、どの事件に関連してくるのか?鷹四自身のどんな行動、identityに結びつくのか?と、ね。いやーすごい。すごいんですわ。
<br><br>
講談社文芸文庫版の「著者から読者へ」で大江自身が
「この小説は僕にとってまことに切実な意味で、乗越え点をきざむもの」と書いているように、著者にもこの作品に相当な思い入れがあるようです。ね。
<br>
が、読むにあたって、僕の方が「乗越え」ないといけなかったこともありました。
まず、血や肉の生々しい描写があって、時々しんどくなりました。
それと、大江らしい難解な文体は、なれるまでずっとしんどかったです。主語と述語がやたら離れてるとか。関係代名詞とかないんだからさー、と。
<br>
以上。長くなっちった。 |
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がこび3/日本文学(ノンフィクションも)
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Encyclopedia Prehistorica: Dinosaurs
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著者: |
Robert Sabuda, Matthew Reinhart |
出版社: |
Walker Books Ltd |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
自分へのクリスマスプレゼントで、買っちゃいました。<br>
<a href="http://www.youtube.com/watch?v=brDlacsjYFA">http://www.youtube.com/watch?v=brDlacsjYFA</a>
<br>↑こんな感じで、まじ迫力あります。
紙がすれるメリメリという音もイイ! |
関連本棚: |
K内
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歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化
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著者: |
スティーヴン ミズン |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
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コメント: |
言語の起源は、この分野の多くの人が興味を持っている気がするのですが、
この本では、言語に加えて音楽の起源を探究しようと試みています。
<br>
ネアンデルタールは、Hmmmmm(Holistic:全体的 multi-modal:多様式的 manipulative:操作的 musical:音楽的 mimetic:ミメシス的)という、言語と音楽の両方の前駆体的なコミュニケーション手段を持っていた、と主張しています。
<br>全体的というのは、一声で一つの意味をなして単語に分かれていないというような意味、
<br>多様式的というのは、犬のほえ声がワンパターン(←駄洒落(>∀<))であるより、もっと多様なパターンの発声、というような意味、
<br>操作的というのは、聴き手を操作するというような意味(あっちいけ!とか)、
<br>音楽的というのは、音程の上下やリズムがあって、また、ある音節が特定の事物を意味してはいない、というような意味、
<br>ミメシス的というのは、模倣的というような意味、
<br>みたいです。
ハミングとかけたネーミングもおもしろいです。
<br>
Hmmmmmを前駆として、現代人は新しく、事物を具体的に指し示す単語を持ち、単語の組合せルールの文法(統語?)を持つ、言語を獲得したと。
言語は効率的な情報伝達手段として発達していきましたと。
一方で、音楽の中には今もHmmmmmのなごりがあって、感情の表出やIDL(Infant Directed Language)の際に有用な役割を果たしていると。
<br>
言語以上に論証が難しそうな、音楽の起源に挑戦するということで、根拠として集めた事例も、脳科学(失語や失音楽といった脳損傷の事例や、神経科学etc)、ヒトの行動学(育児の話、個人的な音楽体験etc)、現生霊長類の行動(チンパンジー、ベルベットモンキーetc)、化石人類の骨格、人口遺物、など非常に多岐にわたっていて、読みごたえがあります。(参考文献の数が約500!) |
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ありす(未読本)
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K内
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