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マンガと著作権―パロディと引用と同人誌と (コミケット叢書)
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著者: |
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出版社: |
コミケット |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
マンガ
著作権
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コメント: |
本書は、2000年2月と11月に開催された「マンガと著作権に関するシンポジウム」をまとめたものである。
自分の著作権のみを主張し、他者の著作権を利用する場合のことを考えない発言が最近多く見受けられるが、本書では、自分の著作物も他者の著作物を利用していることや、先人達の蓄積の上に、現在の表現がある、ということを自覚している漫画家達の発言が多く、好感が持てる。
権利強化を一方的に主張するマンガ家・作家が多い中で、本書のスタンスは大事にしたい。
マンガの同人活動と著作権、パロディと著作権について考える上では必読の書である。 |
関連本棚: |
copyright
GRA
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コンテンツ消滅 音楽・ゲーム・アニメ ペーパーバックス
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著者: |
小林 雅一 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
著者のスタンスはコンテンツ産業擁護派のようなので、私とはスタンスがだいぶ違う。著者の主張にいろいろとつっこんでいきたいのだけど、その前に文章自体に思いっきりツッコミを入れたくなってしまった。
というのも、普通の文章にいきなり英語が入ってくるからだ。しかも、日本語で書いたことを英語でもう一度言い換えているのだ。
例えば、「これが消費者の言い分pretensionである。」(14ページ)とか「別に違法行為illegal activityを勧めるわけではないが、」(27ページ)、「迷いhesitationは全くなかった」(36ページ)など。
でも、これらはまだおとなしい方で、「様々な業界から賛否両論arguments for and againstが聞かれる。」(56ページ)とか「産業としての栄枯盛衰ups and downs、文化・社会的な毀誉褒貶praise and censureを一通り経験してしまった」(81ページ)などは、もう一体何をやりたいのか私には理解できない。
本書は光文社ペーパーバックスという叢書の1冊なのだが、この英語交じりはこの叢書の方針のようだ。
「About Koubunsha Paperbaks」で、光文社ペーパーバックスの特徴として次のように書かれている。
「4.英語(あるいは他の外国語)混じりの「4重表記」
これまで日本語は世界でも類を見ない「3重表記」(ひらがな、カタカナ、漢字)の言葉でした。この特性を生かして、本書は、英語(あるいは他の外国語)をそのまま取り入れた「4重表記」で書かれています。これは、いわば日本語表記の未来型です。」
わたしは現在型の日本語表記の方が良いです。 |
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copyright
m-use
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著作権法逐条講義
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著者: |
加戸 守行 |
出版社: |
著作権情報センター |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
著作権法の各条項について解説している。
著作権について語る上では手元に置いて、参照したい本。
高くて厚いが、それだけの価値はあると思う。
持っていると、とにかく役に立つ機会が多い。
ただし、あくまで文化庁側からみた解釈であることには注意したい。 |
関連本棚: |
copyright
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入門 著作権の教室 (平凡社新書)
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著者: |
尾崎 哲夫 |
出版社: |
平凡社 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
著作権法の入門書としては、標準的なもの。
新書版と言うことで、手に取りやすく、著作権について勉強したいという人に薦めたいのだが、この本には大きな欠陥がある。
それは、平成16年度著作権法改正に対応していないことだ。
67ページに「実はこの貸与権、当分の間は書籍または雑誌のレンタル店(貸本業、附則四条の二)には適用されないことになっているからです。」と書かれているが、平成16年度の法改正でこの附則は廃止され、平成17年1月1日からは書籍・雑誌にも貸与権が適用されることになっている。
施行まで1ヵ月を切った時点で出版された著作権法の入門書としては、当然この法改正を押さえる必要があると思う。
これを押さえていない為、出版から1ヵ月もたたないうちに本書は古びてしまうのだ。
このため、本書は入門書としては薦めることができない。
入門書であるからこそ、きちんとして欲しいと思う。
とても残念だ。 |
関連本棚: |
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ogijun
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著作権を確立した人々―福沢諭吉先生、水野錬太郎博士、プラーゲ博士… (成文堂選書)
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著者: |
大家 重夫 |
出版社: |
成文堂 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
初版が発行されてから1年も経たないうちに第2版が出版されたが、第2版といっても、第1版の誤植や間違いを訂正し、新たに第五章(全部で22ページ)を加えただけのもの。
「第2版のはしがき」によると、旧版が品切れしたので、改訂版を出すことになったらしい。それなら、誤植や間違いの訂正にとどめて増刷という扱いにすればいいだろう。
第2版で新たに加わったのは第五章であるが、個々の文章は初版の出版より前の1996年〜1997年に「JUCC通信」および「久留米大学法学」に掲載されているものなので、本当に本書に加える必要があったのなら初版の時でも加えることはできたはずである。また、内容的にも著者と親交のあった人たちばかりで、本当に加える必要があったのか疑問に思う。
旧版は日本で著作権がどのように確立されていったかを考える上では、とても参考になる本であったので、継続して出版されることは基本的には歓迎なのだが、旧版を購入した者としては、このような安易な改訂版の出版には少々納得しがたいものがある。 |
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copyright
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著作権を確立した人々―福沢諭吉先生、水野錬太郎博士、プラーゲ博士… (成文堂選書)
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著者: |
大家 重夫 |
出版社: |
成文堂 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
明治から戦後にかけて、日本ではどのようにして著作権が定着していったかを、福澤諭吉、水野錬太郎、プラーゲの3名を中心に纏めている。
日本の著作権の歴史という意味でも興味深いが、特にプラーゲ旋風を取り上げた第四章は、現在の著作権管理事業法の抱える問題を考える上で、参考になる。JASRACがどのようにして設立したのか、本書に詳しく書かれている。
なお、現在入手できるのは第2版。 |
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copyright
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情報は誰のものか?
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著者: |
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出版社: |
青弓社 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
書名は「情報は誰のものか?」ですが、内容はデジタル・ネットワーク環境下での著作権について、様々な立場から取り上げたもの。執筆陣も非常に豪華だと思う。
様々な立場とは言え、基本的にはデジタル・ネットワーク環境下での著作権の拡大に対して反対、もしくは慎重であるべきだというスタンスは共通しているので、私にとってはとても参考になった。
お勧めの1冊。
ただ1つ残念だったのは、前書きや後書きがなく、個々の論文を集めただけの本書の構成。
せっかくこれだけの論者を集めたのだから、どのような趣旨でどのような論者を集め本書を編集したか、編者としてのスタンスを打ち出して欲しかった。 |
関連本棚: |
copyright
umiuma
G.C.W.
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編集者の著作権基礎知識
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著者: |
豊田 きいち |
出版社: |
日本エディタースクール出版部 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
著作権
出版
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コメント: |
「編集者」と銘打ってあるので、実際の編集作業を行う上で参考になるよう、ポイントをまとめて説明しているが、編集者でない人が読んでも参考になる。
本書を読むと、編集・出版という仕事が、いかに沢山の著作物を使用しているのかということがよく分かる。
出版界の人は、最低でもこの本を読んでから著作権について語って欲しい。 |
関連本棚: |
copyright
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インターネット時代の著作権―もうひとつの「人権」 (2004年版)
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著者: |
岡本 薫 |
出版社: |
全日本社会教育連合会 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
同じ著者の<a href="/copyright/4004308690">著作権の考え方 (岩波新書)</a>を評価する人は多いが、その後に出版された本書を読むと、印象が変わるのではないか。
本書は毎年改版が出されているものの最新版だが、本書の基本的な部分は著者が文化庁著作権課長時代に書かれており、権利者よりのスタンスでに立ったものである。。
著作権は「人権」だということをとても強調している点も、非常に違和感を感じる。 |
関連本棚: |
Copy&Copyright
copyright
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知っておきたい情報モラルQ&A (岩波アクティブ新書)
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著者: |
久保田 裕, 佐藤 英雄 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
1 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
いわゆるよくある、「あれもやってはいけない」「これもやってはいけない」という内容である。
なお、私は著作権を語る際に「モラル」という点を強調するやり方は好きではない。
「モラル」という点を強調すると、法で権利が及ばない範囲であっても「権利者が嫌がることはしてはいけない」というような結論に結びつきやすいからだ。
私的複製や引用など権利制限事項については、たとえ権利者が「やって欲しくない」と思ったとしても、誰もが自由に行えるはずだ。 |
関連本棚: |
copyright
KT
noon
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デジタル時代の著作権最新Q&A―「知らなかった」ではすまされない
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著者: |
酒井 雅男, メディアトゥデイ研究会 |
出版社: |
ユーリード出版 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
出版元は、画像編集ソフト、ビデオ編集ソフトなどを販売しているユーリードシステムズ(株)の出版事業部。コンピューターユーザーを主に対象としているためか、著作権だけでなく肖像権についても大きく取り上げている。
それにしても、このようなQ&Aものは「あれもだめ」「これもだめ」になりがちだが、本書も例に漏れずそうなってしまっている。 |
関連本棚: |
copyright
noon
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法と芸術
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著者: |
小笠原 正仁 |
出版社: |
明石書店 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
著者は大阪芸術大学の非常勤講師で、本書の「はじめに」によると「本書は、芸術表現の制作者(クリエーター)を目指す学生にむけた講義、「法と芸術」用に書き下ろしたもの」らしい。そのため、表現する側の立場からの記述が多く見られる。また、「表現の自由」について触れられているのも特長的である。 |
関連本棚: |
copyright
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みんなで考える著作権―著作権法セミナー
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著者: |
木下 一哉, 水野 晴夫, 吉田 茂, 日野 孝次朗 |
出版社: |
文芸社 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
内容的には、ごく一般的な著作権入門書であり、わかりやすく良くまとまっている。
著者はみな行政書士で、「著作権と行政書士」についての記述があるのが特徴的な点である。 |
関連本棚: |
copyright
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インターネットの憲法学
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著者: |
松井 茂記 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
「表現の自由」を重視する立場から、インターネット上の様々な問題について、法的な面の検討を行っている。
著作権侵害についても1章をさいている。 |
関連本棚: |
copyright
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クリエーター・編集者のための引用ハンドブック (ユニ知的所有権ブックス)
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著者: |
谷井 精之助, 北村 行夫, 宮田 昇, 豊田 きいち, 原田 文夫 |
出版社: |
太田出版 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
「引用」だけで1冊の本になってしまうのだから、著作権がいかに複雑で難しいかがわかるのではないか。
本書は「クリエイター・編集者のための」と銘打たれていることからよく分かると思うが、「クリエイター・編集者」は他者の著作物を利用する機会が非常に多いのである。自分が著作権者でありながら、同時に他者の著作物の利用者である、ということを自覚すれば、著作権の議論もまた変わってくると思うのだが。 |
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copyright
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