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警察庁から来た男
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著者: |
佐々木 譲 |
出版社: |
角川春樹事務所 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
珍しく警察庁キャリアも活躍する「道警」シリーズ第2弾。<br>
前作にあたる<a href="/%E4%BA%8C%E4%BB%A3%E7%9B%AE%E5%B9%B3%E8%94%B5/4758410453">うたう警官</a>から読んだ方が断然楽しめる。<br>
前作で出てきた佐伯と津久井の囮作戦が今回も伏線として登場、しかもこれが本筋ときれいにつながっている。秀作ミステリ。 |
関連本棚: |
森乃屋龍之介
二代目平蔵
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漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか? (光文社新書)
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著者: |
加藤 徹 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
漢文と日本人との関わりが楽しくわかる1冊。東アジア文化圏における、日本漢文の独自性についての指摘が面白い。江戸時代まで、漢文の訓点が学者一門の秘伝とされていたなんて知らなかった!他の漢字文化圏の国々の歴史を見れば、十分ありえる話なのだが…。 |
関連本棚: |
otto
二代目平蔵
Leiko
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普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓
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著者: |
岩村 暢子 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
クリスマスの食事に力を入れる家庭が一般的かどうかはやや疑問だが、お節の荒廃ぶりはなかなか寒々しい。まあ、家族があまり食べたがらないものに、積極的に費用・時間をかける主婦は減少傾向にあるだろう、という気はするが(まともに手作りしてもお節は2万円程度の費用がかかる)。ここまでくると、「お節がない家庭」の一方の担い手である夫の意見も気になる。<br>
<a href="/%E4%BA%8C%E4%BB%A3%E7%9B%AE%E5%B9%B3%E8%94%B5/4326652780">変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティング常識</a>と併せて読むと、筆者の言わんとすることがクリアに浮かび上がってくる。<br>
巻末の「とりあえず模範解答を言う主婦」というのは新しい傾向かもしれない。尤も、現実と乖離した模範解答をとりあえず口にする、というのは、男性でも増えているのかも。 |
関連本棚: |
柴田邦臣
増井
二代目平蔵
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慟哭の豆満江―中・朝国境に北朝鮮飢民を訪ねて
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著者: |
金 賛汀 |
出版社: |
新幹社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
これを読んで、曽野綾子さんのルポに「難民ビジネス」という言葉があったことを思い出した。社会主義を標榜する国ほど賄賂がまかり通る、この皮肉さ。 |
関連本棚: |
二代目平蔵
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巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)
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著者: |
高野 秀行 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
高野御大のアマゾン旅行が追体験できる旅行ルポ。意外にアマゾンって開けているのね、ということもわかって楽しい。思ったより文章が真面目なのは、もともと地球の歩き方シリーズとして刊行された一冊だからか。<br>
それにしても、蚊だのブヨだのの虫の脅威がものすごそう。私のような虫嫌いは一生行くことのない土地だろうな。 |
関連本棚: |
海の男
二代目平蔵
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なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか
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著者: |
藤原 智美 |
出版社: |
祥伝社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
タイトルに衝撃を受けて手に取った。分析的な内容を期待していただけに、筆者の考察と感想がメインでがっかり。筆者の感想にさして目新しさがないのも期待はずれ。<br>
しかし、学級崩壊の根本には幼児の知覚能力の著しい変質がある、という報告は見逃せない。5つまでの数が数えられないなんて恐ろしい。 |
関連本棚: |
二代目平蔵
さとほ
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赤ちゃんをさがせ (クイーンの13)
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著者: |
青井 夏海 |
出版社: |
東京創元社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
ほのぼのミステリ。作品の出来としては普通。良くも悪くも、読んでいて疲れない作品を書く作家さんです。<br>
「日常の謎」系、助産婦が探偵役と聞いて、ヒューマニズムあふれる女性が主役なんだろうな…と思っていたら、意外にも、狂言回しはがっちりした性格の女の子でした。こういう肩透かしが楽しい。 |
関連本棚: |
二代目平蔵
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変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティング常識
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著者: |
岩村 暢子 |
出版社: |
勁草書房 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
それなりに頷けるところもある家庭の食に関するレポート。毎日のお惣菜がなおざりな割に、パンやお菓子作りを厭わない主婦のメンタリティーや、学校の家庭科教育が及ぼす食生活への意識変革など、なるほどと思わせられる指摘も多い。<br>
しかし、随所に首をかしげたくなるような分析もある。特に、四人家族の食費が1ヶ月4万円では安い(幼児二人、外食費抜きで4万円あれば十分だと思う)、食卓にのぼる野菜がワンパターンで安い食材ばかり(旬の食材を使えば当たり前)、クリスマスにホールケーキを買わないことは家族崩壊(ホールケーキは値段が高いから買わない家庭も多かろう)、という指摘は、やや的外れであるように思う。<br>
要は、筆者の「これがスタンダードな家庭の食だ」というイメージがあまりにも曖昧模糊としているので、批判が場当たり的な印象が否めないのである。もずくなど、加工品として多く流通している食品を使うことは「手抜き」なのか。冷凍野菜でも、生産地にまで気を配って選択している場合は許容しないのか。全体の食事に対するレトルトの割合が何割以上なら異常と見なすのか。まずは、何をもって家庭の食卓の本来の姿とするかを、筆者は読者の叱責覚悟で、しかし客観的資料を用いながら提示せねばなるまい。<br>
なお、この本では全く触れられていないが、主婦の出身地及び最終学歴(はっきり言ってしまうと出身高校・大学のレベル)と食の相関は気になる。 |
関連本棚: |
stonechild
二代目平蔵
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讃歌
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著者: |
篠田 節子 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
現代小説
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コメント: |
マスコミとクラシックを題材とした社会派小説。芸術を安易に「癒し」という軸で裁いてしまうことの怖さ、そして芸術と大衆、消費ということについて、再考を促す一冊でした。 |
関連本棚: |
二代目平蔵
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