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トンカチと花将軍 (福音館文庫 物語)
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著者: |
舟崎 克彦, 舟崎 靖子 |
出版社: |
福音館書店 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
児童文学
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コメント: |
Get!「このおそろしさ世界一」の原典はこの本だったんだ。ヒヤリとしたりしたときに、ぼそっとコノオソロシサセカイイチとつぶやくことがあるんだけど…オッ!今地震があった…コノオソロシサセカイイチ…このフレーズはトンカチと花将軍によって、刷り込まれていたんだ。全部読み直したら、コメントの続きを書きます。
復刻されていたことを、教えてくださったLeikoさんに感謝。(05/5/2/01:21:02)<br>
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読了。ネコのヨジゲンの言葉「だれだって、自分以外のものを幸福にしながら、自分も幸福になっているのさ。」これは、賢治が、農民芸術概論綱要の序章で「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」と書いたことに通じていますね。久しく忘れていた考え方を思い出させてくれました。<hr>
7年の時を超え,購入してしまった。 |
関連本棚: |
おせの本棚
sa
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セレンディピティ物語―幸せを招ぶ三人の王子
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著者: |
エリザベス・ジャミスン ホッジス |
出版社: |
藤原書店 |
評価: |
3.6 |
カテゴリ: |
児童文学
図書館
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コメント: |
舌鼓に「したづつみ」のルビ(P.10)、「耳ざわりのよい」音楽(P.123)<br>
科学啓蒙書の類を読んでいると、「セレンディピティ」という単語に時折出くわす。真理を探究する科学者が思いも寄らない偶然から核心的な考えに至るという現象をこのように表現するらしい。「天恵」は「ひらめき」のようなもので、これとはニュアンスが異なる。例えば、アルキメデスがストーリーキング(←死語だ)を演じたのが「天恵」の方で、天文学者が、どうしも消しきれないノイズがあると電波技術者から相談を受けたことで、そのノイズこそビッグバンの背景輻射であり、宇宙がビッグバンから誕生したことの証拠の一つが見つかったというのが「セレンディピティ」の方である。<br>
この本は、その語源となったセレンディップという王国の三人の王子にまつわる話で、王国を救う鍵となるある詩が書かれた巻物を求めて諸国遍歴の旅に出た三人がそれを手に入れることはついに叶わないまま帰国したとき、思いもかけぬ偶然から、王国が救われることになるというのがその骨子。<br>
もっとも、その思わぬ偶然というものを引き起こしたのは、三人の「聡明」な王子(←本当に賢いのだ)のいろいろな行いの積み重ねであるから、凡人が単に「セレンディピティ」を期待したところで、唱歌(?)「待ちぼうけ」の再現にしかならない。<br>
しかし、凡人である私でさえ、ある事柄について知りたくて、いろいろな検索語を試しても情報を得られず、諦めかけていたところ、ある日、何の目的もなくWEBサーフィンをしていたら、あっさり見つかったなどという経験はある。そのような状況がまさしく「セレンディピティ」なのだ。 |
関連本棚: |
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冒険者たち――ガンバと十五ひきの仲間
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著者: |
斎藤 惇夫 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
4.5 |
カテゴリ: |
児童文学
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コメント: |
♪ガンバ、ガンバ、ガン♪ガン♪ガンバッ…
私のカラオケでの定番は、TVアニメ、ガンバの冒険の主題歌なのである。これを歌うと元気がふつふつと湧き上がる。本作品はその原作となったもの。アニメを先に見てから読んだので、エーッ仲間が全部で15匹もいるのは多すぎじゃないかと戸惑った記憶がある。原作よりアニメの方が好きということで-0.5点。でもね、ネズミ、いたち、オオミズナギドリなどの動物だけで語られる「海洋冒険小説」なんてC.カッスラーでも書けないよね。<br>
挿絵の薮内 正幸氏、惜しくも2000年に亡くなられてしまったが、山梨県に美術館<a href="http://yabuuchi-art.main.jp/index2.html">薮内正幸美術館</a>(リロードするたびに扉絵が替わります。)がある。毛の1本、1本、羽毛の1枚、1枚を丁寧に描いた挿絵がこれまた素晴らしい。いつの日か尋ねてみたい場所の一つに加えておこう。<br>
手元の本は、アリス館牧新社1975年6月30日の第11刷。岩波のとは表紙の絵の構図が違っている。これを書くために久々に本棚から引っ張り出してきたら、年月日不明の朝日新聞の「本の広場」に江森隆子(東京都立中央図書館司書)さんの書かれた紹介記事の切抜きが挟まっていた。<br>
アリス館牧新社って今どうなっているのでしょう。(2004/9/29 23:36:16)<br>
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DVDBOXを購入。今見てもぜんぜん古いという感じがしない。このアニメは名作だと思う。白イタチの<a href="http://tkfiles.storage.msn.com/x1pj74YG9-BfaL9HIXypbPGumBgWY3m-l9l0zOjwr0n4lKuSYYE9EL6eSZm9zlbpGrO0DoW5PzGTbsHVdm0c9K30nTvs2tWKYtTA4QqkJHm1-mZs9nw6m1PBg">ノロイ</a>は迫力あって怖いなぁ。<br>
でっぱつ(出発)という野沢雅子の「誤読ギャク」、今でも使ってしまう。周りからは、こいつ漢字読めねぇのかよと思われるけど、関係ぇねぇのさ、さぁでっぱつ!でっぱつ!<br>
斎藤さん、アリス館の社長に就任されたんだってことをブックレットを読んで初めて知った。 |
関連本棚: |
ゆの
ento
豆丸の既読小説(日本)
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コロボックル物語(1) だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ―コロボックル物語)
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著者: |
佐藤 さとる |
出版社: |
講談社 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
児童文学
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コメント: |
関連本棚に一つの登録もない!いったい君たち、この本棚に棲息する住人たちは思春期に何を読んでいたのかねっ!と一つ吼えてみたいところだが、世代の相違という奴なのだろう。しかし、読み継がれていることは事実なのは確かなところ。二本足で立ち上がるアマガエル、不意に目の端を横切る人影のようなものを目撃した経験を持つ人も多いに違いない。この作品の舞台は横須賀、近くの人は探してみるも良し。<br>
mさん、誰も知らない小さな国の登録ありがとうございます。また、Leikoさん、コメント楽しく読ませていただきました。<br>
私のコメントの冒頭の一文、喜んで撤回します。<br>
<li><a href="/Leiko">Leiko</a> コメントへのコメント失礼します。佐藤さとるは思春期より前に全集読破しております。大好きな作家の一人です。しかし児童書の悲しさ、あの頃は本はすべて「図書館から借りてくるもの」であったゆえ、所有していないので本棚登録はしていないというわけで。ちなみに『銀のほのおの国』も好きでした。神沢利子はどうしても『くまの子ウーフ』が有名なので、銀のほのおをご存知の方がいて嬉しいです。 (以上は旧本棚のコメント)<br>
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関連本棚: |
m
beel
Y.nabe
rono
ドリアン
asiataku
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コロボックル物語(5) 小さな国のつづきの話 (児童文学創作シリーズ―コロボックル物語)
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著者: |
佐藤 さとる, 村上 勉 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4.4 |
カテゴリ: |
児童文学
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コメント: |
前4作をうまくまとめたコロボックル物語の完結編。「終った」というより「これから」に夢が膨らむ。<br>
アパッチ先生(作品中で由来の説明があるが、今時アパッチというと軍用ヘリかWebサーバーでしょう←自分だけ?)というネーミングなど、古さを感じさせる部分もあるので、最近の小・中学生にはとっつきにくいかな。<br>
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関連本棚: |
m
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優しさごっこ (新潮文庫)
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著者: |
今江 祥智 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
児童文学
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コメント: |
離婚した画家のとうさんと娘のあかり、飼い犬のタマテバコ。京都を舞台に2人と1匹を取り巻く人たちの心の交流を暖かく描いた作品。今江祥智の料理、食事へのこだわりもしっか盛り込まれている。何回読んでも飽きない心を癒されるお気に入りの1つ。<br>
<a href="http://storage.msn.com/x1pHWbealB97NPnhMfASuTkQxAPQxXs1wTCyPepM8H-WaxJ_ibCx2j3R0t4mEjFVsbxFQsOc1HvvYsfqBo6Glj5il_QNLXPUotX4wBQ7bzLvKDgLK6YPsNmK6_sHRaRIrIe">書影はこちら</a><br> |
関連本棚: |
香澄
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冬の光―続・優しさごっこ (新潮文庫)
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著者: |
今江 祥智 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
児童文学
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コメント: |
<a href="/%E3%82%82%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%93%EF%BC%92_deleted000_deleted000/4101002118">優しさごっこ</a>の続編。<br>
<a href="http://storage.msn.com/x1pHWbealB97NPnhMfASuTkQ9uEQc28Y2pnMa2CDQWTavNScbZxj__be-p1wxLZcSGU0txfumZqT5eW-e3DPLpunRxo95_kj9nZn88oljKX1lBjyHFXVl3s0e3hzFW1eRNb">書影はこちら</a> |
関連本棚: |
あくび こきぞう
kimbook
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ぽっぺん先生と帰らずの沼 (ぽっぺん先生物語)
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著者: |
舟崎 克彦 |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
児童文学
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コメント: |
食物連鎖のことがよくわかります(^^;<br>
ぽっぺん先生は独活(うど)大学の生物学の先生。大学構内にある「帰らずの沼」における生物の生存競争についての締め切り間近の原稿を抱えています。<br>
なぜかウスバカゲロウになった(かなり唐突ですが)先生は、食べられると食べた動物に姿を変えて、次々と沼の食物連鎖をたどっていきます。人間に戻るには人間に食べられるしかないのですが・・・。<br>
ぽっぺん先生が人間と動物それぞれの視点を通してみる弱肉強食の世界が、うまく表現されています。<br>
同じ著者の「トンカチと花将軍」も持っていたのですが、どうやら紛失してしまったようです。トンカチという名の主人公、サヨナラという名の犬などの変な名前に始って、意表をつく話が面白かったような、ああっ記憶が薄れています。<br> |
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銀のほのおの国 改訂版 (福音館創作童話シリーズ)
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著者: |
神沢 利子, 堀内 誠一 |
出版社: |
福音館書店 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
児童文学
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コメント: |
手元にあるのは、昭和51年1月発刊の講談社文庫版。トナカイと青イヌの戦いに巻き込まれた二人の兄妹の目を通して、「正しいこと」とは何と問い掛けてくる。みんなそれぞれ、生きている理由、そして死んでいく理由があることが語られている。一方的な悪が存在しないので、数々の登場人物の誰に感情移入するかは読者に委ねられている。私は、ニンジン掘りが好きだった。巨人皮はぎが凍てついた湖に青イヌを巻き添えにして沈んでいく場面には胸を打たれる。青イヌ=狼という点で、根っこの部分では「もののけ姫」に通じるところがあるのかもしれない。小学校中学年からの読み聞かせにいい作品ではないかな。読んだのは高校生の頃。 |
関連本棚: |
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