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ディスプレイのなかの青空
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著者: |
藤原 智美 |
出版社: |
白水社 |
評価: |
3.8 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
芥川賞作家によるエッセイ集。<br>
講演者(著者)が聴衆(読者)に語りかけるというスタイル。表題の「ディスプレイの中の青空」とは何も入力信号がないときにモニターテレビに映し出される青い画面のこと。モニター上に映し出される膨大な情報を疑問も持たずに受け入れているが、それは「青い画面」を「青空」と錯覚してるようなものではないのか、そんな著者の想いが綴られている。<br><br>
第4回オリジナルの力/記号化された自己<br>
カフカの手紙とインターネットの比較から、交通VS通信のバトルが見えてくる では<br>
かつて便箋、封筒、筆記用具を選んで書いたラブレターが、今や電子メールで簡単に送られるようになったように、個の息遣いというような余計なものを一切排除して、いろいろなものが情報化してしまった。人の絆がいともたやすく「削除」できて(されて)しまうだけに、より多くの情報を求めそれに溺れてしまう、というようなことが述べられている。<br>
片時も携帯を離さない人々を見ると、なるほどと思えてくる。 |
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しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 (新潮文庫)
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著者: |
泡坂 妻夫 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ぜひ読みたい。<br>
本書と<a href="/%E3%82%82%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%93%EF%BC%92_deleted000_deleted000/4488402119">11枚のとらんぷ (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)</a>、<a href="/%E3%82%82%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%93%EF%BC%92_deleted000_deleted000/4434038656">ZERRO</a>をAmazonに注文した。o(^o^)o ワクワク<br>
コメント欄にISBNを書くと、勝手に登録されてしまった。しかも、11枚のトランプの方はエラーになってしまったので、登録し直した。何か、不思議。<br>ZERROの表紙、何色が来るのかな。 |
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もつくん
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スペースシャトルの落日~失われた24年間の真実~
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著者: |
松浦 晋也 |
出版社: |
エクスナレッジ |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
スペースシャトルの初飛行から24年。ポストアポロ、コスト削減のため翼を持つシャトルを開発したのはいいけれど、それがかえって仇となり、2度の大事故を起こすわ、打ち上げスケジュールは狂うわ、とんでもない金食い虫に変貌してしまったというお話。アメリカは2010年でシャトルから手を引くというのだが、例の宇宙ステーションの維持管理はどうするのだろう。<br>
<br>
< 宇宙探査 ><br>
シャトル打ち上げ、予定通りは42% キツツキの妨害も<br>
2005年07月16日12時01分(朝日新聞)<br>
これまで113回打ち上げられたスペースシャトルのうち、予定通りに打ち上がったフライトは42%にすぎない——。こんな集計結果を15日付の米ヒューストン・クロニクル紙が伝えた。<br>
同紙によると、打ち上げが少なくとも1日以上遅れたのは66回。そのうち37回は1度だけの延期だったが、4度以上延期が繰り返されたフライトも5回あった。<br>
延期の理由は、天候悪化が41件で最も多く、エンジンの異常が18件、シャトル本体の異常が16件だった。95年7月に打ち上げられたディスカバリーは、キツツキが外部燃料タンクの断熱材に200個もの穴を開けたため、当初の予定が1カ月ほど遅れた。<br>
今回、日本人飛行士の野口聡一さん(40)らが搭乗するのもディスカバリーで、13日(日本時間14日)の打ち上げ予定時刻の約2時間20分前に延期が決まった。過去にはもっと打ち上げが近づいてから決まった例もあり、少なくとも26回が予定時刻前20分以内に延期決定となった。94年のエンデバーは打ち上げ1.9秒前にエンジンの異常が見つかった。<br>
米航空宇宙局(NASA)シャトル計画副部長のウェイン・ヘール氏は「宇宙へ行くのは空港で飛行機に乗るのとは違う。非常に難しいことだ」と話している。<br><br>
うーん、NASAは何を開き直っているのだ。<br>
<br>
シャトルあす宇宙へ、センサー異常未解明のまま<br>
2005年 7月25日 (月) 16:02<br>
【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=滝田恭子】米航空宇宙局(NASA)は24日、センサー系の異常で延期しているスペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げについて、「センサー4個のうち1個が異常でも決行する」との方針を明らかにした。 (読売新聞) <br>
<br>
無事帰還できてよかったです。「宇宙に修理しに行ったようなシャトル」(朝日新聞素粒子)とはうまいことを書く。
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紅い十月
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明解演習 線形代数 (明解演習シリーズ 1)
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著者: |
小寺 平治 |
出版社: |
共立出版 |
評価: |
4.1 |
カテゴリ: |
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コメント: |
固有値、対角化のあたりを勉強中。<br>
私の加齢による計算力低下のため、一発で答にたどり着くことがほとんどない。そんなときに本書では、途中経過が詳しく書かれているから、どこで計算間違いをしたのか照らし合わせて知ることができるので助かる。<br> |
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石に話すことを教える
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著者: |
アニー ディラード |
出版社: |
めるくまーる |
評価: |
2.5 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
中国の「馬に歌うことを教える」話のようなものかと、題名借りをしてしまいました。表紙も洒落ていたし。<br>
本書は14の自然(身近な石、イタチから、極地探検、皆既蝕のような大自然まで)をテーマに、ディラードが気分の赴くまま筆を走らせたエッセイ集で、中国の説話とは何の関係もないのでした。<br>
悪くいうと、ディラードの心象風景があまりにもあっちこっちに飛んでいるので、話の脈絡を追いきれないときがあります。<br>
表題の「石」も最初に、石に話すことを教えている男がいると書いたまま、彼女の思考は「沈黙」へと向かい、最後まで「石」にはもどって来ないので、なんだか置いてけぼりにされたような戸惑いを覚えました。<br>
このように、各章のタイトルは、きっかけに過ぎないので、私のように身構えて読むと疲れてしまいます。午睡のお供にして、うつらうつらしながら読むといいのかもしれません。 |
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応用数学
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著者: |
田河 生長 |
出版社: |
大日本図書 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
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コメント: |
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関連本棚: |
坂本 春夫
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シベリア鎮魂歌 香月泰男の世界
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著者: |
立花 隆 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
香月泰男という画家がいた。敗戦を満州で迎え、そのまま旧ソ連によってシベリアに抑留、強制労働という経験をして昭和22年復員。<br>
彼はその体験をもとに、四半世紀にわたって57点の油彩画からなるシベリア・シリーズという作品群を残した。<br>
本書は、このシベリア・シリーズについて立花隆が行った講演の記録である。巻頭と巻末に全作のカラー図版、本文ではモノクロであるが、立花が語っている作品やそれに関する図版がすぐ下に添えられていて、とてもわかりやすい。<br>
1970年に、香月泰男名で「私のシベリヤ(ママ)」が文藝春秋から刊行されているが、これは立花隆の手になるものということで再録されている。<br>
著者のいうように、香月の作品は図版ではその迫力を到底伝えきれないので、機会があれば、実物に是非接してもらいたい。<br>
なお、本書の表紙は、晩年の「日の出」という作品。 |
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体にいい寄生虫―ダイエットから花粉症まで
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著者: |
藤田 紘一郎 |
出版社: |
ワニブックス |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
マリア・カラスは、サナダムシをそのお腹の中に飼って、二ヶ月で40kgのダイエットに成功したのに、日本人は効果が出ないんですって。<br>
藤田先生たちが自身の体をもって実験したところ、最初は体重が減少するものの、しばらくすると逆に増えてくるんだそうな。<br>
寄生虫を飼っていると、花粉症やアトピーにならないという先生の主張も本書で読めます。 |
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筆順の解明
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著者: |
江守 賢治 |
出版社: |
日本習字普及協会 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
王羲之や小野道風、聖武天皇等の書の筆の運びから、漢字の筆順を考察した本。したがって、学校で教わった筆順とは異なる字も少なからずある。著者は、筆順が異なっていても明らかな間違いを除いて(必を心にノを書くなど)、いく通りかの筆順があるという立場なので、普段書き慣れている漢字の筆順が異なっていても安心。(私の場合、「明らかな間違い」で書いている漢字が結構あって、小・中学校当時の国語の先生を恨むのであった。漢字なんてトポロジー的にあってれば○してくれたからなぁ)<br>
カタカナのユは、<a href="http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%E6&kind=jn&mode=0&base=1&row=4">由に由来</a>するとされているが、これは筆順からありえなく、ユの元の漢字は弓であるという著者の主張には説得力がある。<br>
惜しいことに、ワープロ原稿をそのまま本にしたようなつくりなので印刷が鮮明でなく、また、レイアウトもプロの手が入っていないと思われ、ページ内の本文と図表とのバランスが悪い。<br>
冠婚葬祭で、名前とか住所とか書くのが恥ずかしい自分としては、まずは筆順だけは正しくしようと思った。 |
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ギリシア文字の第一歩―読み方、書き方、歴史
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著者: |
谷川 政美 |
出版社: |
国際語学社 |
評価: |
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カテゴリ: |
図書館
語学
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コメント: |
この本を借りた理由として最も適当なものを、次のア〜オから一つ選び、その記号を書け。<br>
ア ギリシアへの旅行を計画したため<br>
イ ギリシア語の新約聖書を読むため<br>
ウ ギリシア人の女性と交際するため<br>
エ ギリシア文字の書き順を知るため<br>
オ ギリシア雑貨を直接購入するため<br>
<br>
正解はエ<br>
私のσとπの書き順が違っていた。ξはなかなかバランスが難しい。 |
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フォトサイエンス化学図録
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著者: |
数研出版編集部 |
出版社: |
数研出版 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
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コメント: |
どうしても暗記中心になりがちな無機・有機化学ですが、この本であれば視覚情報も加味されるので覚えやすくなります。 |
関連本棚: |
うち
stonechild-2
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化学IB・IIの新研究―理系大学受験
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著者: |
卜部 吉庸, 渡辺 格 |
出版社: |
三省堂 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
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コメント: |
普通の受験生にはオーバースペックな参考書です。単に暗記するだけでは気がすまい、化学反応が起きる背景を理解し納得した上で覚えたいという人には非常に役立ちます。ここに載せたのは旧課程用なので、新課程で化学を学習している人は注意してください。 |
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力学 (裳華房テキストシリーズ―物理学)
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著者: |
川村 清 |
出版社: |
裳華房 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
物理学
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コメント: |
微分方程式を立てるのに苦労しております。高校物理とはやはりふいんき(なぜか変換できない)が違うなぁ。<br>
ツッコミ無用! |
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syn
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クレーン男
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著者: |
ライナー チムニク |
出版社: |
パロル舎 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
絵本
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コメント: |
原題はDer Kran。電車男の二番煎じのようなタイトルですが、刊行はこちらの方が先(2002/02)です。<br>
高さ49mの荷役用クレーンに惚れこんでしまいクレーンに上ったっきり降りようとしない青い帽子のオトコと、下界の人々とのやりとりが、シニカルな文章と簡潔な線画で表現されています。<br>
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