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(214/243)冊
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ロスト・トレイン
ロスト・トレイン
著者: 中村 弦
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 謎解きの部分も秀逸な、大人の冒険小説。ファンタジー+ミステリ+鉄道が融合するとこんな小説ができるのね、と驚いた。<br> 私はこの作家のデビュー作も読んでいるが、格段にうまくなったと感じる。次作も期待!
関連本棚: 三代目平蔵
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御師(おんし) 弥五郎―お伊勢参り道中記
御師(おんし) 弥五郎―お伊勢参り道中記
著者: 西條 奈加
出版社: 祥伝社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 江戸時代の旅行コーディネーター兼添乗員”御師(おんし)”が主人公の、異色のロードノベル時代小説。<br> 恋あり、友情あり、裏切りあり。しかもあとあとまで利いている伏線も見事。巧みな時代小説だった。満足。
関連本棚: 三代目平蔵
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楠の実が熟すまで
楠の実が熟すまで
著者: 諸田 玲子
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング)
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 良質のエンタメ時代小説。題材は面白そうなのに、どうも肌が合わない小説が多かった諸田作品だが、これは素直に面白かった。<br> 女隠密と帯にあったので、てっきり職業的隠密の話かと思っていたら、俄仕立ての郷士の娘が主人公。良い意味で初っ端から裏切られた。
関連本棚: 三代目平蔵
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ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄
ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄
著者: 白戸 圭一
出版社: 東洋経済新報社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 学生時代にアフリカに魅せられ、特派員としてアフリカ駐在を経験した新聞記者による、良質のノンフィクション。誤字脱字が目立ったのが惜しまれる。<br> 資源が豊富だからこそ生じる貧困と格差、暴力の負の連鎖が、アフリカで長らく暮らした筆者ならではの言葉で描き出されている。<br> 経済成長著しいアフリカだが、国全体が豊かになり、生活水準が大幅に向上するという状態からは程遠い。アフリカの現状は極端かもしれないが、反面教師として、日本が学ぶべき点は少なくない。<br> 何より、アフリカの混乱が、日本の治安を直に脅かす可能性もある。<br> それにしても、中国がアフリカ諸国に接近しているのは知っていたが、無政府状態と言われるソマリアに技術者を派遣している中国企業があるとは思わなかった。<br> アフリカと東アジアの距離は、確実に縮まってきているのだろう。
関連本棚: 三代目平蔵
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ゲゲゲの女房
ゲゲゲの女房
著者: 武良 布枝
出版社: 実業之日本社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 水木しげるの妻の自伝。夫の才能を信じ続け、支え続けた女性の半生記である。<br> 一見古風な大和撫子なのだが、不遇時代の水木しげるを見て「夫は今に大物になる」と看破した感覚は尋常ではない。この布枝さんの人を見る目が、水木しげるの人生に相当プラスに働いたのではないかと思う。<br> 何より、この布枝さんがいなければ、水木しげるは陽の目を見る前に死んでいたであろう。死後、幻の天才漫画家として発掘されることはあったかもしれないが…。<br> 夫妻の写真も何枚か掲載されているが、年々味わい深くなっていく二人の姿が素敵である。<br> 読みやすく、それでいて平板でない文章も素晴らしい。
関連本棚: 三代目平蔵
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小鳥を愛した容疑者
小鳥を愛した容疑者
著者: 大倉 崇裕
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 文句なしの★5つ本。<br> 怪我で第一線を退かざるを得なくなった熟年敏腕刑事・須藤と、動物の知識については右に出るものがいない新米女性警官・薄の異色コンビが織り成す、コメディー要素たっぷりのミステリ。<br> 警察官としては規格外のキャラ、薄圭子が良い味を出している。須藤との会話はもうコントである。<br> 須藤の悪友である石松も素敵。<br> この作者はこういう軽いミステリを書かせると本当に上手い。<br> シリーズ化を熱烈希望!
関連本棚: 三代目平蔵
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私は赤ちゃん (岩波新書)
私は赤ちゃん (岩波新書)
著者: 松田 道雄
出版社: 岩波書店
評価: ★★★★★
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コメント: さすがに時代性が感じられる記述もあるが、筆者の主張の根幹は今でも全く古びていない。岩崎ちひろさんの挿絵も素敵。
関連本棚: tamio musina エリマキウサギ 三代目平蔵
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実さえ花さえ
実さえ花さえ
著者: 朝井 まかて
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
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コメント: 種苗屋を営む若夫婦を軸にした人情もの。心から花を愛でる人、投機目的で珍奇な花を得ようとする人、そして美しい草木を育てることに命をかける花師。花師の目を通して見る江戸の暮らしというのがとにかく新鮮で面白い。<br> 時代小説初心者はもちろん、一通り基本は押さえた中級者にも推薦できる佳作。
関連本棚: 三代目平蔵
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天山の巫女ソニン  2  海の孔雀
天山の巫女ソニン 2 海の孔雀
著者: 菅野 雪虫
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: シリーズ第2弾。シリーズ化する中でパワーダウンする作品も多いが、これは第1作以上の完成度。続編にも期待大。
関連本棚: 三代目平蔵
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銀二貫
銀二貫
著者: 高田 郁
出版社: 幻冬舎
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 寒天問屋に拾われた少年の成長を描く、ハートウォーム時代小説。<br> ヒロインの真帆、主人公の無二の友となる梅吉など、脇を固める人物の肉付けも良い。<br> 寒天の薀蓄も盛りだくさんで、その点でも十二分に楽しめた。
関連本棚: 三代目平蔵
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オルファクトグラム(上) (講談社文庫)
オルファクトグラム(上) (講談社文庫)
著者: 井上 夢人
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 久々のミステリ5つ星。姉を殺した犯人に殴られて以来、嗅覚を視覚化して捉えられるようになった主人公。この設定が秀逸で、最後まで引っ張られるようにして読んだ。
関連本棚: のし 三代目平蔵
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聖域
聖域
著者: 大倉 崇裕
出版社: 東京創元社
評価: ★★★★★
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コメント: 山岳小説とミステリがうまく融合した長編。前々から注目していた作家だけに、ついに傑作が出てきたな、と嬉しい。<br> それにしても作者が大学時代に山岳同好会に籍を置いていたとは。てっきりオチケンに所属していたものと思い込んでいたが…。
関連本棚: 三代目平蔵
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症例A (角川文庫)
症例A (角川文庫)
著者: 多島 斗志之
出版社: 角川書店
評価: ★★★★★
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コメント: 精神医療をテーマにした長編小説。この作者のことなので、精神医療とがっぷり四つに組んだ作品なのだろうと思っていたら、(問題となる精神疾患の解釈について)途中からちょっと違った方向に進んでしまった。個人的な好みの問題に過ぎないかもしれないが、その点ではかなり肩透かしをくらってしまった。<br> 国立博物館の宝物についてのサイドストーリーは文句なく面白い。精神医療と文化財という組み合わせに、筆者の力量を見た。
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七人の敵がいる
七人の敵がいる
著者: 加納 朋子
出版社: 集英社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 加納朋子がPTA小説を書く日が来ようとは…!<br>
関連本棚: 三代目平蔵
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夜と霧 新版
夜と霧 新版
著者: ヴィクトール・E・フランクル
出版社: みすず書房
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 並みの体験記とは一線を画す、精神科医によるアウシュビッツ考察記。極限にあっても人間への洞察を忘れないことが、かろうじて筆者の正気を保っているようにも思われる。これが「知」の本領ではあるまいか。
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あたり―魚信
あたり―魚信
著者: 山本 甲士
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
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コメント: 三丁目の夕日や墨攻などのノベライズも悪くはないが、やはりオリジナル小説というのはわくわくの度合いが違う。よっ、待ってました!<br> 釣りを通じて起きるささやかな日常の奇跡を描いた、書き下ろし連作集。相変わらずうまい。最後の締め方がいかにもこの筆者らしい。
関連本棚: 三代目平蔵 本の虫
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黒百合
黒百合
著者: 多島 斗志之
出版社: 東京創元社
評価: ★★★★★
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コメント: この作家さんのファンなので、新刊が出ただけで舞い上がってしまう。<br> 本の中に立ち込める独特の空気がたまらない。<br> 戦後ほどない六甲が舞台のミステリ。ただ、今回は読者のミスリードを誘おうとする余り、蛇足な描写が目立つのが残念。<br> あの描写がなくても、私などはすっかり「してやられた」のだが。
関連本棚: 三代目平蔵 nozz2008
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天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺
天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺
著者: 菅野 雪虫
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
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コメント: 巻を重ねるごとに目が離せなくなるアジア系ファンタジーの傑作。<br> 登場人物がそれぞれ成長しているのが嬉しい。<br> 今から五巻が待ちきれません!
関連本棚: 三代目平蔵
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天山の巫女ソニン 1 金の燕
天山の巫女ソニン 1 金の燕
著者: 菅野 雪虫
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
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コメント: 某書評で絶賛されていたので手に取った一冊。児童文学と侮るなかれ、大当たりでした。主人公は、下界に戻されたおちこぼれの巫女ソニン。友情あり、陰謀あり、の王道ファンタジーを堪能したい人は是非。
関連本棚: 三代目平蔵
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宇津木魂 女子ソフトはなぜ金メダルが獲れたのか (文春新書)
宇津木魂 女子ソフトはなぜ金メダルが獲れたのか (文春新書)
著者: 宇津木 妙子
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
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コメント: 宇津木妙子とはいかなる人物か、興味がある人には是非一読をお勧めしたい。<br> 指導者哲学もさることながら、シンプルで素直な文章に好感を持った。筆者本人のお人柄であろう。<br> 指導者哲学については、シンクロの井村雅代さんと非常に共通点が多いのが印象的だった。<br> 女性のスポーツでも、女性が指導者となるには、高くて険しい壁があることを、改めて感じる。
関連本棚: 三代目平蔵
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