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親鸞 (上)
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著者: |
五木 寛之 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
わたしは案外?求道的なので、常にどう生きるのが正しいのか、自問自答しています。「世俗の中で苦悩しながら正しい道を求める」ことは間違いではないと、思えました。
京の庶民の生活ぶりの悲惨さが生々しくて、途中気分が悪くなったりショックを受けたりしましたが、これまで歴史小説は平家物語をはじめ、貴族や武士などの上流?支配者階級の物語が多かったのだと気がつきました。
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関連本棚: |
絵里
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両性具有の美 (新潮文庫)
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著者: |
白洲 正子 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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カテゴリ: |
ら行
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コメント: |
知人の薦めで読みました。日本には実は古来から男色の風習・歴史があり、一種の美学でもあったことをあぶり出しています。私は同性愛者ではないので驚きました。著者は女性で能に造詣が深く、随所に世阿弥の風姿花伝を引用、「秘すれば花」「初心忘るべからず」の本当の意味も、なるほどです。リズム感ある名文です。ところで実は秩父のある禅寺に大きな天狗の面がかかっていたことが気になり、のどに刺さっていた魚の小骨のようになっていました。本に天狗の話が出ていて思わぬ手がかりを得て、小骨がスッととれていく心持ちでした。天狗は面白い存在で、怖いだけでなく滑稽さ傲慢さなど多様な面も持ってます。ちなみに後白河法皇は「日本国第一の大天狗」と呼ばれたそう…さらなる余談でこの法皇に保元の乱で敗れた崇徳上皇は、流罪となった恨みから天狗と化して後世に災いをもたらしたという伝説もあります。大変に興味深く面白かったです。もう一度読もうかな。 |
関連本棚: |
絵里
軒先つばめ
hirschkalb
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悪人
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著者: |
吉田 修一 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
「アンタ、大切な人はおるね?その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなってくるような人たい。今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。…(中略)…そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ」…人の行動と本心は他人から推し量れず、また本人さえも気づかない本質から出る。地上波で映画を見て、たまらず、今日原作400Pを帰宅後に一気読みしました。映像が本を裏切らない、妻夫木聡と深津絵里の演技は素晴らしかったです。 |
関連本棚: |
nikkoro
ふみえ
森乃屋龍之介
kmr
kasta
きのう
OKETA
go.tekuteku
絵里
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ベラルーシの林檎
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著者: |
岸 恵子 |
出版社: |
朝日新聞 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ロシア、東ヨーロッパ方面に興味を持ち、旅をするきっかけともなった本。単なる軽い旅行記とは違い、異文化(フランス人監督)と結婚した岸恵子さんが繊細な感性と強い精神を持って乗り越えていく姿に憧れた |
関連本棚: |
ちょし
絵里
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冗談
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著者: |
ミラン クンデラ |
出版社: |
みすず書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ヨーロッパの至宝、最上級の文学… |
関連本棚: |
Azu
さとほ
絵里
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でんでんむしのかなしみ
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著者: |
新美 南吉 |
出版社: |
大日本図書 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
誰もが背中に殻いっぱいの悲しみを背負っている、自分は自分のペースで歩いていこうと思う。 |
関連本棚: |
takoyakim
絵里
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平将門 (上巻) (新潮文庫)
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著者: |
海音寺 潮五郎 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
都心に残っている首塚から化けて出てくるのも分かるような濃い話。一級品☆ |
関連本棚: |
絵里
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敗北を抱きしめて〈上〉―第二次大戦後の日本人
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著者: |
ジョン ダワー |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
大東亜戦争敗戦から立ち上がる日本人の姿は万華鏡のように複雑な様相であると、政治的な上層部から姿勢の人々の姿までを、大きな懐で抱きしめるような視点で描いてます。ピュリッツァー賞受賞、Amazonでも大変評価の高い本のようですが…わたしにはやっぱり辛い状況で途中で読めなくなりました。この頃から今の日本の繁栄を見れば、東日本大震災からもまた立ち上がる日も来るだろうと思えます。 |
関連本棚: |
ichiyu
増井
yuco
proro
寺脇 犬
suchi
牧野
絵里
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よくわかる「世界の神々」
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著者: |
インターノーツ |
出版社: |
PHP研究所 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
友達から借りた本。意外にハマッて面白かったです。ギリシャ神話からインドの神様まで、神様一人?につき1頁でユーモアを交えて分かりやすく解説してあります。民話や神話にはその国のベースになる考え方や世界観が入っていると思うので、文学を読む前に知っていることで理解も深まります。「名前を聞いたことがあってもどんな神様か分からない」そんな疑問を一通り解決してくれます。個人的には、2カ所ほどリスが登場して嬉しかった(´▽`) |
関連本棚: |
絵里
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モーリス (扶桑社エンターテイメント)
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著者: |
E.M. フォースター |
出版社: |
扶桑社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
映画では美少年ぶりばかりが話題になった気もするが、小説で読むとなかなか深い。1914年に書かれたのだが当時の社会情勢から出版されずに、実に50年以上経ってから上梓された。モーリスもクライブも原作では身分差階級差が存在し、また頭脳も能力も性格も全く違う役割を与えられている。作者のフォースターは、「私はこの作品をハッピーエンドじゃなければ書かない」と言っていたことが、それにしてもこのハッピーエンドはやはり切ない。
「人には逆らえず、逃げることができないその人の性質、性向、気質、人生、運命がある」と心に訴えてくる。イギリスのケンブリッジに行きたくなり1か月だけ語学留学をしてきました。外国に目が向くきっかけとなった一冊です。 |
関連本棚: |
絵里
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クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人姉崎等
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著者: |
姉崎 等, 片山 龍峯 |
出版社: |
木楽舎 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
作者はアイヌ民族最期の狩人。カムイというのはアイヌ語でクマであり神という意味。アイヌの人々は古くからクマと共存している。狩猟の後は伝統的なやり方できちんと弔う(祀る)。
学術調査とは違い、ひたすらクマと共存してきたアイヌの人の知恵にも驚いた。たとえば、クマが昆虫などを食べるために木を転がすとすごい量のキノコが出る。クマが歩いた後にもキノコが出る。振動が必要。 山で食べられるもの食べられないもの、サバイバル術。生き物の性質。
人を襲うクマはいわばはぐれ者で、通常はクマは限りなく草食に近く、人を襲うことなどなくひっそりと暮らしている。 人を襲ったクマは人をおそれなくなるため必ず殺さねばならない。さて、クマにおそわれた場合であるが、一番やってはいけないことが、逃げること。相手を威嚇するのが一番良いようだ。 なんか、たくさんの話がありすぎて、書ききれない。読み物としても一流。 |
関連本棚: |
whalebone
中学生はこれを読め!
偏食子ヤギ
絵里
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