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紫匂う
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| 著者: |
葉室 麟 |
| 出版社: |
講談社 |
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帯のキャッチから想像した内容と違って、至って爽やかないいお話でした。ぱっと見冴えない旦那が、ひたすら優しくてカッコ良くて強くて、出来過ぎなのに対し、昔の男が自己中心で未練がましいのが読んでいてとても痛々しい。読んでる自分も情けない気分になる。清々しくありたい。2014-037 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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邪馬台国 清張通史(1) (講談社文庫―清張通史)
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| 著者: |
松本 清張 |
| 出版社: |
講談社 |
| 評価: |
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| コメント: |
他の本を探していたら100円コーナーで見つけて思わず買ってしまった。古代から奈良時代末期は好きな時代のひとつ。物語より検証ものが好きで梅原猛や井沢元彦、関裕二はよく読むけど、松本清張は初めて。森鴎外も意外だったけど、物語作家が書く学術的な書きものは凄みがある。けど、ある時代を語るには時代の遡りと周辺のことも語る必要がある、との最初の断りは理解できるけど、邪馬台国のことより大陸や半島の難しい話ばかりで、興味があっても読みづらい。まあ、そもそも邪馬台国に関する文献が少ないのでやむを得ないが。魏志倭人伝に記載の倭と倭人は別物で、倭種の住む地域と倭国との見解は興味深い。2014-035 |
| 関連本棚: |
owada
shaolin
AkizoMickeyGo
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ちよの負けん気、実の父親 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)
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| 著者: |
佐藤 雅美 |
| 出版社: |
講談社 |
| 評価: |
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| カテゴリ: |
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| コメント: |
紋蔵シリーズは本もテレビも気に入っていて、文庫新刊をみかけておもわず買ってしまったけど、2011年の単行本化のときに図書館本を読んだようだ。けど、おもしろかった。どのエピソードもヒーローも悪者も出てこなくてなんかほっとする。江戸時代の民事訴訟についてとてもよく調べているなあと感心するのに加えて、物語としても短編の連作なんだけど短編の要素が少しずつ他と関連していて思わず引きずる作りに、うまいなあと感心してしまう。2014-033
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| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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幕末維新 消された歴史
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| 著者: |
安藤 優一郎 |
| 出版社: |
日本経済新聞出版社 |
| 評価: |
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| コメント: |
「武士の言い分 江戸っ子の言い分 」と言うサブタイトルに惹かれ、敗者の視点の目新しい真実を期待したけど、くどくどと薩摩も長州も、というより西郷も大久保も岩倉もギリギリの一か八かの勝負だったと書かれているだけで、残念賞。子母澤寛の勝海舟はあくまでも小説だけど、サブタイトルへの答えはそっちで十分だった。あっさり虚ろな丸一日で読了。2014-031 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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開国の使者 ペリー遠征記 (角川文庫)
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| 著者: |
佐藤 賢一 |
| 出版社: |
KADOKAWA/角川書店 |
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| カテゴリ: |
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| コメント: |
佐藤賢一さんは新徴組に続き2作目。よみやすい文体。
あくまでもペリー(アメリカ)の視点と主観で、日本遠征の目的や経緯、背景、そのことの国内外の影響が書かれていてとても新鮮。
また、日本の時代背景や政治体制・職制等も、ペリー(アメリカ)の
理解で描かれていてとても面白い。
ただ、日本がよく書かれすぎかな、とは思いましたが、日本人としての
自尊心もペリーの視点からくすぐられて心地よい。そんなに期待してなかったけど満足。
2014-029 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
reiko510の2014
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翔る合戦屋 (双葉文庫)
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| 著者: |
北沢 秋 |
| 出版社: |
双葉社 |
| 評価: |
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エッつ?なんだこりゃ。
奔る、があまりにも急にバイオレンスな方向に転換して悲しく終わったので、本作はどんな展開になるのかと恐る恐る読み進めましたが、またまた迎えた大どんでん返しは、育てた架空の人物が、史実との整合をとるにはどうにも処理しきれなくなってしまったので、なんだか無理やり終わらせた、といった印象です。イマイチ素直に読めませんでした。
2014-028 |
| 関連本棚: |
reiko510の2014
AkizoMickeyGo
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奔る合戦屋(下) (双葉文庫)
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| 著者: |
北沢 秋 |
| 出版社: |
双葉社 |
| 評価: |
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| カテゴリ: |
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| コメント: |
正直、上巻はほとんど面白みを感じられませんでした。主人公も家族もその郎党も、全員が品行方正で能力も高くて完璧すぎてまず違和感。合戦以外は変なホームドラマみたいに書かれていて、ますますあらゆることに完璧さを増した本作の面白みはどこなのか?、わかりませんでした。それが下巻、特に後半では一変。正直、下巻の感想は、「むいてない、、、」。だけど、結末を知りたくない想いにもかかわらず、一気に加速して読み終わりました。後味は決してよくありませんが、次を読まずにはいられません。
2014-027 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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クジラの彼 (角川文庫)
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| 著者: |
有川 浩 |
| 出版社: |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
| 評価: |
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| カテゴリ: |
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| コメント: |
いい年した大人が活字でベタ甘ラブロマ好きで何が悪い!いやー、まいった。相変わらずドツボハマりでそのとおり。事情があって更新遅れたけどあっというまに読み終わった。また、「海の底」「空の中」読み直したくなった。特に「国防レンアイ」。もうドツボ中のドツボ。横暴で気まぐれで、だけど好きでたまらない相手を、ひたすら思い続け見守り続け、たまにトンでもなく隙を見せるのに、実はガードが堅いのも我慢して、自分の都合の良い時だけ便利に使われることにひたすら喜びを見出し満足しようとする姿が、なんとも憐れで切なくて大共感!!!元気をもらった。恋するのっていいな。
2014ー025 |
| 関連本棚: |
iron_obu3120
AkizoMickeyGo
suchi
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学校では教えてくれない日本史の授業 2 天皇論
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| 著者: |
井沢 元彦 |
| 出版社: |
PHP研究所 |
| 評価: |
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| コメント: |
これまで他の著書で展開していた事柄のくりかえしでしたが、「授業」というだけあって丁寧に平易に語られていて、とてもわかりやすく読みやすく、改めての納得感も高いです。天皇論という巻名ですが、相変わらずの宗教論が中心。けど、本質的だと個人的にとても支持している。2014ー023 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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実朝の首 (角川文庫)
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| 著者: |
葉室 麟 |
| 出版社: |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
| 評価: |
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| コメント: |
このところ葉室さん何冊か読んだので、自分としては親和性の高いテーマの本書に気付いて購入。あれ?おかしいな。なんだかこの話知ってるぞ。うーん、どうも単行本化の時に、図書館本を読んだようだ。全く憶えていなかったけど読み始めたらすっかり憶えてた、期待したけどそれほど面白くなかったことも。この時代は永井路子さんの方がぜんぜんいい。炎環とか。葉室さんも創作時代物は良いけど、歴史物は結構期待を裏切られるな。並行して隣の部の部長にお借りして読んだ、「三浦大介とその一族」(学術書)の方がよっぽど面白かった。2014ー022【追記】図書館本ではなくて、本棚には登録がないけど同好の同僚に、随分前に文庫を借りたらしい。 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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スヌーピー―こんな生き方探してみよう (朝日文庫)
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| 著者: |
ほしの ゆうこ, チャールズ・M. シュルツ |
| 出版社: |
朝日新聞社 |
| 評価: |
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| コメント: |
つらいことがあると、少しずつつまみ読み。実はミッキーよりこっちの方が子供の時から好き。読んでる途中の本を持って出るの忘れて、間をつないでいて気がついたら読み終わってしまった。片思いは恋愛と異なり、破局もせずハッピーエンドにもならずに、一方的に思い続けることができる。相手の興味のある分野を学んだり、自分を磨いたり、相手への思いが、人を自然に素敵にする。いいこと書いてあった。癒しのバイブル。会社の手元に置いておこう。
2014ー020 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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インフェルノ (下) (海外文学)
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| 著者: |
ダン・ブラウン |
| 出版社: |
角川書店 |
| 評価: |
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| コメント: |
うーん、面白かったんだけど、読解力不足か、誰がなんの目的で、誰と誰が協力しているもかがよく理解できなかった。ドンデン返しの繰り返しが、それをさらに複雑にさせていたけど、そもそもそれはないだろうという、後からの状況説明に無理がありすぎるため?終わりもイマイチすっきりしない。楽しみにしていたけど、ちょっと残念。
2014ー018 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
.SHO
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/AkizoMickeyGo/4041105935
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| 著者: |
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| 出版社: |
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| 評価: |
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シャーロックホームズ以外、自ら好んで外国人作家を読むことはほとんどありませんでしたが、このラングトンシリーズはダヴィンチコード以来お気に入り。本作も同時並行で進行するストーリーと、建物名・人名・美術作品名等を理解するために、何度も読み返しながらとなり、多忙もあって時間がかかってけどとても楽しめています。取り上げられたテーマは、なんとなくもっともらしくてとても不気味。下巻も楽しみ。
2014ー017 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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愛のゆくえ (新潮文庫 フ 20-1)
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| 著者: |
リチャード ブローティガン |
| 出版社: |
新潮社 |
| 評価: |
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| コメント: |
ビブリアで意味深く取り上げられていた本書、昭和50年5月の二刷をいろいろあったけど読むことができました。本は何のために読むのか、人に貸したり勧めるときには何に意義を求めるのかを考えさせられました。栞子さんはこれを読んで何を感じたのか、ビブリア作者は何を暗喩したかったのか。「世のなかには、ひょっとすることが多すぎて、それに見合うだけの人間がいない」、とても意味深い一節でした。
2014-009 |
| 関連本棚: |
nue
AkizoMickeyGo
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闇に葬られた歴史
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| 著者: |
副島 隆彦 |
| 出版社: |
PHP研究所 |
| 評価: |
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| カテゴリ: |
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| コメント: |
いやー、面白かった。書かれている説にはほとんど違和感なく賛同。聖徳太子は他にもよく言われているけど、影武者徳川家康より遡った家康すり替わり説は初耳。なかなか斬新で納得感も高い。けど、何より自説に対する自負と他者批判は面白すぎ。取り上げられた何人か読んだけど、攻撃対象への凄い闘志と、逆に認めるひとへの贔屓には感心してしまう。大好きな司馬遼を「サントリー文化人」との批判も、面白すぎて享受。2014-005 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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風の軍師 黒田官兵衛 (講談社文庫)
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| 著者: |
葉室 麟 |
| 出版社: |
講談社 |
| 評価: |
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| コメント: |
葉室さんはこのところお気に入りの時代作家ですが、いわゆる歴史ものは初めて読みました。こういうのも書くんだ。けど、正直感想はいまいちですね。これまでの作品のような情緒的な美しい表現や清々しさが感じられない一方、なんかすごいこだわりというか思い込みを感じました。テーマや設定は隆慶一郎に似ているような気がしましたが、面白さやなるほどそうかも感は、隆慶一郎のほうが何枚も上手ですね。
2014-004 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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光秀の定理 (単行本)
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| 著者: |
垣根 涼介 |
| 出版社: |
角川書店 |
| 評価: |
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垣根さんは人生教習所に続く二作目。のっけから三浦道寸の辞世の句が出てきて、世の無常とか物事の理、人の価値といったこの作品のテーマが示される。時代小説というより、二人の架空の人物である友垣を通じて、人生教習所と同じようにものの見方、とらえ方を考えさせられる感じ。お説教は嫌いじゃないので、まずまず楽しめた。それにしても、光秀の不器用さ、生真面目には情けないくらい共感してしまう。
2014-002 |
| 関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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