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コンテンツ消滅 音楽・ゲーム・アニメ ペーパーバックス
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著者: |
小林 雅一 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
著者のスタンスはコンテンツ産業擁護派のようなので、私とはスタンスがだいぶ違う。著者の主張にいろいろとつっこんでいきたいのだけど、その前に文章自体に思いっきりツッコミを入れたくなってしまった。
というのも、普通の文章にいきなり英語が入ってくるからだ。しかも、日本語で書いたことを英語でもう一度言い換えているのだ。
例えば、「これが消費者の言い分pretensionである。」(14ページ)とか「別に違法行為illegal activityを勧めるわけではないが、」(27ページ)、「迷いhesitationは全くなかった」(36ページ)など。
でも、これらはまだおとなしい方で、「様々な業界から賛否両論arguments for and againstが聞かれる。」(56ページ)とか「産業としての栄枯盛衰ups and downs、文化・社会的な毀誉褒貶praise and censureを一通り経験してしまった」(81ページ)などは、もう一体何をやりたいのか私には理解できない。
本書は光文社ペーパーバックスという叢書の1冊なのだが、この英語交じりはこの叢書の方針のようだ。
「About Koubunsha Paperbaks」で、光文社ペーパーバックスの特徴として次のように書かれている。
「4.英語(あるいは他の外国語)混じりの「4重表記」
これまで日本語は世界でも類を見ない「3重表記」(ひらがな、カタカナ、漢字)の言葉でした。この特性を生かして、本書は、英語(あるいは他の外国語)をそのまま取り入れた「4重表記」で書かれています。これは、いわば日本語表記の未来型です。」
わたしは現在型の日本語表記の方が良いです。 |
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知財戦争 (新潮新書)
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著者: |
三宅 伸吾 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
知的財産権
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コメント: |
基本的に「知財立国バンザイ」のスタンスで書かれている。
著者は日経の記者なので、まぁ、そうなってしなうのも仕方ないかもしれない。
取り上げている事例の解説は、あっさりしすぎているし、権利強化の主張の紹介に過ぎず、正直物足りない。
新書なのでこの程度になってしまうのは仕方ないかもしれないが、ほとんど参考にならない。
ただ、エンタメロイヤーや知財族議員を取り上げている所などは、さすが新聞記者だとは思う。 |
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法と芸術
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著者: |
小笠原 正仁 |
出版社: |
明石書店 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
著者は大阪芸術大学の非常勤講師で、本書の「はじめに」によると「本書は、芸術表現の制作者(クリエーター)を目指す学生にむけた講義、「法と芸術」用に書き下ろしたもの」らしい。そのため、表現する側の立場からの記述が多く見られる。また、「表現の自由」について触れられているのも特長的である。 |
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このマンガを読め! (2005)
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著者: |
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出版社: |
フリースタイル |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
マンガ
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コメント: |
このミスのマンガ版であるが、面白いマンガが何かないかと思って買ってみた。
いくつか読んでみたいと思うようなマンガもあったし、夏目房之介氏らが書いた2004年トピックスや、2004年回顧座談会もなかなか面白かった。
しかし「2004年10大ニュース」を読んで、この本の評価を大いに下げてしまった。
私自身はマンガの熱心な読者ではないし、「このニュースが入っていないじゃないか」とか「これが10大ニュースに入っているのはおかしい」とか言うつもりはありません。これが10大ニュースだと言われれば、まぁそうなんだろうな、と思う程度です。
しかし、取り上げられたニュースについて、事実誤認や書き方はおかしいのではないかというのが3つありました。
まず1つ目は「2時間ドラマが「家裁の人」を無断引用」です。
何度も書いていますが、「引用」なら無断で行って何等問題ありません。
このニュースはむしろ「盗用」だとか「盗作」とすべきでしょう。
まぁ、それでもこの程度でしたらまだ許容範囲かもしれません。
次に「まんだらけ、原画流出の波紋」です。
漫画原稿を流出させたのはさくら出版。この見出しだとまんだらけ流出させたように読めてしまいます。
他にもこの解説は事実誤認が多い。
2003年秋、マンガ専門店のまんだらけでマンガ家の知らない間に原画が販売され、問題になった、いわゆるマンガ原画流出事件は、その後、弘兼憲史を代表とする約20人のマンガ家で結成された「漫画原稿を守る会」がまんだらけを訴訟する問題へと発展した。結局、まんだらけが原画をマンガ家に無償返却することで和解。
まず「漫画原稿を守る会」は訴訟を起こしていません。
訴訟を起こしたのは、弘兼憲史氏と渡辺やよい氏。
そして、まんだらけと和解したのは弘兼氏で、渡辺氏の訴訟は一審でまんだらけに賠償命令が出ましたが、まんだらけ側が控訴しており、まだ結審していません。
さらに言うと「漫画原稿を守る会」は5月に閉会しています。
この事件・訴訟についてはまとめサイトなどもあるので、ちょっと調べれば分かることなのに、これだけ事実誤認が多いと、著者が全然調べていないのではないかと疑いたくなる。
最後に私にとって一番許せないのは「マンガの貸与権で首相に陳情」
書籍・雑誌への貸与権の適用を含む著作権法改正案は第159回国会で成立しています。マンガ界にとっては、貸与権が成立したことよりも、主張に陳情したことの方が重要なんでしょうか?
3月30日、藤子不二雄A、さいとう・たかお、里中満智子、ちばてつや、弘兼憲史といった当代売れっ子マンガ家が小泉純一郎首相を訪れ、マンガにも音楽や映画と同様に著作権料を徴収できる「貸与権」を認めよ、と陳情した。
これも何度も書いているが、「貸与権」は報酬請求権ではありません。著作権料を徴収することもできるが、貸与を一切認めない、禁止することのできる、強力な権利です。
作家の権利は大切だが、著作権法が改正されるとこの業界が打撃を被ることは必至。
前述の通り、著作権法は改正され、1月1日から施行されます。さらに、貸与権料の徴収方法について、マンガ家・出版社側とレンタルコミック側との協議は決裂してます。
抵抗勢力がどう出るか、経過を見守りたい。
一番問題なのは「抵抗勢力」という書き方。何故レンタルコミック業者が「抵抗勢力」と呼ばれなければならないのだろうか。このようなレッテル貼りを行って、レンタルコミック業者を貶めることは、私には許せない。
このように10大ニュースのうち、3つのニュースには、事実誤認や問題のある記述がなされている。この部分を執筆したのは、ライターの木全公彦氏。木全氏はこの原稿を書く際にどれだけ下調べをしたのだろうか。正直言って、いいかげんなことを書いて欲しくないと思った。 |
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本の本
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インターネット時代の著作権―もうひとつの「人権」 (2004年版)
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著者: |
岡本 薫 |
出版社: |
全日本社会教育連合会 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
同じ著者の<a href="/copyright/4004308690">著作権の考え方 (岩波新書)</a>を評価する人は多いが、その後に出版された本書を読むと、印象が変わるのではないか。
本書は毎年改版が出されているものの最新版だが、本書の基本的な部分は著者が文化庁著作権課長時代に書かれており、権利者よりのスタンスでに立ったものである。。
著作権は「人権」だということをとても強調している点も、非常に違和感を感じる。 |
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Copy&Copyright
copyright
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著作権を確立した人々―福沢諭吉先生、水野錬太郎博士、プラーゲ博士… (成文堂選書)
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著者: |
大家 重夫 |
出版社: |
成文堂 |
評価: |
2 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
初版が発行されてから1年も経たないうちに第2版が出版されたが、第2版といっても、第1版の誤植や間違いを訂正し、新たに第五章(全部で22ページ)を加えただけのもの。
「第2版のはしがき」によると、旧版が品切れしたので、改訂版を出すことになったらしい。それなら、誤植や間違いの訂正にとどめて増刷という扱いにすればいいだろう。
第2版で新たに加わったのは第五章であるが、個々の文章は初版の出版より前の1996年〜1997年に「JUCC通信」および「久留米大学法学」に掲載されているものなので、本当に本書に加える必要があったのなら初版の時でも加えることはできたはずである。また、内容的にも著者と親交のあった人たちばかりで、本当に加える必要があったのか疑問に思う。
旧版は日本で著作権がどのように確立されていったかを考える上では、とても参考になる本であったので、継続して出版されることは基本的には歓迎なのだが、旧版を購入した者としては、このような安易な改訂版の出版には少々納得しがたいものがある。 |
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copyright
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知っておきたい情報モラルQ&A (岩波アクティブ新書)
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著者: |
久保田 裕, 佐藤 英雄 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
1 |
カテゴリ: |
著作権
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コメント: |
いわゆるよくある、「あれもやってはいけない」「これもやってはいけない」という内容である。
なお、私は著作権を語る際に「モラル」という点を強調するやり方は好きではない。
「モラル」という点を強調すると、法で権利が及ばない範囲であっても「権利者が嫌がることはしてはいけない」というような結論に結びつきやすいからだ。
私的複製や引用など権利制限事項については、たとえ権利者が「やって欲しくない」と思ったとしても、誰もが自由に行えるはずだ。 |
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KT
noon
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図書館への私の提言 (図書館の現場)
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著者: |
三田 誠広 |
出版社: |
勁草書房 |
評価: |
0 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
三田誠広氏による図書館バッシング(および図書館利用者バッシング)本。
下調べもほとんどしていないようだし、書いていることも作家の自分勝手な要求にすぎない。
ツッコミどころが満載で、どうしようもない。
ただ、三田氏は文化審議会著作権分科会の委員を務めているので、著作権法改正への影響は大きいので、売れない作家の戯言と切り捨てるわけにはいかない。
きちんと反論していかなければならない。 |
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