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寺田寅彦随筆集 (第5巻) (岩波文庫)
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著者: |
寺田 寅彦 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
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コメント: |
書影は<a href="http://tk.files.storage.msn.com/x1pHWbealB97NPnhMfASuTkQyYwBuW7x1BwIVWKbHDJfSzI6HNIXaenMuG86q2TFfK28ZqtPteoLnwAuC31wOTaB7AowXUxUV2upUpuWl-LZ6VoTYN-ncMYZ3UbngjPHAmsvRH1Cij4kcM">こちら</a> |
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Y.nabe
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いとしいたべもの
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著者: |
森下 典子 |
出版社: |
世界文化社 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
食
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コメント: |
日曜喫茶室に著者が出た回があって、そのときに紹介されていた本。本日、到着。<br>
パラパラっとめくったところ、放送で安野光雅が誉めていただけのことはある。著者の手による食べ物のイラストが見事だ。オムライスの卵やケチャップの色が、そうそうこんな色しているというほど見事に描かれている。眺めていると、その匂いまで感じることができそう。ああ、腹がすいてきた。(2006/10/29 16:30:34)<br>
<hr>
食べ物と密接に結びついている思い出、自分の場合はスイカジュースかな。ある日、父がジューサを買ってきてそれでスイカジュースを作ってくれた。作ってくれたのは良いのだが、砂糖の入れ過ぎで一口飲んだとたんに脳天に激痛が走った。「こんなんよう飲まへん」とういうとなぜか父は猛烈に怒って、全部飲むまで許してくれなかった。飲んでも飲んでも減らないざらっとした感触の赤い液体と庭に面した四畳半のリビングに差し込む夏の鋭い日差し、腕組みして睨みつけるあぐらをかいた父の姿、涙ぐんでいる小学生の自分、スイカを見るたびにそれを思い出してしまう。<br>
誰にでもあるそんな食に関わる思いを綴った好エッセイ集。取り上げられているのは唯一高級なものとして「松茸」、それ以外は、サッポロ一番みそラーメンやどん兵衛きつねうどん(「おあげ」が名作であり、それは救命胴衣のように沈めても沈めても浮かび上がってくるという指摘は鋭い)等、誰でも一度は口にしたことのあるものばかり。<br>
さくっと読めて笑わせてくれて、時折、ほろりとさせてくれる。読んで幸福感を味わえる本は数少ないが、「いとしいたべもの」はそんな本の1冊。<br><br>
スイカはそれ以来二度と口にしたことがない。(2006/12/13 14:26:57)<hr>
<a href="/%E3%82%82%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%93%EF%BC%92/4870314916">日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ</a>もお奨め。
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stonechild
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1ポンドの福音 4 (ヤングサンデーコミックス)
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著者: |
高橋 留美子 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
マンガ
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コメント: |
第3巻が出たのが11年前、初出からだと20年、ようやく完結。<br>
第1巻P.104スポーツ新聞に昭和63年の日付、第4巻P.187試合のチケットの日付が2006年12月23日。携帯電話も登場している。時代の流れを感じるなぁって、辻褄が合ってないじゃん! |
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くわーてぃ
夏姫
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選書775 日本史・世界史 同時代比較年表 そのとき地球の裏側で (朝日選書)
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著者: |
楠木 誠一郎 |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
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コメント: |
私の頭の中での日本史と世界史の同時性が、おもいっきりずれていたことが判明した。<br>
個々の年代は覚えていても、横のつながりを考えたことは時代の節目節目以外なかったから、驚きの連続<br>
<li>第1回オリンピアのとき、遮光器土偶をつくっていた。
<li>トリチェリが真空を発見したとき、春日局が死んだ。
<li>ボルタが電池を発明したとき、伊能忠敬が日本中を歩き回っていた<br>
西欧の科学史と日本史を対応させて読むと、明治維新以後、よく追いつき追い越したものよと思ってしまう。<br>
ラ・ロシュフーコーが存命の時代(1613〜80)、<br>
<li>大坂夏の陣
<li>ガリレオ、異端審問にかけられる。(モンティパイソンで何かというと「スペイン宗教裁判!」というコント大好き。)
<li>島原の乱
<li>慶安のお触書
<li>由井正雪の幕府転覆計画
<li>明暦の大火(振袖火事)<br>
なんてことがありました。(2005/6/19 00:18:47)<br>
蔵書に加えてしまった。 |
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takoyakim
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韓国ドラマ・ガイド 宮廷女官 チャングムの誓い 前編
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著者: |
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出版社: |
NHK出版 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
大長今
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コメント: |
BS2で毎週木曜日22:00から放送中の韓国ドラマのガイド本。前編と後編合わせてかなりの部数が売れているらしい。私も買ってしまった人の一人。<br> ドラマの原題は<a href="http://www3.nhk.or.jp/kaigai/gtv/chikai/index.html">大長今</a>(2ちゃんねるでは大腸菌と表記される場合があります)。<br>
正直に言います。綴じ込みのイ・ヨンエさんのポスターの誘惑に負けてしまいました。それにしても、美しい。<br>
細腕繁盛記(←古い!)とおしんと大河ドラマをミックスしたようなテレビドラマです。<br>
<br>
<a href="http://file.imbc.com/WEB/gsense/gsense2.swf">月刊『宮女センス』2月号</a><br>
<a href="http://file.imbc.com/WEB/gsense/gsense3.swf">月刊『宮女センス』3月号</a><br>
<hr>
2006/4/8(土)からNHK総合23:10〜24:10で放送中(最終更新 : 2006/4/13 09:33:09)
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関連本棚: |
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移動都市 (創元SF文庫)
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著者: |
フィリップ・リーヴ |
出版社: |
東京創元社 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
図書館
SF
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コメント: |
飛行石とか反重力的な作用で都市を浮かせているのかと思っていたら、ハウルの動く城のように機械仕掛け、蒸気を動力に無限軌道や車輪を使って無理やり移動してるのか。荒野に残された都市の轍を辿るというところで、久々に鳥肌の立つ感覚を味わった。<br>
カバー見返しに登場人物として14(正確には12人と1匹と1体)の名前が挙げられている。このうち、9(正確には・・・ここでは書かない)人までが死んでしまった。コイントスでもして死亡フラグを立てるかどうか決めたのじゃないかと、勘ぐりたくなるほど、著者はあっさりとこの世界から消してみせる。えっ!このキャラも死ぬのかよ、ここで殺さなくても話の進め方はあるだろうに、と思うこともあった。が、結局、著者の方が一枚上手で、読む者の意表をついた展開が、この物語を面白くしている。<br>
<br>
一か所だけ文句をつけると、最後に女主人公が「・・・あたしは美少女じゃない・・・」と言う(または、思う)ところ。この女主人公は<b>絶対に、美少女なんて言葉を使わない</b>と思う。(2007/3/10 09:04:10)
<hr>
<a href="http://www.tsogen.co.jp/np/index.do">東京創元社</a>に著者と訳者の受賞に対する喜びのメッセージが掲載されている。(2007-09-12 10:41:18)
<hr>
青春アドベンチャーの再放送の予定を書きこもうとしたら,Leikoさんに先を越されていた。
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yamaidare
Gandalf
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SF必読書
シャッチ
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すうがく博物誌 (下) (美しい数学 (3))
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著者: |
森 毅 |
出版社: |
童話屋 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
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コメント: |
下巻は「差」の項から始まり、「割り算」で終る。<br>
1項目1頁、まじめな項もあるが人を食ったような項もある。数学にぜんぜん関係ないと思われるものも混じっている。<br>
バツの項では、森が関西では×をペケと読み、関東ではバツと読むと書き、それに対して安野が×を○状に並べた絵を添えている。どの項もこのような文と絵の掛け合い漫才になっていて、ニヤリとさせられる。(旧本棚登録20040921)<br>
書影は<a href="http://storage.msn.com/x1pHWbealB97NPnhMfASuTkQ8FS9nxQMCsN_7vjUvLp7G06Zmq9KQ5zmzmljd7IAjehcF2opYpfiZT4bQPiVQ7yoTYlmzksfwrY7Gp1CLyU-5ZQsxkUgGmu2-E641EVIlNiTz3z9IMGhIE">こちら</a> |
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おでんの丸かじり (「丸かじり」シリーズ24)
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著者: |
東海林 さだお |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
食
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コメント: |
おっと、出版されていたのを見逃していた。本屋へ急げ!(2006/4/23 09:01:30)<br>
<hr>
<li>落雁をかじる
<li>百八十円ラーメン出現す
<li>栗で悶悶栗蒸し羊羹
<li>タッパのフタいずこ
<li>海苔のお仕事
<li>「魚すき」の真相
<li>ホテルで鯛を釣る
<li>難物、おでんの袋もの
<li>果物の丸かじり
<li>駝鳥を食べる
<li>チキンラーメン四十五年史
<li>クロワッサンて、そうなんだ
<li>山羊さんのお肉
<li>ゴマメの歯ぎしり
<li>中華カレーマンを自作する
<li>吉野家でカレー丼
<li>犬のケーキ屋さん
<li>節分の恵方巻きって?
<li>「静岡]のおでんは……
<li>"あたら"の壁のねぎま鍋
<li>お粥を立ち食い
<li>カレー丼の位置
<li>オイルサーディン丼完成す
<li>ネギでお腹いっぱい
<li>タンメン受け入れ態勢の行方
<li>ゆで卵は塩?
<li>春はもずく
<li>一五〇〇円の牛丼
<li>お稲荷さん讃
<li>銀座のまん中で馬を焼く
<li>エリンギの周辺
<li>カミカツのシアワセ
<li>キヌサヤの初夏
<li>とろ玉のドローリ
<li>恋しき鯨カツ様 |
関連本棚: |
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ゾウを消せ----天才マジシャンたちの黄金時代
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著者: |
ジム・ステインメイヤー |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
図書館
奇術
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コメント: |
文句無しに面白い。大掛かりな舞台装置を必要とするマジック発達の歴史が、人気マジシャン達の協調と裏切り、栄光と没落、光と影の世界と共に描き出されている。<br>
消失系のマジックは装置の種明かし的図解も添えられていて、トリック(といっても、今ではほとんど常識となったものだけれど)の理解がしやすく、また様様なマジシャンの工夫が見てとれて楽しい。<br>
うちさんのコメントにある「ミッシングリングとしてのロバ消し」は、かのフーディーニ(脱出技の方が有名で「ゾウを消した」マジックは当時あまり話題にならなかった)の失われたトリックの考証と再現(ゾウの代りにロバを用いた)のこと。このトリックの考察が、下手なミステリの謎解きより快感を与えてくれる。 |
関連本棚: |
うち
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天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1819)
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著者: |
クレイトン・ロースン, フレドリック・ブラウン, ジョン・D・マクドナルド, ジョルジュ・シムノン, 他 |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
1972年に刊行された早川書房の<世界ミステリ全集>、このシリーズの最終巻(18巻目)がアンソロジー『37の短編』だった。『天外消失』はこのとき収録された37篇のうち、現在では様々な理由によって目にすることができない14篇を選んで構成されている。<br>
唸らされた作品は、表題となった「天外消失」(クレイトン・ロースン)。刑事に常時監視されている電話ボックスに入った判事がそこから忽然と消え、ぶら下がった受話器から当の検事の声が聞こえてくる。謎を解くのはマジックのネタを考案したり売ったりする奇術商で、このトリックというのがまぁよくできているのだ。<br>
どの作品も邦訳されたのが40~50年ぐらい前だから、訳文が古めかしい点は否めない。しかし、その点を割り引いても本書を一読する価値はある。個人的にはSFのホーカシリーズで有名?なポール・アンダースンの作品があって嬉しくなった。<br>
「女か虎」(フランク・R・ストックトン)の内容に触れたブルーバックスを読んだ記憶がある。さて、どの本だったか、今は思い出せない。 |
関連本棚: |
norikom
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オイラー、リーマン、ラマヌジャン―時空を超えた数学者の接点 (岩波科学ライブラリー)
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著者: |
黒川 信重 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
<a href="/%E3%82%82%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%93%EF%BC%92/4102159711">フェルマーの最終定理 (新潮文庫)</a>の副読本として推奨する。<a href="/%E3%82%82%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%93%EF%BC%92/4489007507">博士がくれた贈り物</a>の数学ノートと称するコラムより、よっぽど知的好奇心を満たしてくれる。 |
関連本棚: |
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コロッケの丸かじり [「丸かじり」シリーズ27] (丸かじりシリーズ 27)
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著者: |
東海林 さだお |
出版社: |
朝日新聞社 |
評価: |
5.0 |
カテゴリ: |
食
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コメント: |
<li>ビーフンと日本人
<li>ハヤシ参考人の主張
<li>目玉焼きかけごはん
<li>馬鹿にできない「馬鹿鍋」
<li>杏仁豆腐のぬめぬめ
<li>お雑煮の悲運
<li>レンコンの穴
<li>講演「チャンポン麺」
<li>タイの駅弁とは?
<li>銀座の手堅いランチ
<li>焼き芋出世物語
<li>韓国おでんの串は
<li>食パンは真面目か
<li>タラの芽育児日記
<li>とろろ昆布は消えず
<li>トマトのおでん
<li>麗しき桜餅二つ
<li>タコライス?
<li>缶詰で飲む酒場
<li>コロッケの腰かけ
<li>バイキングのマナー
<li>蜂蜜大好き
<li>海老様大好き
<li>元首相行きつけの焼鳥屋
<li>失敗する食事
<li>生八つ橋の真意は?
<li>悲願、ソースたっぷりカレー
<li>感動のアイスバイン
<li>学習「ミックスナッツ」
<li>ワンカップの勇気
<li>鰻丼を立ち食いする
<li>佐世保バーガーに想う
<li>酢、許すまじ
<li>冷やし中華を盛りそば食い
<li>零下5度の氷室バー |
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