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20世紀ユダヤ思想家 ――来るべきものの証人たち(1)
20世紀ユダヤ思想家 ――来るべきものの証人たち(1)
著者: ピエール・ブーレッツ
出版社: みすず書房
評価: 10
カテゴリ: 哲学
コメント: ユダヤ教と現代思想――20世紀、この両者の深淵で繰り広げられた知的格闘を、思想家ひとりひとりを光源として、詳細かつ重層的に描き出した新シリーズの第1巻。 コーエン、ローゼンツヴァイク、ベンヤミン。近代において、あくまで形而上学にとどまった3人の、メシアニズムと理性との融和と対立のダイナミズムをたどる。思想家のRelationを縦から横へ広げた意欲作である。 手紙のやり取りからコーエン,ローゼンツヴァイクの思想を時系列に整理した読み応え有る本である. ローゼンツヴァイク「信と生のあいだの内的調和」を今ここで保持しているがゆえに,ユダヤ民族は,「世界の民たちがまだそこに向かって歩んでいる途中である目的に,自分はすでに到達している」のである. 2011年05月に(2)が発売予定。
関連本棚: 大学教授
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数学は最善世界の夢を見るか?――最小作用の原理から最適化理論へ
数学は最善世界の夢を見るか?――最小作用の原理から最適化理論へ
著者: イーヴァル・エクランド
出版社: みすず書房
評価: 8
カテゴリ: 数学
コメント: 光はどのようにして自らの行くべき最善の道筋を知るのだろう? 最小作用の原理を発見したモーペルテュイは、 それを「神の叡智」によると信じた。 ライプニッツの「可能世界」の概念とも結びつき 18世紀に自然哲学上の議論を呼んだこの原理は、 解析力学が成熟するにつれ、形而上学的意味を失っていく・・・・・・。 本書は、最も合理的な解の解法をめぐる400年の物語だ。
関連本棚: 岸リトル 大学教授
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ナニワ金融道(1) (講談社漫画文庫)
ナニワ金融道(1) (講談社漫画文庫)
著者: 青木 雄二
出版社: 講談社
評価: 8
カテゴリ: 漫画
コメント: 渡る世間はカモばかり 借りた金は必ず返す。返すアテのない金は決して借りない。そんな簡単なことなのに、気づいた時には大借金地獄!金を甘~く見た者の悲しくもおかしい末路がいっぱい。帝国金融が金の怖さ、厳しさを、キッチリ教えます。 カネが絡んだヒトと特徴的な街並みの看板.冷たい現実に虚飾は要らないのである.
関連本棚: 927 xap Akio gniibe 大学教授
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 1 (ジャンプコミックス)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 1 (ジャンプコミックス)
著者: 秋本 治
出版社: 集英社
評価: 9
カテゴリ: 漫画
コメント: 可なりマニアックな作者による,当時の良き時代の東京(下町)の景色と人情味溢れる漫画である.両津と名乗る警察官が様々な人と関わりながら1970年代を駆け抜ける.交番の看板に当時のバイクの名前やアシスタントさんの名前が見える.作者の優しさが垣間見える.
関連本棚: ミスド マンガ第一話 らいさん けいな suchi Tarosa 大学教授
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物語「京都学派」 (中公叢書)
物語「京都学派」 (中公叢書)
著者: 竹田 篤司
出版社: 中央公論新社
評価: 10
カテゴリ: 哲学
コメント: 西田幾多郎や田辺元ら京都哲学の思想と人間のドラマを熱く描いた傑作.
関連本棚: 大学教授
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ヴァイオリン演奏の技法 上巻
著者: カール・フレッシュ
出版社: 音楽之友社
評価: 10
カテゴリ:
コメント: 日常の音階練習から重音練習,楽曲の練習に.数が多く長年にわたって使える“ヴァイオリンの聖書”で在る.
関連本棚: 大学教授
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来たるべき哲学のプログラム
著者: ヴァルター ベンヤミン
出版社: 晶文社
評価: 10
カテゴリ: 哲学
コメント: 崩壊と構築が同時進行するめくるめく思考のダイナミズム―。処女作『若さの形而上学』はじめ、ベンヤミンが20代に書きのこした知られざるエッセイ・断章を初集成。晩年のライフワーク『パッサージュ論』に連なるその思想の源流をあかす。待望の邦訳。
関連本棚: 大学教授
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薔薇十字の覚醒―隠されたヨーロッパ精神史
薔薇十字の覚醒―隠されたヨーロッパ精神史
著者: フランセス・イエイツ
出版社: 工作舎
評価:
カテゴリ: 歴史
コメント: 新旧キリスト教の抗争渦巻く17世紀ヨーロッパに出現した薔薇十字宣言。魔術とカバラ、錬金術を内包したそのユートピア思想は、もうひとつのヨーロッパ精神史を形づくっていた…。
関連本棚: 大学教授
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天才柳沢教授の生活(1) (講談社漫画文庫)
天才柳沢教授の生活(1) (講談社漫画文庫)
著者: 山下 和美
出版社: 講談社
評価: 10
カテゴリ: 漫画
コメント: 知的好奇心を常に失わない大学教授.自らの研究を地道に進めている彼らの生活は公に晒されることは今までなかった.この本は,一般の書籍では取り上げ難い「教授」を取り上げたのは画期的である.しかもこれは教授の私生活や昔話などヒューマン色溢れた作品で,学術研究や論文作成,教授会のしがらみは無く,寧ろ肩に力を入れないで「MANGA」として読むべきであろう。この漫画の柳沢教授の本棚を見て、かれは何を読んでいるのだろうと思い、「大学教授の本棚」を立ち上げた次第. 因みに私は実際に国立大学に勤務しております.
関連本棚: fumi たま子 大学教授 ちっち
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ホーキング、宇宙と人間を語る
ホーキング、宇宙と人間を語る
著者: スティーヴン ホーキング, レナード ムロディナウ
出版社: エクスナレッジ
評価: 10
カテゴリ: 宇宙
コメント: スティーヴン・ホーキング氏の書籍を昔から読んで来た小生にとって,宇宙に関しての最新の理論,“泡宇宙”“ブラックホールの蒸発”を佐藤勝彦氏の妙訳と相まってワクワクしたことを覚えている.理論が飛躍しすぎずしかし冷静に宇宙の構造を見る目は現代最高の宇宙理論物理学者と見ても言い過ぎでは無かろう. 終に,彼の観察対象は,宇宙から人間(我々の存在意義)まで及び,学問で云えば哲学の領域に踏み込み,嘗ての哲学の在り方に疑問を唱え,歴史に捉われなくとても彼らしい. 私たちより天才はもっと人間的で在った.
関連本棚: 大学教授 西町「頑固堂」書店
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グーテンベルクの銀河系―活字人間の形成
グーテンベルクの銀河系―活字人間の形成
著者: マーシャル マクルーハン
出版社: みすず書房
評価: 10
カテゴリ: 書籍
コメント: 「遊牧民は閉じた世界を経験し得ない」 インターネットにより,世界の情報を瞬時に手に入れたかに見えた. しかし我々がつながっている人は特定の人であり,閉じた世界にいる一人なのである.「活版印刷文化は文字使用の歴史のごくごく一部を占めるにすぎない」との引用文も 説得力がある.
関連本棚: 大学教授 Fomal Haut anette 芸術本 kw 柴田邦臣 nakanaka
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知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか
知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか
著者: ピーター バーク
出版社: 新曜社
評価: 6
カテゴリ: 歴史
コメント: ◆知識と情報の大パノラマ的展望!◆ <br> 「グーテンベルクからディドロまで」という原書の副題が示しているように、15世紀の印刷革命から18世紀の『百科全書』までにわたって、人類がいかにして知識を発見し、獲得し、分類し、管理し、商品化したかを、パノラマ的に展望したもので、印刷、雑誌、図書館、博物館、喫茶店、株式、交易、旅行、スパイ、教会、アルファベット順、索引、脚注、学者・知識人など、知と情報に関わるあらゆることを取り上げて分類・整理し、見事な眺望を与えてくれます。いまでは当たり前と思われている索引や注や目次がどのような変遷を経てきたかなど、興味は尽きません。〈知の社会史〉の定番となるでしょう。 <br> 「知識」の形態ごとに割り振られた文章は読みやすく特に知識を保存する場所、図書館の話が興味深かった。今は情報化時代、コンピュータの電子情報を売る=知識を売るにつながっている。欧州を中心として日本やアジアについての知識の取引も少しではあるが触れられている。百科事典は昔はアルファベット順ではなかった!?4/1-4/2読了。
関連本棚: 増井 大学教授 G.C.W.
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ウィーン精神―ハープスブルク帝国の思想と社会 1848~1938〈1〉
ウィーン精神―ハープスブルク帝国の思想と社会 1848~1938〈1〉
著者: W.M. ジョンストン
出版社: みすず書房
評価: 10
カテゴリ: 歴史
コメント: ウィーン特にハプスブルグ家の時代においては,様々な民族が融合し新しい価値観が出てきた.音楽や心理学,経済学,思想,哲学など.名前で挙げれば,マーラやフロイト,ルカーチなど現在にも大きな影響を及ぼしている人物を生み出した背景を事細かに記している.周辺国のハンガリーにも範囲を広げて考察していて大変興味深い.
関連本棚: kw+hg 大学教授
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利他性の経済学―支援が必然となる時代へ
利他性の経済学―支援が必然となる時代へ
著者: 舘岡 康雄
出版社: 新曜社
評価: 10
カテゴリ: 支援学
コメント: ここで云う“支援”とは,自分や相手の天分を伸ばすために,想像力を駆使して自分も相手も“支援”されるように変えていくプロセスの事を言う.管理から支援へ時代は変わりつつある.そして必ず“支援”を中心とした社会がやってくるであろう.
関連本棚: 大学教授
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マーラー―音楽観相学 (叢書・ウニベルシタス)
マーラー―音楽観相学 (叢書・ウニベルシタス)
著者: テオドール・W. アドルノ
出版社: 法政大学出版局
評価: 10
カテゴリ: 音楽
コメント: ブロッホが我々の認識を超えた,音楽を哲学的に纏めた.アドルノは更に分りやすくマーラーの音楽の哲学について探っている.譜面の何小節の指示も分りやすいので楽譜に沿って彼の主張を読み取ることが出来る.例えば交響曲第4番の4本のフルートのユニゾンや鈴の音,一音低く調弦されたヴァイオリン,賑やかな(子供の鼓笛隊のような音楽)などと写実的にマーラーの大曲を分析している.実際,交響曲第5番を弾いてみるとブルックナーのそれより心奥に迫ってくる寂寥溢るるメロディであるということができる.
関連本棚: 大学教授
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逝きし世の面影 (日本近代素描 (1))
逝きし世の面影 (日本近代素描 (1))
著者: 渡辺 京二
出版社: 葦書房
評価: 5
カテゴリ: 日本史
コメント: 葦書房が出版したオリジナル. と或る旅館の女将が云っていた.「虚業よりも漁業,農業」 嘗て日本に当たり前に存在していた人々,文化,街を第三者の視点で 赤裸々に多方面から検証した日本近代研究に必携な一冊.
関連本棚: 大学教授
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戦国の活力 (全集 日本の歴史 8)
戦国の活力 (全集 日本の歴史 8)
著者: 山田 邦明
出版社: 小学館
評価: 10
カテゴリ: 歴史
コメント:  日本史ブームに沸いている.著者の山田氏も述べられているが,「戦国時代と云えば武将は常に戦っていた!?」と云う時代認識よりも,誰が何処で何をしたか?武田の風林火山の実際に用いられた旗や織田信長が花見をしている晩年の絵などを上手く組み込み,当時の地名の名称と現在での地名を表記して,余り知られていない個人名を積極的に出すことによって,戦国時代の香りを確かに齎して呉れるのである.
関連本棚: 大学教授
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古代ギリシア・ローマの哲学―ケンブリッジ・コンパニオン
古代ギリシア・ローマの哲学―ケンブリッジ・コンパニオン
著者: デイヴィッド セドレー
出版社: 京都大学学術出版会
評価: 5
カテゴリ: 哲学
コメント: 哲学者のプラトンやアリストテレス周辺の哲学者の思想について細かな記述が見られ最近の研究の動向も記されており,ギリシャ・ローマ哲学への理解が深まる.
関連本棚: 大学教授
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人類の住む宇宙 (シリーズ現代の天文学 第 1巻)
人類の住む宇宙 (シリーズ現代の天文学 第 1巻)
著者:
出版社: 日本評論社
評価: 5
カテゴリ: 宇宙
コメント:  宇宙に関しての書物はたれでも簡単に理解出来るものから最先端の研究を盛り込んだ本に分れる.後者に至ってはニュートンなどの雑誌が定期的に特注を組んでいて興味深い.しかし,ハードカヴァーの最新の天文学の研究書はありそうで無かったがこの本は叶えて呉れた.  一巻以降は,赤方偏移の話から宇宙の年齢136億歳+2億歳が導かれる過程の計算式,ハルトミアンフリードマン方程式,時空の曲率からつくられるリッチテンソルRμυ(時空座標を表わす添字)の概念の詳細な説明があり理論と其の証明への過程式により理解が可能である.
関連本棚: 大学教授
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生命とは何か―複雑系生命科学へ
生命とは何か―複雑系生命科学へ
著者: 金子 邦彦
出版社: 東京大学出版会
評価: 5
カテゴリ: 生命
コメント:  複雑系から生命について述べられた書.文学的に生命について述べられているよりは科学的に述べられていて新しい生命についての考察がされている.
関連本棚: 大学教授
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