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掠奪都市の黄金 (創元SF文庫)
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著者: |
フィリップ リーヴ |
出版社: |
東京創元社 |
評価: |
4.4 |
カテゴリ: |
SF
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コメント: |
終盤の氷上での追いかけっこは手に汗握る迫力でわくわくした。<br>
甲斐性なしの尻軽男と嫉妬深くとんでもないことをしでかす女ってあんた達は諸星あたるとラムだったのか!(Sat Feb 23 10:22:02 JST 2008)
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まさか、「甲斐性なし+嫉妬深い」性格の持ち主が続編の主役級ってことにはならないよねぇ。 |
関連本棚: |
Leiko
medihen
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ナチュン(3) (アフタヌーンKC)
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著者: |
都留 泰作 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
3.5 |
カテゴリ: |
SF
マンガ
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コメント: |
相変わらず絵柄が生理的に受け入れられないが、物語としては大変面白い。舞台が沖縄から、急激に広がりつつある。広げた大風呂敷を作者がどう扱うのか、今後の展開に期待が高まる。 |
関連本棚: |
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科学のクオリア (日経ビジネス人文庫 グリーン も 4-1)
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著者: |
茂木 健一郎 |
出版社: |
日本経済新聞出版社 |
評価: |
4.0 |
カテゴリ: |
図書館
科学一般
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コメント: |
茂木健一郎と作家(小川洋子)や音楽家(尺八演奏家・尺八って西洋楽器と全然違う音が出せるのには驚き)、最先端を研究する科学者達との対談集。<br>
1回の対談はそんなに長くはないので、深く突っ込んだ話ではない。それがかえって研究の概要を知るのに手助けになる。案内書のようなものか。 |
関連本棚: |
m2
あむり
nobuo_o
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ロズウェルなんか知らない
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著者: |
篠田 節子 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4.8 |
カテゴリ: |
図書館
小説
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コメント: |
今、NHK-FMの青春アドベンチャーで放送中。オカルトで町おこしなんて、面白そうじゃないか。(Tue Feb 12 11:41:04 JST 2008)
<hr>
私の住むところも「自称観光地」、観光客は年々減る一方で駅から参道へと続く道沿いのアーケードは想像の通りシャッター展示場と化している。「新幹線の駅を誘致すれば、観光客も増え町も潤う」と声高に主張している人たちもいる。<br>
まったくもってこの本の舞台と同じだ。大きく違うのは「いきいき駒木野青年クラブ」のメンバーのような民宿・商店の2代目が当地には存在しないことだろう。<br>
愚痴ってみても仕方がないので、コメントを書くとしよう。とにかく、この本は面白かった。交通網の発達で、僻地と化した架空の町駒木野、「いきいき駒木野青年クラブ」が破れかぶれで挑んだのは、この町を日本の四次元・UFO・オカルトの町として売り出すこと、しかも低予算で。<br>
事なかれ主義の役場、頭の固い年老いた民宿経営者を向こうに回して、低予算の中、あれやこれやイベントを企画して、一時は町おこしに成功したかに思えたが、マスコミにインチキだとバッシングされ、最大のイベント「UFOフェスティバル」が中止の危機に追い込まれてしまう。<br>
バッシングに対して、駒木野を本物のUFOや座敷わらしが出ないからインチキだというなら他のテーマパークはどうなんだ!と開き直る描写があるが、「いきいき駒木野青年クラブ」の皆さんだけでなく、町民一丸となってあることないことでっち上げちゃったんだから、こればかりは仕方ないと思うぞ。それにしても最初から最後まで得体のしれない鏑木(かぶらぎ)という千葉から流れてきたキャラはなかなか良かったっスよ。<br>
バッシングから、最後までの部分はもう少し紙数を増やしてもよいのではないか。最初のイベントの成功を第1のクライマックスとすれば、本書の最大の見せ場になるはずの「UFOフェスティバル」開催の部分の扱いがとても小さいように思えて残念だ。それで-0.2点 |
関連本棚: |
toto
PRINCESSHOLIDAYの本棚
nm090
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ユゴーの不思議な発明
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著者: |
ブライアン セルズニック |
出版社: |
アスペクト |
評価: |
4.1 |
カテゴリ: |
図書館
絵本
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コメント: |
500ページを超える大作。ほとんどのページが鉛筆画で構成されていて、時折文章が入るという作りになっている。一応絵本というカテゴリに分類したが、ファンタジーでもよかったかなと思う。<br>
映画の黎明期に登場したジョルジュ・メリエス(月世界旅行・月に砲弾がぶち刺さったシーンは有名)とユゴーという手先の器用な少年、不思議な少女イザベル達の織りなす物語。駅舎内での追いかけっこの場面では、数ページにわたってテンポがよい絵が続いていて、まるで動画を見ているようだ。<br>
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ユゴーの不思議な発明とは何か、が物語の最後で明らかになる。また、マーティン・スコセッシによって映画されるそうだ。 |
関連本棚: |
QP11
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日英蘭 奇跡の出会い―海に眠る父を求めて
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著者: |
鶴亀 彰 |
出版社: |
学習研究社 |
評価: |
4.2 |
カテゴリ: |
図書館
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コメント: |
第2次大戦中の日英蘭、3国の潜水艦にまつわる話。著者の父、鶴亀鶴一氏が機関長として乗り組んでいた伊号潜水艦は、オランダの潜水艦を撃沈し、そしてイギリスの潜水艦に撃沈されて、鶴一氏と共にマラッカ海峡に沈む。その父の最期を知ろうと、商売を投げ出してまで、東奔西走する鶴亀彰夫妻。<br>
点が線になり、線が面になるとはこういうことかと思わざるを得ない展開に、そんなに世界は狭いのかね、と首を傾げたくならないでもない(でも、まったくの面識のない2人でも、間に5、6人だかの仲介があれば結びつくという研究があたったと思う)が、とにもかくにも、オランダ潜の遺族や、生存してた英国潜の艦長にたどり着き、伊号の遺族まで探し出して、慰霊祭まで執り行った著者夫妻の行動力には心底感服する。<br>
また、単に、殺してしまった者に謝罪する、あるいは殺されたことに謝罪を求めるという旅ではなく、出会いを通してあの戦争は何だったのか、そして残されたものはどう生きるべきなのかが問いかけられているのが興味深い。<br>
何十年か後に、イラクやアフガニスタンで敵味方に分かれて戦っている兵士(特に米軍の)やその遺族が憎しみはひとまず脇に置いておいて、手を握り合うことができるのだろうかと考えてみると、それはまずあり得そうにない気がする。戦争に質というものがあれば、随分と変わってしまったものだ。<br>
マラッカ海峡に眠る伊166の沈没地点が確定される日が、1日でも早いように心から祈る。 |
関連本棚: |
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