|
|
開国の使者 ペリー遠征記 (角川文庫)
|
著者: |
佐藤 賢一 |
出版社: |
KADOKAWA/角川書店 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
佐藤賢一さんは新徴組に続き2作目。よみやすい文体。
あくまでもペリー(アメリカ)の視点と主観で、日本遠征の目的や経緯、背景、そのことの国内外の影響が書かれていてとても新鮮。
また、日本の時代背景や政治体制・職制等も、ペリー(アメリカ)の
理解で描かれていてとても面白い。
ただ、日本がよく書かれすぎかな、とは思いましたが、日本人としての
自尊心もペリーの視点からくすぐられて心地よい。そんなに期待してなかったけど満足。
2014-029 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
reiko510の2014
|
|
|
|
|
幕末維新 消された歴史
|
著者: |
安藤 優一郎 |
出版社: |
日本経済新聞出版社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
「武士の言い分 江戸っ子の言い分 」と言うサブタイトルに惹かれ、敗者の視点の目新しい真実を期待したけど、くどくどと薩摩も長州も、というより西郷も大久保も岩倉もギリギリの一か八かの勝負だったと書かれているだけで、残念賞。子母澤寛の勝海舟はあくまでも小説だけど、サブタイトルへの答えはそっちで十分だった。あっさり虚ろな丸一日で読了。2014-031 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
ちよの負けん気、実の父親 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)
|
著者: |
佐藤 雅美 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
紋蔵シリーズは本もテレビも気に入っていて、文庫新刊をみかけておもわず買ってしまったけど、2011年の単行本化のときに図書館本を読んだようだ。けど、おもしろかった。どのエピソードもヒーローも悪者も出てこなくてなんかほっとする。江戸時代の民事訴訟についてとてもよく調べているなあと感心するのに加えて、物語としても短編の連作なんだけど短編の要素が少しずつ他と関連していて思わず引きずる作りに、うまいなあと感心してしまう。2014-033
|
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
|
|
|
|
邪馬台国 清張通史(1) (講談社文庫―清張通史)
|
著者: |
松本 清張 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
他の本を探していたら100円コーナーで見つけて思わず買ってしまった。古代から奈良時代末期は好きな時代のひとつ。物語より検証ものが好きで梅原猛や井沢元彦、関裕二はよく読むけど、松本清張は初めて。森鴎外も意外だったけど、物語作家が書く学術的な書きものは凄みがある。けど、ある時代を語るには時代の遡りと周辺のことも語る必要がある、との最初の断りは理解できるけど、邪馬台国のことより大陸や半島の難しい話ばかりで、興味があっても読みづらい。まあ、そもそも邪馬台国に関する文献が少ないのでやむを得ないが。魏志倭人伝に記載の倭と倭人は別物で、倭種の住む地域と倭国との見解は興味深い。2014-035 |
関連本棚: |
owada
shaolin
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
|
|
|
|
紫匂う
|
著者: |
葉室 麟 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
帯のキャッチから想像した内容と違って、至って爽やかないいお話でした。ぱっと見冴えない旦那が、ひたすら優しくてカッコ良くて強くて、出来過ぎなのに対し、昔の男が自己中心で未練がましいのが読んでいてとても痛々しい。読んでる自分も情けない気分になる。清々しくありたい。2014-037 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
|
|
|
|
天皇と豪族 清張通史(4) (講談社文庫―清張通史)
|
著者: |
松本 清張 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
娘達と妖怪ウォッチ2を連休中はしたことも含め読書は停滞。この巻は蘇我・藤原の出自断定をベースに仏教伝来から壬申の乱を考察。いわゆる帰化人・渡来人の推計される比率からも、一貫する説はそうなんだろうなと納得してしまう。あと2巻続くようだけど一旦パス。次は物語にしよう。2014-039
|
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
火天の城 (文春文庫)
|
著者: |
山本 兼一 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
山本兼一さんは初読でしたが普通に読みやすく面白かったです。
内容的には、歴史とか背景とか、当時のしきたりとか、築城技術とか、番匠という職分とか、いろいろなテーマで読むことができるかもしれませんが、私は父と子、夫と妻、乱破と乱破される相手、棟梁と一門、これらの間のお互いに持つ不満・反発・猜疑、お互いに持つ共感・尊重・好意が振り子のように行き来する人間関係の描かれ方のほうが本書では印象に残りました。
2014-040
【追記】テレビ放映が急遽野球中継で中止になってしまったので、DVD借りて映画も見ました。本読んで今夏は現地も実踏したので、そのイメージが映像で再現されることを期待していましたが、結果は「残念」。大きなものを造る話ではなく、原作と脚本の違いでガッカリするパターンでした。
|
関連本棚: |
satoshium
大人の読書計画2009夏
村代官
reiko510の2014
AkizoMickeyGo
bugbug
T.Miyashima
|
|
|
|
|
ロズウェルなんか知らない (講談社文庫)
|
著者: |
篠田 節子 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
同じく地域活性がテーマの県庁が、すべてがハッピーエンドで約束され、結局はかゆくてしょうがないラブコメだったのに対して、ハラハラドキドキする場面が、自分たちからはコントロール不能なところで上げられ下げられしながら振り回されていく人たちの丁寧な描写であって、地域活性本来の観点をベースとしてとても面白く読むことができました。後半は一気でした。気になったのは40前後の杉並の奥様の神様、途中から出てこなくなっちゃったけど、どうしたんだろう。気になる気になる。
2014-041 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
/AkizoMickeyGo/4286143821
|
著者: |
|
出版社: |
|
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
日経のベストセラーの裏側という記事で、JR系の駅ナカ書店での重点販売がヒットの秘密と取り上げられていたけど、まさしく駅ナカ書店で平積みされているのが目に止まって気になっていたのをやっと読んだ。本書の説を裏付けるような新たな文書発見のニュースもあってますます話題だけど、自分的には満点の満足ではないかな。そもそもの謀反の目的として掲げられる土岐一族の復興と唐入り阻止が、どうもしっくりしない。けど、定説は秀吉の都合を定着させたものであることを定説以外の記録により丁寧に明かしていく内容や、家康と光秀の関係考察、秀次の評価等は、定説の矛盾や無理、疑問点をよく解消してくれてていて共感できる。細川との関わりはイマイチ。総論△、各論◯って感じ。
2014-043 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
神の時空 ―鎌倉の地龍― (講談社ノベルス)
|
著者: |
高田 崇史 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
新聞広告見て気になって嫁に予約を頼んだけど、何で気になったのかも頼んだこともすっかり忘れていた図書館本。けど、読んでみたらエライ面白かった。題材は歴史好きのきっかけになった「草燃える」と同じ源平から鎌倉初期。けど内容はあまり馴染みのない伝奇的な歴史ミステリー現代小説。いきなり主人公かと思った女子高生が意識なくして入院して、そのままに個性なく後半で死んでしまうなど想像を絶するハチャメチャな展開。でもそこで解明される歴史の真実(仮説)は、納得感のあるものでとても感心した。多分、主人公であろう「ぼく」の不思議さについて、最後の最後に明確ではないけどある示唆が与えられて、死んじゃった主人公と誤認した女子高生の今後とだぶって、続編を期待させなんとも言えない余韻を残す。想定外の満足。
2014-042 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
古代史謎解き紀行I: 封印されたヤマト編 (新潮文庫)
|
著者: |
関 裕二 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
筆者の古代ものは大好き。紀行文ということで手にとりましたが、内容はいつもとおりかな?盆暮れはほぼ毎年京都に行きますが、フラフラと出かけるのは奈良が多いです。筆者同様、奈良にハマっている。この夏(今日)は、大神神社から三輪山登山(しんどかった)、三輪素麺、箸墓、纏向遺跡、黒塚古墳(三角縁神獣鏡)、奈良町(元興寺:がごじ)、興福寺五重塔、柿の葉寿司と一日で廻って大満喫。がごじ(ガゴゼ)はやはり鬼気迫るものがあった、、、。ちょっと祟られた!ショック‼︎本書で取り上げられていてまだ行ったことのないのは二上山と談山神社、冬にはトライしたい。続編の出雲編も読もうっと。
2014-044 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
まぼろしの邪馬台国 (講談社文庫)
|
著者: |
宮崎 康平 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
映画から入った。久しぶりに映画で泣いた、何度も。映画自体は邪馬台国の検証はほとんどなく主人公の半生記。感動のあまり絶版本をAmazonで思わず注文。映画と違って中身はいたって普通の学術書的?で読み物としては面白いものではないけど、そもそもテーマに興味がある自分にとっては、天孫と皇孫は別、豊葦原の瑞穂の国と中つ国は別ものとかは新たな視点で面白い。視点といえば、文字より音を重視して記紀を読み解くのはともかくとして、著者は盲目なのに現地実踏と地図をとても重視していることが印象深い。この夏も再訪した大和の三輪の起源が九州だなどの説も、繰り返して読んでいる梅原猛さんや関裕二さんには無い考えで新鮮。こっちの方が古いけど。子供の頃、合唱団に入っていて「島原の子守唄」をなんども歌った、懐かしくびっくり。
2014-054 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
|
|
|
|
夜叉桜 (光文社時代小説文庫)
|
著者: |
あさの あつこ |
出版社: |
光文社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
1作目よりストーリーが分かり易く無理が無く、スイスイ読めました。とはいえいろんなことを遠野屋に結び付けるのはあまりに物語的に都合よすぎる(不幸なことですが)気がしますが、とても面白かった。伊佐治は1作目で感じた印象のとおり、3人の中ではとても安心できる。2人の人間性考察や自身の振り返りのなかに、なんとも哲学的な深みがあります。人が生きていくこと、そこに避けられない生傷、理不尽、哀しみ、闇と光。本作のテーマみたいなこれらの事柄を、人それぞれが内に外に抱えつつ思い悩み、お互いに尊重したり反発しながら人の世を成り立たせているということを、彼を通じて上手に描いているなと感じます。続けて木練柿にいきます。弥勒と夜叉は対極で意味ありげなタイトルでしたが、次はタイトルから内容は想像できない。どんな展開になるのか楽しみ。一気に東雲の途まで行ってしまいそう。
2014-047
|
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
木練柿 (光文社時代小説文庫)
|
著者: |
あさの あつこ |
出版社: |
光文社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
予想外の短編集、いい意味で期待を裏切られた。
このシリーズは、解説がどれもとても良いですね。読んで感じたこと、思ったことを
代弁してくれている。
三作目で正真正銘な嫌な奴の信次郎にも、人間性がよく顕れてきて
この三角関係がとても心地よくなってきた。
人を疑い、己の心に鎧を被せるより、ささやかな喜びに身を浸し、好ましい相手と酒を酌み交わして生きて行きたい。全く同感。
最新刊「東雲の途」も昨日購入してしまいました。続けて読みます。
2014-048 |
関連本棚: |
reiko510の2012
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
平蔵の首 (文春文庫)
|
著者: |
逢坂 剛 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
逢坂さんがオリジナルの挿絵作家の方の息子さんだとは知りませんでした。
オール読物にこれを掲載されていたことも。
池波鬼平の随想録かと思いましたが、全くの新しい鬼平でビックリ。
率直な感想は、とてもとても面白かった!
この頃少し素直でなくなりましたので、仕掛けやどんでん返しが都合よすぎかなとも思いましたが、途中にそれを予測しながら読むのも面白かった。
Amazonや読書メーターでは賛否両論でしたが、比較されることを当然意識しながら、多少雰囲気を残しつつ、わざと違うものを描いたことに感服します。ノスタルジーはありますが、新しい鬼平ストーリーを読めるのは素直に嬉しいですね。次の単行本が出ているようなので、図書館オーダーします。更に続編が続くとよいな。2014-050 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|
|
|
美姫の夢 妻は、くノ一 7 (角川文庫)
|
著者: |
風野 真知雄 |
出版社: |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
4巻に続いて手に入れた順に待ちきれず読んでしまいました。流石に少し大きな流れが進んでいましたが、根本的には先行して呼んでも問題ありません、面白かった。帰宅したらAmazonから2・3・5・6巻届いてました。しばらく楽しめそうです。
2018-005 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
|
|
|